午前中に、某産地の1品種について、今年の販売を見送ることを産地に伝えた。
天候不順により、完全に生育が止まってしまっていて、品種の特徴は全く出ていない。
強選別をしても、未成熟米と死青米が大量に弾かれるだけで、品質は上がらない。
継続して購入してもらっていたお客様からも「硬いし甘みが無い。美味しくない」とクレームが入ってしまった。
このまま販売し続けて産地イメージを下げて、お客様を失ってしまう事は避けたい。
なので今年は、あえて販売を中止して、店頭内の看板も消すことにした。
そして来年、新たに仕切り直しをした方が、産地としても品種としてもダメージが無いのではないかと考えた。
しかし、そこで問題となるのが、生産者の生活。
自分の契約数は極少量なので、生産者の生活を脅かすほどではない。
であるが、それでも1年間は、お米の販路を1つ失うことになるし、その分の収入も減ることになる。
JAとの関係を断っている生産者ではないことから、JAに引き取ってもらうことは出来る筈である。
よって、売れないお米を年明けになっても抱えて、1人で路頭に迷うという事にはならないだろう。
であるが、自分の気持ちとしては複雑である。