マスメディアから、「お米は研ぐ」って言いますけど、「お米を洗う」でも良いですか。
という質問が携帯に入った。
とんでもない間違い情報だ。
完全に間違いなので、マスメディアの報道の中では、「決して使用しないでほしい」と、強くお願いした。
「研ぐ」と「洗う」は、全く別物。
辞書で調べても判るはずである。
精米機の技術が良くなっているので、昔ほど、ゴシゴシギュウギュウと研ぐ必要はない。
確かに、昔の研ぎ方と、今の研ぎ方は違う。
現状からすると、「研ぐ」というよりは「洗う」に近くなっている。
だからと言って、「洗う」という表現を使って良いという事にはならない。
お米の表面と糠との関係性を調べれば、「洗う」では無理があって、やはり「研ぐ」という表現が正しい。
それに、「洗う」という言い方をすると、日本のお米の歴史と文化から見ても、相当の違和感となるはずだし、認められないと思う。
いったい、どこから入った情報なんだろうか。
なんでもかんでも、変えて良いというものでは無い。
変化していたとしても、文化は文化、歴史は歴史、伝統は伝統。
守るべきところは存在する。
マスメディアからすると、「研ぐ」という古い言い方よりも、「洗う」という表現の方が、話題になると考えたとのこと。
古い考え方のお米にとっても、新しい時代に進んでいるお米にとっても、ひたすら迷惑な事である。
20年前にあった苦い事件を思い出す。
確かあの時は、「洗う」と言ったら、洗剤を入れて洗った消費者が沢山でて、体調を壊す人もでて、それから「洗う」という表現は止めたはず。
なんで復活してきたんだろう。
あの時と違って、今はSNS発信の時代。
悪い情報が独り歩きして、飛び回らなければ良いのだが・・・