今日が「仕事納め」という会社が多いだろう。
この最後の日に、全国の差別化米やこだわり米を卸していた「はくばく」は、重大な発表が出来るだろうか?
夏に「はくばく」が、米事業から撤退する事は、マスメディアで発表された。
「はくばく」から、差別化米やこだわり米を購入している全国の米屋は、550件程。
数としては多くないものの、米業界を引っ張る力を持っている米屋が、多数含まれている。
なので、「その事業を引き継ぐ米卸が何処なのか」は、米業界の将来にも関わってくるので、その発表を、まだかまだかと待っている。
始めの説明では、「産地や米屋に迷惑をかけないよう、9月には発売する」となっていた。
しかし、発表はされないまま、ついに今日となってしまった。
正に、最悪・最低。
ここまで酷い米卸だったとは!
潰れる理由も理解出来る。
新しい体制に期待していた各産地も、完全に裏切られた。
期待は不安となり、今は失望に変わっている。
昨日の福井県庁との話し合いでも、「任せるのではなく、自分たちで動ける体制を考えなければならない」と言い始めている事からも、追い詰められてしまったのは明らか。
残念だが、新体制に期待する事は、無理なのかもしれない。
そうなると、自分たちで動く事が出来ない産地は、もう消費地に対して、お米を流通させる事が出来なくなってしまう。
結果、今まで作ってきた、地域ブランドも消費者との繋がりも、全て失う事になる。
自分が言っていた「最悪の最悪」が、現実のものとなった。
自分が言っていた「大きなパンドラの箱の蓋が開いた」。
しかし、その箱からは、「最後の希望」は出てこない。
どうする米屋。
どうする産地。