約2年半前に、還暦のお祝いとして、愛妻や子供にプレゼントしてもらったマッサージ機が故障し、メーカーに修理を依頼した。早速、新大阪より車でサービスマンが駆けつけてくれて電源・制御部の基板を新品に交換して動作確認後「修理完了」となった。修理の方法を傍でじっと見ていたが回路基板といい、モーターやエアーポンプ等から構成されるマッサージ駆動部がちょっと気になっていた。帰られたあと、虫の知らせかどうかわからないが技術屋の勘が働いたのか実際にマッサージにのって動作させてみると、3分後に同じ不具合症状が発生したのである。わずか10~15分後のことであり、あわてて営業所に電話して理由を説明するとサービスマンがすぐさまUターンしてくれた。
故障内容を確認されたあと、 今度は、先ほど交換したばかりの基板とマッサージ駆動部一式を交換することになる。説明によると、原因を断言する訳にはいかないが交換したばかりの基板がまた駄目になったということは、マッサージ駆動部のモーターがレアーショートか何かでパルスが飛んで基板に装着された部品を駄目にしたと判断されるので今度は、基板とマッサージ駆動部一式を交換したのだと言う。原因を断言できないまでも、技術屋としては納得できる説明であった。傍で修理状況を見られるのはサービスマンとしては嫌だろうなと思いつつ興味を持ちながら勉強させてもらった。帰りがけに、サービスマンの一言“もっとマッサージ機を使って下さい”と。何故かと問うと、「機構部の油が奇麗である」からだという。駆動部の油の状態で使用頻度を判断するなんて「餅屋は餅屋」だなぁと感心してしまう。心臓部を交換したことで「新品同様」になったマッサージ機に今後も身体を癒してもらおうかと思った今回の修理でした。