×敗戦 ○廃線

原稿作業をしている時は、あらゆる時空間を浮遊します
行き先も、時代背景も様々な地を想定するからです
…と言うと大げさなのですが
時折、頭の中がごちゃごちゃになってしまうのです

昨日帰ってきたばかりの弘前、角館のツアーで
齢８８歳の方とご一緒してきました
以前、根なし草で書いたこともありますが、
戦前から戦中戦後の記憶が非常に鮮明で
まるで、生き字引のような方です

旅行中は
「あの時代はな…」
「あれは確か、昭和○年やった…」
と、現在の全てのことを過去と結びつけて話してくださり、
私は、弘前・角館の桜見に来ていながら、
頭の中は、戦時中にタイムスリップしていたのでした

たまたま今読んでいる本も太平洋戦争の回顧録のような話です

そして今、どうやら先輩は新コースを企画中のようです
ある地方の、懐かしいローカル列車の話題
「私、これに乗っててんな～」
「その後、すぐ“ハイセン”になったけど…」

その話をぼんやり聞いていた私
「敗戦ですか！？」
「え、先輩、戦時中…生まれだったんですか！？」
何の疑問もなく、サラッと言ってしまいました

冷静に考えなくとも、そんなわけあるはずないのに、
何と恐ろしいことを口走ってしまったことか…

その後のことは、ご想像にお任せします・・・

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