銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

さぁ、お墓参りに行こう!

2013年05月26日 | Hの生きる喜び、それは
日曜日の朝は、NHK総合の「サキどり」という番組を時々見ます。
時代を一歩リードする、先進的な取り組みを取材・紹介。
今朝のテーマは「さぁ旅に出よう!車椅子でも大丈夫」でした。
要介護度5で、外出をあきらめていたお年寄りの方たちが、
旅に出ることで活性を取り戻す姿を紹介していました。

少しずつですが、公共機関や施設などがバリアフリー化していく
昨今、車椅子の方でも比較的自由な旅行を組むことが
できるようになってきました

でも、まだまだ、まだまだ!です

以前、老人ホームの方との日帰り旅行にご一緒してきました
ホームの中でも、特に外出が困難な
ご高齢の方や、車椅子の方と、介護タクシーを使っての旅行です

日帰り旅行、と行っても大阪・中之島のバラ園を見学し
レストランでゆっくりランチをいただく
私にとってはシンプル?な旅行でした
ご人数様も、8名様 + スタッフの方々
小旅行かと思っていました

ところがどっこい
車の乗り降りだけでも、トイレに行くだけでも
いかに大変なことか!

スロープがあれば、長さは?幅は?そこから歩く距離は?
徹底的に確認してから降ります

レストランの入口に5段ほどの階段があったのですが
もちろん、車いすの方や歩行困難な方にはその階段は上れません
昇降機がありましたので、お一人ずつその昇降機を使って
レストランに入っていくのに、15分はかかりました

そして、お食事
できるだけ食べやすい柔らかい素材のものをリクエストして
いたのですが、それでも少々固いものもあり、
食べにくかった、とのお声もありました

まだまだなのは、私の方だな・・・
しみじみと実感しました

その上での今回の番組。かじりつくように見ました

銀のステッキは、現段階においては、
完全な介護ツアーを実施しているわけではありません
でも、そのニーズは確実に高まっています

ハッとさせられたのは、介護を必要な方が望む旅の一番人気
それは「お墓参り」だそうです

遠い故郷の先祖の墓参りをし、親戚にも会って、
生きているうちに義理を果たしたいという願望です

介護施設に入っていたら、行きたい時に行けませんし
外出するには、誰かのサポートが必要です

だからこそ「旅」としてお墓参りを希望されるのだそうです

「旅」と言うと“楽しむもの”と思い込んでいましたが
こういうのも「旅」と言えるんですね

故郷に帰って、親戚、近所に“最後の挨拶”をして廻りたい
そういう旅もありました

次はないかもしれない、だから最後の挨拶
これも、もちろん、その方にとっては「旅」です

ところが、これが最後と思って出た旅でも
体が不自由でも行きたいところへ行けることを実感し、
自信へとつながり、次の旅へとつながっていくこと多いそうです

いろいろな旅があります

車椅子であろうが、障害者であろうが、
自由に旅を楽しむ権利があります

「銀のステッキは、皆さまのお声をいただいて旅を企画して参ります」
…と公言していますが、果たして、出来ているでしょうか?

「旅」の意味を限定していないでしょうか?

お客様の小さな声ひとつでも、聞き逃していないでしょうか

自分で自分に問うてみました

(まだまだですよー)

まだまだ可能性はありそうです

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貸切バス・オーダーメイド旅行のご相談は…
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今夜の「ソロモン流」

2013年05月26日 | のほほん同志Aの日常
自慢じゃないですが、テレビはほとんど見ません。
引っ越して3年目にようやく買ったテレビには、
いま、お気に入りの布がかかっています。

(こないだ終わりましたが、唯一見ていた「最高の離婚」が始まる木曜夜だけ、
おもむろに布をはずしてテレビの前に鎮座する…という生活)。


それでも今夜の「ソロモン流」は見ようと思います。

先日のハワイ島でお世話になった
ネイチャーガイドの長谷川久美子さんが登場します。

困ったなぁ…また圧倒されて意味不明の「敗北感」、でしょうか。

急なお知らせですが、ぜひ皆様もご覧ください。
私は添乗先の出雲で見る予定です。

テレビ大阪系
「ソロモン流」
5月26日(日) 21:54~です。


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永遠のゼロ

2013年05月25日 | Hの生きる喜び、それは
自慢じゃありませんが、本は滅多に読みません
本屋に行っても、立ち寄るのは
「旅行」のコーナーばかり
私にとっては、活字よりも地図を見ている方が、
夢がぐんっと広がるのです

けれども、今回はなぜかこの本の前を素通りできず
買ってしまいました
“日本中が号泣!”“200万部突破”
こんな、ありきたりのポップに惹かれただけでは
ないと思います

『永遠のゼロ』とは、一体何なのだろう
ゼロ、とは数字のゼロのことなのか、
「無」の意味なのか

読み始めて暫く、零戦パイロットにまつわる話であることが
分かってきました
太平洋戦争中、日本が世界に誇る名戦闘機として
その名を轟かせた海軍零式戦闘機
ゼロに乗って文字通り命を賭けて戦い
散華したカミカゼ特攻隊
その悲惨すぎる時代の話でした

聞いたことはありましたが、ゼロが何者か
恐らく、私の世代でピンとくる人はほとんどいないでしょう
ゼロ、と聞いて何かしらの想いを抱ける人も
どんどん減っていっているに違いありません

しかし、ほんの65年前です
過去というほど昔の話ではありません

ところが、その時代、人間の命は塵よりも軽く
扱われていたのです

物語は一人の若者が帝国海軍パイロットとして戦死した祖父、
宮部久蔵の人物像を解き明かしていくかたちで進みます
非常に優秀で、素晴らしい腕を持つ戦闘機乗りだった祖父

「何があっても生きて帰る
 それが妻との約束だからだ」

この言葉が当時、どれだけの意味を持った言葉か

日本国の為に、命を賭けて戦い、潔く散る
国民が必死(まさに“必ず死ぬ”)で闘っている時に
自らの死を恐れ、帰還するとは何と臆病者か!

そんな時代です
生きて帰る、なんて言葉は口が避けても言えないはずです

ところが、どんな戦いに出ても
攻撃することより逃げることを優先し
必ず戻ってくるのです
妻との約束を守るために

そんな男が、終戦間際、自ら特攻隊に志願し、
命を落とします
死を選んだのです

そこに隠された祖父の思いとは…

十死零生という、極限の肉体と精神状態の中で、
果たしてどれだけ生に対して執着できるでしょうか
生きるか死ぬかを選択できない状況なんて、想像できるでしょうか
それも自らの意志で死に突っ込んで行くのです
愛するもののために、生きるのか、死ぬのか

読み進めるのも、息苦しいほどの展開
でも、そこに書かれたのは紛れもない事実
私は、何も知りませんでした
数え切れない多くの犠牲のもと、生きているということ
決して、遠い過去の話ではないということに

最後は、金槌で頭をゴーンと叩かれたような衝撃で、
しばらく呆然としてしまいました

「零戦」とは、生き残る可能性「ゼロ」を暗示
しているのでしょうか
つまり、永遠の「ゼロ」の意味とは…

単なる、悲惨な戦争を伝えるためだけの話ではありません
ましてや、お涙頂戴、なんて軽々しいものではありません

生きるとは、死ぬとは、戦争とは、
そして人を真に愛するということは

自分がいかに豊かで幸せな時代に
生きさせてもらっているかを知ることができました

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海外説明会の3ステップ

2013年05月24日 | のほほん同志Aの日常
添乗つづきだった4月~5月も終盤にかかり、
ふりかえれば今週は、「海外説明会ウィーク」でした。

月曜日:
1ヶ月後に迫ったスイス。
ご参加者と添乗員の顔合わせも兼ねた「出発前の説明会」。
気候や服装、持ち物、ルートなどのご説明と質疑応答。

きのう、木曜日:
2か月後に迫ってきたカムチャッカ・ウラジオストク。
行きたいけれどもどうしよう…と迷っておられる方のために
写真をご覧いただきながら旅事情をお話しする「事前説明会」。

そして今日、金曜日:
1年後(!)の英国コッツウォルズ。
旅のリクエストをくださっている方から、具体的にご希望を伺う「ヒアリング兼お茶会」


つまり、今週は
ひとつの旅ができあがるまで、を逆戻しでたどるような1週間。


スイス、カムチャッカ、コッツウォルズ…。
連日、ガイドブックを見たり写真を選んだりして、次の説明会の準備をしながら、
どんどん行きたい気持ちがふくらんでいくのを感じていました。


「●●したい」

相手のあることならともかく、
自分自身でものごとを進めていけるような場合、
自分の気持ちがはっきりと見え、しっかり言葉にできた段階で、
それはもう、半分実現したようなものだと私は思っています。

旅もきっとそう。

「コッツウォルズに行きたい」

そう言葉にし、銀のステッキにお伝えくださり、
さらに今日のような機会に具体的なイメージをふくらませていくなかで、
遥か彼方だったコッツウォルズが、一歩一歩、近づいてくるのでしょう。

花の美しい来年6月ごろ、10日間でゆっくりと。

北新地のおしゃれなティーハウスで
パンプディングとロイヤルミルクティーをいただきながら、
旅の大枠がかたまりました。

――きっと1年後の今頃は、
ご参加者と添乗員の顔合わせを兼ねた
コッツウォルズの旅の「出発前の説明会」を開いているように思います。

…顔合わせはもう、1年も前に済んでいるのですけどね。


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昇華できないままに

2013年05月23日 | のほほん同志Aの日常
朝からいろいろなことがありました。

1、
私の至らなさから、2年あまり遠ざかっておられたお客様が
今朝、ご来店をくださいました。
変わっておられたのは、髪の色だけ。
うれしくて、歩いてこられるお顔を見たとたん、
何度も手をふっていました。

2、
カムチャッカとウラジオストクの旅の説明会は
順調に終わりました。
あふれる花々とシベリア鉄道の写真に
こちらの胸も高鳴りました。

3、
大曲の花火大会が迫ってきました。
その証拠に、にわかに手配先とのやりとりが忙しくなってきました。
今年もなんとかたくさんのお客様とご一緒できそうです。
大曲があると思えば、暑い夏もなんのその! 乗り切れます。

4、
一方、秋の土浦の花火大会も素晴らしくなりそうです。
昨年、横目で見てからずっと気になっていた花火クルーズ。
今日ようやく手配のめどがついて、今年はお船から見る大輪の花火をご案内できそうです。
「ババーーンと川面に響く大音響はすごいですよ」とは船長の談。

5、
午後、ご来店をいただいたお客様。
「銀のステッキで台湾に連れて行ってもらってから、もう4年。
 そのとき生まれて初めて作ったパスポートが来年切れるんよ。
 だから来年はヨーロッパを一周したいと思ってる。
 宿も決めない気ままなひとり旅でさ。」
海外はそれで打ち止め。あとはまた日帰りとか、国内でお世話になるよ、と。 

6、
終業時のスタッフの打ち合わせにて。
「今日は私、何もしゃべらないから自分たちでまとめて」
そう前置きしたのに…結局、黙っておれずにワーワー喋ってしまいました。
喋ると、「答え」を言ってしまうのです。
そしたら、言われたことを、ただするだけなのです。
反論もなく、自分なりの意見もなく、そんなことに何の意味がありますか。

7、
夜、クレームのお電話をいただきました。
旅は楽しんでいただく時間です。
お客様は楽しいひとときを過ごそうと、
時間を割き、お金をかけて、ご参加をくださいます。
そんな出発前の気持が暗転してのクレームです。

あえてクレームのお電話をくださったお客様。
また戻ってきてくださり、笑って手をふれるようになるまで、
何年もかかるかもしれません。


いろんなことがあった今日、
まだ昇華しきれずふつふつとしたまま、夜がふけていきます。



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