ちょっと一休み、道草人生

脳内出血で、仕事、仕事の生活から一転、
夫や友達に支えられ、色々な出会いや様々な発見があったり
これってステキ♪♪

満月

2012年07月21日 | 読み物
   
昨日から今朝にかけて絶不調……
段々戻ってきているので、これは気圧のせいでしょうねー、良くなったり悪くなったりです
それで、体調のいい時に読んだ本の事を書きます。

満月

満月は原田康子さんの1984年の作品……
S子のお勧めで、早速図書館に予約を入れて文庫を借りて、読みました。

タイムスリップしてきた300年前のサムライと、高校の生物教師の切ない恋……
主人公、まりと祖母の貞子が、交わす日常のやりとりが、とても面白かった。

ただ、Kにその後で渡したら、ちょっと読んで「俺には、ダメみたいだなっ」って……
     やっぱりねーーー、思った通りでした(笑)

原田康子さんと言えば、女性にフアンが多く、昔に読んだ「挽歌」を思い出しました。
あれも、女性の揺れ動く心が、丁寧に描かれていましたねぇ、
           女性の優しい面、意地悪な面、浅はかな面……

若い頃に読んだ時は、
サガンの「悲しみよこんにちは」の主人公と同類の素敵な女性だと思いましたけど、
今は見方が違ってますね。

原田康子さんは1928年生まれだから、「挽歌」も「満月」も発行の時代を考えると、
当たり前かもしれないけど、年配の人の言葉遣いは上品で凜としたものがあり、ホッとします。

でも…主人公の感性も言葉づかいも、若者らしい乱暴さもあり、とても若々しい!

本(映画もそうですが…)って、読む(見る)時の自分の年齢によって、違います。
そういう意味では、同じ本(映画)を2-30年位経ってから見直すのって、面白いですね。

S子に、この本が1991年に映画化されているのを一緒に教えて貰いました。
キャストは、
 野平まり→原田知世さん、杉坂小弥太→時任三郎さん、野平貞子→加藤春子さん・・・

丁寧過ぎる心の描写が、映画だと丁度いい加減になるかも……

映画は見ていないけど、このキャストなら、面白いかなぁーー、って思いました 
コメント (2)
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