去る土曜日に伊豆の国市の狩野川薪能の「反省会」が行われて、ひさしぶりに伊豆長岡に行ってきました。
この日は同じく子どもの稽古をしてくれた観世流のKくんのほか、総合プロデュースの大倉正之助氏も忙しいところを駆けつけて管さました。もう、あの子たちに会えると思うと、三島でローカル線に乗り換えたあたりから顔がほころぶ ぬえ。
いやまあ、薪能が終わってから2ヶ月も経っていて、その間に夏休みがあったものだから、子どもたちもみ~んな真っ黒だね。それに何人かは明らかに背が伸びてる。。そして「反省会」が始まりました。シュークリームと、おせんべい、ドーナツにチョコレート。そして妙齢のお嬢さま方のお酌でお茶を頂きました。ああ、嬉しいなっと(T.T)
さて反省会ではまず正之助氏が「心」というものについて熱く語られました。世界での戦争や紛争の抑止、にまで話が及んだけれど子どもたちにはうまく伝わったかな? ぬえも挨拶を求められまして、やはりずうっと稽古で彼らに触れていた ぬえとしては、舞台に立つ「責任」というものを、とくに主役級のお役を頂いた子どもには分かって欲しかった、そういう稽古をした、という事を話しました。この目的は完全に達成できたし、それどころか(このブログにも書いたように)薪能の最後の上演曲『船弁慶』が終わったところで、子どもたちみんなが、子方の大役を果たした マリナを楽屋で拍手で迎えてあげた、という、あの素晴らしい態度を誉め讃えてあげました。
ちなみに、ぬえとしてはどうしても知りたかった事。。あの時、誰が言い出して マリナを拍手で迎えよう、と話がまとまったのか。反省会が終わったところで、会場の外で アリサが ぬえに話しかけてきたので思い切って尋ねてみました。すると。。「ううん、誰が言い出したワケじゃないのよ。なんとなくみんながそういう気分になって。。」 創作子ども能『江間の小四郎』への出演を終えて楽屋で着替えた彼らは、観客席に移って薪能のプログラムの「第二部」となる、我々能楽師による狂言と能を鑑賞していたので、それが終演した瞬間に楽屋に集まるには、よほどみんなで約束でもしていたのかと思ったら、もっと自然発生的で自発的な行動であったらしい。「船弁慶のお能が終わってすぐに楽屋まで走っていったから疲れちゃった」。。全米が泣いた。
彼らはそのあとも、うち揃って能楽師の楽屋を訪ねてきて、ぬえとKくんから子どもの楽屋へ差し入れたアイスクリームへのお礼を言いに来ました。「アイスクリーム、ありがとうございま~~~あす」。。
この薪能では第一部の「創作子ども能」と仕舞に出演した子どもたちは、ぬえやKくん、同じく指導にあたったワキのYさん、そしてお囃子方とは共演したけれども、『船弁慶』や狂言を勤める能楽師とはまったく没交渉でした。しかし楽屋には ぬえやKくんにとっても大先輩もいるワケだし、ましてや同じ日に同じ舞台に立つわけだから、子どもたちには能楽師の楽屋に集合させて挨拶させるつもりだったのです。ところが、開演前の楽屋では ぬえも上演準備に追われているし、子どもたちも着物の着付けで大忙し。イケナイことだけれども、ついに開演前に能楽師と子どもたちとの挨拶はできなかったのです。かと言って、とくに能楽師の方でも「挨拶がない!」と憤慨しているような人は一人もいなかったし、むしろ子ども能が始まると、舞台の袖から目を細めて子どもたちを見守っている先輩がいた事も ぬえは地謡の後ろに座りながら発見して、胸をなで下ろしたりしていました。
それでも挨拶だけはキチンとしておきたかったのですが、まさか彼らから自発的に挨拶に来るとはね。突然「アイスクリーム」と挨拶された能楽師はビックリしていましたが、それでも「お? おお~っ」と、なんだかよくわからない挨拶を返していた先輩もありましたっけ。。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/34/cadf2aa8fca2251399444e0179728759.jpg)
。。す、すまんマリナ。ちょっとシャッターのタイミングが悪かったかな。
ホントはもっと可愛いのだ。
実行委員会の会長さんとも少し来年の薪能の方針について伺う事ができて、また子どもたちからもすでに「来年は小四郎の役をやりた~い」とか「低学年なんだけど妹も出演したい、と言っているんだけど。。」なんて相談もありました。すでに来年に向けて計画は進んで行っております。勝手に。。どんどんと。。(^◇^;)
ところで。
みなさ~ん、このブログの扉のFlash、ちゃあんと最後まで見てくださっていますか~?落ち葉が散っているだけじゃないよん。
この日は同じく子どもの稽古をしてくれた観世流のKくんのほか、総合プロデュースの大倉正之助氏も忙しいところを駆けつけて管さました。もう、あの子たちに会えると思うと、三島でローカル線に乗り換えたあたりから顔がほころぶ ぬえ。
いやまあ、薪能が終わってから2ヶ月も経っていて、その間に夏休みがあったものだから、子どもたちもみ~んな真っ黒だね。それに何人かは明らかに背が伸びてる。。そして「反省会」が始まりました。シュークリームと、おせんべい、ドーナツにチョコレート。そして妙齢のお嬢さま方のお酌でお茶を頂きました。ああ、嬉しいなっと(T.T)
さて反省会ではまず正之助氏が「心」というものについて熱く語られました。世界での戦争や紛争の抑止、にまで話が及んだけれど子どもたちにはうまく伝わったかな? ぬえも挨拶を求められまして、やはりずうっと稽古で彼らに触れていた ぬえとしては、舞台に立つ「責任」というものを、とくに主役級のお役を頂いた子どもには分かって欲しかった、そういう稽古をした、という事を話しました。この目的は完全に達成できたし、それどころか(このブログにも書いたように)薪能の最後の上演曲『船弁慶』が終わったところで、子どもたちみんなが、子方の大役を果たした マリナを楽屋で拍手で迎えてあげた、という、あの素晴らしい態度を誉め讃えてあげました。
ちなみに、ぬえとしてはどうしても知りたかった事。。あの時、誰が言い出して マリナを拍手で迎えよう、と話がまとまったのか。反省会が終わったところで、会場の外で アリサが ぬえに話しかけてきたので思い切って尋ねてみました。すると。。「ううん、誰が言い出したワケじゃないのよ。なんとなくみんながそういう気分になって。。」 創作子ども能『江間の小四郎』への出演を終えて楽屋で着替えた彼らは、観客席に移って薪能のプログラムの「第二部」となる、我々能楽師による狂言と能を鑑賞していたので、それが終演した瞬間に楽屋に集まるには、よほどみんなで約束でもしていたのかと思ったら、もっと自然発生的で自発的な行動であったらしい。「船弁慶のお能が終わってすぐに楽屋まで走っていったから疲れちゃった」。。全米が泣いた。
彼らはそのあとも、うち揃って能楽師の楽屋を訪ねてきて、ぬえとKくんから子どもの楽屋へ差し入れたアイスクリームへのお礼を言いに来ました。「アイスクリーム、ありがとうございま~~~あす」。。
この薪能では第一部の「創作子ども能」と仕舞に出演した子どもたちは、ぬえやKくん、同じく指導にあたったワキのYさん、そしてお囃子方とは共演したけれども、『船弁慶』や狂言を勤める能楽師とはまったく没交渉でした。しかし楽屋には ぬえやKくんにとっても大先輩もいるワケだし、ましてや同じ日に同じ舞台に立つわけだから、子どもたちには能楽師の楽屋に集合させて挨拶させるつもりだったのです。ところが、開演前の楽屋では ぬえも上演準備に追われているし、子どもたちも着物の着付けで大忙し。イケナイことだけれども、ついに開演前に能楽師と子どもたちとの挨拶はできなかったのです。かと言って、とくに能楽師の方でも「挨拶がない!」と憤慨しているような人は一人もいなかったし、むしろ子ども能が始まると、舞台の袖から目を細めて子どもたちを見守っている先輩がいた事も ぬえは地謡の後ろに座りながら発見して、胸をなで下ろしたりしていました。
それでも挨拶だけはキチンとしておきたかったのですが、まさか彼らから自発的に挨拶に来るとはね。突然「アイスクリーム」と挨拶された能楽師はビックリしていましたが、それでも「お? おお~っ」と、なんだかよくわからない挨拶を返していた先輩もありましたっけ。。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/34/cadf2aa8fca2251399444e0179728759.jpg)
。。す、すまんマリナ。ちょっとシャッターのタイミングが悪かったかな。
ホントはもっと可愛いのだ。
実行委員会の会長さんとも少し来年の薪能の方針について伺う事ができて、また子どもたちからもすでに「来年は小四郎の役をやりた~い」とか「低学年なんだけど妹も出演したい、と言っているんだけど。。」なんて相談もありました。すでに来年に向けて計画は進んで行っております。勝手に。。どんどんと。。(^◇^;)
ところで。
みなさ~ん、このブログの扉のFlash、ちゃあんと最後まで見てくださっていますか~?落ち葉が散っているだけじゃないよん。