ぬえの能楽通信blog

能楽師ぬえが能の情報を発信するブログです。開設16周年を迎えさせて頂きました!今後ともよろしくお願い申し上げます~

第19次支援活動<気仙沼市>(その10)~『大晦日あったか鍋の集い』(2)

2014-02-20 00:01:17 | 能楽の心と癒しプロジェクト
まだブログの中では大晦日~ (・_・、)

コンサートのあとは再び能で、今度は派手で面白い曲をと思って『石橋』を勤めさせて頂きました。





「呂」の手のところで、一畳台はないので、たまたま客席の最前列、真ん中の椅子だけ空席だったので、それを台に見立ててドンッ! と足を掛けたのですが。。予想以上にインパクトがあったようで。。住民さん、ビックリだったようです。。すみません。。





これにて催しは終わりで、お待ちかねの「あったか鍋」の時間です。緑さんが食材の多くを用意し、ここでもろくに公演も見ずに準備してくださった「カニ鍋」~。



じつは東北に向かう直前に伊豆の子ども創作能の参加児童のママさんから ぬえ宛てに椎茸を贈ってくださることになりまして、それなら、と気仙沼の仮設での活動に役立てることに致しました。。それを伝えたところ、ママさんは 仮設の住民さんの人数にはちょっと足りないかしら、と気を遣ってくださいまして、それこそ出発の直前になって椎茸が追加されることになりました。もう時間がなくて仮設に直接送るほかはなかったのだけれど、宅配便に問い合わせてくださったところ、大晦日だというのに夕食時には到着はギリギリ間に合う、とのこと。ぬえも到着まで心配でしたが、開演前に無事到着。すぐに写メを撮って伊豆のママさんに到着を知らせました。



この椎茸、巨大でビックリ。気仙沼の仮設の住民さんも ちょっと見たことがない大きさだったようで、これもひとしきり話題になっていました。

やがて「紅白歌合戦」も始まり、ぬえも片づけを進めながら住民さんに混じってしばし懇談。ぬえたちが泊まっている陸前高田の矢作というところは温泉で有名で、どうやら ぬえたちのお宿は日帰り温泉として気仙沼の市民が通ったりするのですって。それだけでなく高田というところは気仙沼の市民にとって海水浴に行くところであったり、ちょっとしたリゾートのような場所だったのかも。ぬえたちも気仙沼で宿の予約が取れずに、苦労してようやく高田で宿泊できたこと、こちらの宿は あまり宿泊客がおらず、ぬえたちも今回は5人がこの夜泊まるのだけれど、それぞれ個室に宿泊することができたことなど、親しくお話しさせて頂きました。

この日の活動は年越しイベントのつもりだったのですが、集まってくださった住民さんは おばあちゃんばかりで、誰もお酒を飲む方がありませんでした。酒盛りにならないので夜更かしにもならず、9時くらいには散会になりました。

。。が、ぬえたちは ほとんど食べていないので、コーディネートくださった村上充さんたちとともに、ここで少しばかり残り物を頂きました。あ、村上さんに勧められてビール飲んじゃった。すみませ~ん、大変ですが帰りは運転できませ~ん。(^^)V

やがて仮設を辞して唐桑を出発しました。みんなの意見を聞けば、やはり入浴したい、とのことで、前夜ご協力をお願いしたホテル観洋さんに電話してみると、深夜なのに快くご承諾頂き、宿のある高田とは反対方向だけれども気仙沼内湾に向かいました。