お借りした本が想像以上!読み始めてすぐに自分の本でと本屋に走り、、、
ついでに、久しぶりに内田樹の本を買い求めました。
やはり、買い求めて良かった!と一気に読み終えました。
相槌を打つところ、これは同意しかねるなそれぞれありますが、そういうことなのか!と自分の中で妙に腑に落ちるところがあり、それだけでも十二分の価値がありました。
そして、今日読み始めた内田樹、ええ~~!橋本治、亡くなったんだ、それも3年も前に。特にエッセー、考え方が好きだったんですよね。
読み進めると、人の文章を読む時には、「批評的でありながら礼儀正しい言葉づかいができる」かどうかを基準に採るようにしている、と書かれています。
ここに過敏なくらいに反応してしまいました。
俯瞰的だけど対極?
というのは、最近読む本は、記紀以外に記録が残されていない古代の姿を考察した歴史本ですが、歴史家や考古学者などの専門家は、俯瞰的に歴史を語ることが必要ではと思ってきましたが、本命本は俯瞰的に見ようとする意識が伝わってきます。
先日、同じような視点を持って書かれた別の本は、とても共感できる内容でしたが、多くの専門家の所見を実名を挙げながらぶった切り、いつでも受けて立ちますよと嘯く、僕的にはちょっと品性が、、、
この2冊の本のスタンスは似ていますが、「批評的でありながら礼儀正しい言葉づかいができる」という点で対極か?
情報提供してもらったときに結論は最後に纏められた5項目と聞き、正直、余り期待せずに読み始めた「古代出雲王国考」ですが、その結論を読んでしばらくして、そうか!今まで時系列に縛られていて、ストンと落ちなかったんだ!と。
著者は出雲出身で読売の記者をしていた木佐芳男氏、「全編にスクープをちりばめた本を書きたかった」と帯に書かれているように、僕にはとても斬新な視点が集められていると思えました。
スサノオのオロチ退治とは
それは、副題にもある“オロチ退治”、著者は、スサノオのオロチ退治は、大国主の出雲国を滅ぼしたことだと結論付けています。
今までは、時系列や細かい(でもとても大切)ことに捉われて、それしかないかなあと思いながらも腑に落ちていませんでした。
時系列を外すという言葉に何度も触れ、俯瞰的に見るとそれしかないと。
それは、三輪山の巫女だったモモソ姫は赤い箸でホトを突いて亡くなるという神話がありますが、それは蛇神だった大物主がバカにされたと思ったからなんですね。
また、大国主は大己貴神とも呼ばれますが、己は蛇、他にもさまざまな形で蛇神に比定されています。
スサノオって誰?何のこと?がわかると、パズルの解はもっとわかりやすいかも。