出雲大社の御神座は西向き、それは、西から来る疫病ににらみを利かせていると読んだことがありました。
そう、通常、御神座は南か東を向いているものらしいですね。
出雲大社の社殿は南向きで、南からご祭神のオオクニヌシを拝む形になっていますが、一番奥に祀られたオオクニヌシは西を向き、参拝者に顔が向いていない。
多くの皆さんは、何をいまさら!と思っていらっしゃることだと思いますが。
参拝者に向いているのは、図に掲げた通り、天之御中主神、高御産巣日神、神産巣日神など天神の5神が御客座5神として向いている。
出雲大社82代千家尊統氏は、「島根の歴史散歩」に「常世に相対させられている」と書いていらっしゃるんだとか。
先日ちょこっと紹介した「逆説の日本史」の著者は、御客座5神はオオクニヌシの監視役だと書いているんですが、、、
「雲太、和二、京三」と口遊みにうたわれたのですが、雲太~杵築大社は大仏殿や大極殿を凌ぐ日本で一番の建物と信じられていた(実質もそうだった?)。
それは、国を奪われた大国主は激しい怨念を抱いて死んだはず、日本一の大怨霊を祀るには日本一の神殿が必要だった。
だから?神官の先祖は天皇家と兄弟だった(神話では)、いや、兄弟を必要とした。
御客座5神は奪った側の神ですから、大国主の監視役、だから、出雲大社は「霊魂の牢獄」だと。
だから、西を向いたオオクニヌシについて、千家尊統氏は、「常世に相対させられている」とお書きになったのかも。
出雲大社の御神座の向きと御客座5神、さまざまな見方があるのでしょう、興味があれば「逆説の日本史1」を手に取ってみるのもいいかも。
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