本体価格1,600円の本が、税込み5,226円(@@
8年前に出版された本ですが、電子書籍は定価であるものの、単行本はこんな値段。
ついついこんなところに目が行ってしまって、、、
この値段の訳、装丁が可愛いし、雑誌仕立てでとても分かり易いこともありますが、時代感性の鋭い女性たちが縄文的な生き方に共感しているのかなあ?
この本、誉田亜紀子さんの「ときめく縄文図鑑」、ここのところ縄文にはまり気味で、今日も図書館で縄文関係の本を3冊、そのうちの1冊がこれ。
著者は、はじめにで「日々を丁寧に暮らす彼らが、ちょっとうらやましくもなったりするかもしれません」と。まさに!
古代の出雲人は争いが嫌いで、「言向け」とうように、言葉で仲間を増やしてきた、また「めだたないように生きよ」と言い伝えられています。
そして、女系社会で女性が大切にされ「まつりごと」の主役は姫巫女だったと。
これは、まさに縄文的な社会だったように思います。
縄文期は争いが少なかった?
今日返した本の一冊が戸谷学著「縄文の神~よみがえる精霊信仰」。
縄文人は森には神が住む、神が降りてくると考え、森や木を「ヒモロギ」と言って崇敬し、神と共存したが、欧米は森には魔物が住むとされ、石やレンガによる強固な建物で外界と遮断し、魔物と対峙する征服する思想で正反対。
また、縄文人の信仰は、磐座、甘南備、神籬(ヒモロギ)、光など、森羅万象に神が偏在するという考え方で、社殿など必要としなかった。
後世、仏教の伽藍設置に対抗して社殿を設けたことで、そこに置くための拝む対象物(人工物など)が必要になり現在の姿があるが、ある意味本末転倒と言える。
やっぱり!縄文期は争いが少なかったようで、縄文遺跡の人骨を調査した結果によれば、暴力での死亡率は1%台、欧米やアフリカなどは10数%!古の出雲人と同じだ(*^^*)
これもそうだよな!柳田国男は、「文書によって郷土の過去を知ろうとすれば、もっとも平和幸福保持に努力した地域は無歴史となる」と。
文書に残された地域の歴史って、災害や飢饉や一揆などの事件が中心になる、だから、民俗学はフィールドワークで資料収集し解析すべきだと、ガッテン!
戸谷学著「縄文の神」、最近読んだ本の中でも秀逸と思った1冊です。
縄文時代の人の生き方、考え方を学ぶ時代なのかも。
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