小田原周辺のマイナースポットや些細な出来事を少しずつ
小田原の端々



先日、小田原市西大友の盛泰寺で力石を見つけて以来、市内にある他の力石も見てみたくなった。手持ちの資料を読み返したところ小田急富水駅近くの神社に力石が二つあるとの記載を見つけ、その神社に出かけた。 小田原市堀之内、県道720号から1本西側の道沿いに若宮八幡神社がある。由緒として若宮八幡神社は保延2年(1136年)に飯田岡の地に祀られたが、文和年間(1350年代)の洪水で流失してしまい、現在の地に移転した。現在の社殿は昭和5年に建てられたとのこと。祭神は応神天皇。 神社仏閣を訪れたときには向拝まわりの彫刻を眺めるのが楽しみとなっている。若宮八幡神社の蛙股には竜の彫り物。 向拝柱の木鼻には獅子の彫り物。以前、宮大工の方に聞いたところ現在、市内にこのような彫刻ができる工房は2ヶ所ほどあるそうだ。 境内にはいくつかの石塔も建っている。社殿の東側には享保15年(1730年)の陀羅尼経塔。 西側には元禄7年(1694年)の庚申塔と水神碑が祀られていた。 300年ほど前の庚申塔には、青面金剛像と三猿が浮き彫りされている。青面金剛像の顔は残念ながら欠けてしまっているが、六臂の持ち物は細かく浮き彫りされていて、なかなか見事な石塔である。 その庚申塔の近くの草に隠れるように力石が置いてあった。事前に調べた資料では2つとの記載だったが3つの石が置かれていた。重さは20貫から27貫まで。1貫は3.75キロなので一番重い力石は101キロほど。若宮八幡神社にはこのほか、曽我五郎ゆかりの起請石があるとのことだったが、案内板が無かったのでどの石かは分からなかった。神社へ続く道沿いには古い木塀もあり、境内には大きな樹木も残っており静かで良い雰囲気の神社だった。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )