小田原周辺のマイナースポットや些細な出来事を少しずつ
小田原の端々



農閑期の田んぼでは緑肥用にレンゲ草などの種を播くことがあり、春には田んぼ一面に花を咲かせる。緑肥用の植物はレンゲ草のほかに、マメ科のベニバナツメクサなども利用され、そのベニバナツメクサの花が咲く田んぼの横を散策の途中に通りかかった。小田原市新屋、蓮乗寺裏手の田んぼ。3面ほどの田んぼ一面が真っ赤な花で埋め尽くされていて、なかなか見事な風景。田んぼに群生しているのは、イチゴの実に似た真っ赤な花。帰宅後に調べたところベニバナツメクサというヨーロッパから西アジア原産の一年草。園芸用にクリムゾン・クローバーという名でも販売されている。ベニバナツメクサの咲く田んぼの端っこから一番最初に写真を撮った道路方面を撮影。100mくらいベニバナツメクサの花畑が続いている。このベニバナツメクサの田んぼの隣には同じく緑肥用植物のレンゲ草が花を咲かせている。細い畦を挟んでベニバナツメクサの鮮やかな朱色とレンゲ草の淡い桃色の対比がなかなか面白い。レンゲ草の咲く田んぼの一番端から撮影。残念ながら曇天で花の色もいまひとつだが、なんとも春らしい風景で和む。桃色の花が咲き乱れる田んぼの先には、鮮やかな朱色に染まった田んぼ。自然が織り成す春の色合いが素晴らしい。田んぼ一面にちょっと似つかわしくないような鮮やかな花を咲かせるベニバナツメクサだが、緑肥用の植物なので田起こしが始まると田んぼの土にすき込まれ姿を消してしまう。今月下旬には田んぼに水が引き込まれ田植えが終わっていることだろう。

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