此の岸を彼の岸と見て誉むるべしあかあかやあか野の彼岸花 釈 応帰
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彼岸花が咲いています。咲き乱れています。先日棚田に行きました。棚田の畦道という畦道がどこも真っ赤でした。これほどに此の岸を赤く染めて美しくしようとする花の心を汲みたいと思いました。
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ここは彼岸ではありません。彼岸は仏の国土のことです。仏が建設された理想の浄土を彼岸といいます。ここはわたしたちの娑婆世界です。仏国土の彼岸を美しく荘厳しているのが彼岸花です。であるのに、娑婆世界を荘厳(しょうごん)せんとして真っ赤な真っ赤な彼岸花がわたしたちの住むここに咲き誇っています。
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仏国土を美しく荘厳することにも意義があります。でも汚れに満ちた娑婆世界を美しく荘厳しようとすることにも意義があります。彼岸花は、はたしてどちらに高い意義を見つけたのでしょう?
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彼岸花が咲いています。咲き乱れています。先日棚田に行きました。棚田の畦道という畦道がどこも真っ赤でした。これほどに此の岸を赤く染めて美しくしようとする花の心を汲みたいと思いました。
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ここは彼岸ではありません。彼岸は仏の国土のことです。仏が建設された理想の浄土を彼岸といいます。ここはわたしたちの娑婆世界です。仏国土の彼岸を美しく荘厳しているのが彼岸花です。であるのに、娑婆世界を荘厳(しょうごん)せんとして真っ赤な真っ赤な彼岸花がわたしたちの住むここに咲き誇っています。
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仏国土を美しく荘厳することにも意義があります。でも汚れに満ちた娑婆世界を美しく荘厳しようとすることにも意義があります。彼岸花は、はたしてどちらに高い意義を見つけたのでしょう?