<おでいげ>においでおいで

たのしくおしゃべり。そう、おしゃべりは楽しいよ。

手取り足取りの仏さま。

2025年03月13日 10時00分00秒 | Weblog

阿弥陀来迎図。山越えの阿弥陀来迎図。それを思い浮かべています。

来迎(らいごう)は、文字通り、来て迎えること。迎えに来て下さることです。

極楽浄土がどこだか、どうやって行き着くのか死者には分からないのです。

そこで、阿弥陀如来が多くの多くの菩薩衆といっしょに、死者のもとまでお迎えに上がられます。

この阿弥陀如来の乗り物に乗ればもう安心です。死者はなにもすることがあありません。すべてをお任せしていればいいのです。すると、そこで、死者のほっぺたが安堵の林檎の色に染まります。

もちろん、行く先は、阿弥陀如来が建設された仏国土=極楽浄土です。手取り足取りの仏さまです。

阿弥陀様が、無明生死するわたしのために、始めから終わりまでご苦労をなさって下さいます。一切合切が謝金礼金なしです。

ほんとうは、わたしたちは、死ぬことなんてできないんです。死なされるのです。「死ぬ」は自動詞にしてありますが、他動詞です。わたしたちの死を主宰するのは仏さまです。次のスタート(浄土往生・畢竟成仏)を促せて下さるのです。

山里の老い耄れお爺さんは暇だから、そんなことこんなことを考えています。さっき窓のすぐ傍まで、さもさも親しげな表情をして、紋付き鳥のジョウビタキが飛んで来ました。

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