即興詩「天地有情」
薬王華蔵
まだ2月なのに/金盞花が咲きましたよ/庭先に金盞花が咲きましたよ/2月を春にしましたよ/天地を明るく輝く黄色にしましたよ
そうかそうかそうか/天地有情は/はやくはやくに/天地有情をしたくてたまらないんだね
それをわたしに見せて/わたしをうっとりさせたいんだね/天地が有情だということを/知っていてもらいたいんだ/小さなわたしにも
即興詩「天地有情」
薬王華蔵
まだ2月なのに/金盞花が咲きましたよ/庭先に金盞花が咲きましたよ/2月を春にしましたよ/天地を明るく輝く黄色にしましたよ
そうかそうかそうか/天地有情は/はやくはやくに/天地有情をしたくてたまらないんだね
それをわたしに見せて/わたしをうっとりさせたいんだね/天地が有情だということを/知っていてもらいたいんだ/小さなわたしにも
今朝の即興詩 「おれを光にする光」
薬王華蔵
光が差して来た/おれの足にまで光が来て/おれを光にする
宇宙空間を貫いて貫いて/おれの足先にまで光が来て/存在を光にする
ああいいなあ、ああいいなあ、ああいいなあ。
鴉がカアカア鳴いているのもいい。
手袋の毛糸がほぐれて穴があいても、それもいい。
白菜がとうとう茎立ちを初めて風に戦いでいるのも、いい。
いいとしさえすれば、いいとなる。ああいいなあになる。
*
いいとすればいいものを、いいとしない。
己を上等だとするからだ。そこにあるものより己がずっと上等だという信仰心を持つからだ。
*
上等の己を装っていなければ下等に堕ちてしまうようで不安でしょうがないのだ。
*
上等も下等もないものところで、上等を言い、下等にまみれる。
*
天地宇宙に優遇されても優遇されてもそれでも己一人の不遇を言い張って言い募って、顔をしかめて、しかめ面をする。
1
晴れたぞ。やっと晴れたぞ。天地が明るくなった。朗らかになった。
嬉しい。これだけで嬉しい。嬉しい此処にいよう。
2
貧しいちっぽけな是非の知恵袋を揉んで、別途にあれやこれやと思案しない方がいい。
余所見をしない方がいい。目を閉じて瞑想をしている方がいい。
3
これ以上を願わない方がいい。
これ以下に埋没しない方がいい。
4
海抜0mのところに、海がいて、地球を平らにして広がっている。
5
空がいい顔をしている。空の下の祇園山もいい顔をしている。
西の畑の大輪の梅が伸び上がって、ふっくらふっくら満開を迎えている。
足るを知る天地は、千年万年、足らざるを言わず。
6
十分の十分じゃないか。
おれはそれを十分としないことで賢者を装うつもりのようだが、小さい小さい。
7
これだけの十分を与えられておいて、それでも十分としないとする己が登壇に及んでも、そんな傲慢な己に付き合うことはない。
まもなく午前8時。気温は6・4℃。寒い。寒さが戻って来た。雨は降っていないが曇っている。風はない。炬燵に入って、ジャンパーを2枚重ねて対応する。ぶくぶくに膨れている。炬燵からはみ出している両の手は軍手の手袋。
部屋暖房はしない。しても、効き目がない。天井近くの空気を暖めるだけである。立ち上がったときにやっと頭部がほんわかするだけで、座っているときには恩恵がない。
*
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