四季優彩 Annex

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「北斗星」乗車レポート

2008年04月04日 23時50分38秒 | 旅行記

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先週末に友達の結婚パーティーに出席する為に北海道へ行った話をしました。今回は往きに乗車した寝台特急「北斗星」についてのお話です。

北海道が好きの私はこの北斗星にも沢山乗っておりまして、今回で な、なんと22回目の乗車となりました。また、北斗星と同じルートを走る豪華寝台特急「カシオペア」にも3回乗っていますので、合わせると25回となります。

金曜の午後7時前の上野駅13番ホームに後ろ向きでゆっくりと北斗星が入線してきました。春休みと言う事でホームには子供の姿も多く家族連れが目立ちます。ブルートレインが次々に姿を消す中で、この北斗星は今でも人気の列車となっています。

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しかし、最盛期には1日3往復あったこの列車も今年の3月15日のダイヤ改正で1往復を残すのみとなりました。北斗星に使用している客車も30年近く前の物ですので、正直なところあまりきれいではありません。この列車もいつまで残るのか・・・?思い入れのある列車ですから気がかりなところです。

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そんな思いに耽つつ、指定された5号車に乗り込みました。今回は1人用のB寝台個室「ソロ」を取りました。去年の7月にはカシオペアの最上級の部屋の「スイート」(メゾネットタイプ)の乗りましたが、それと比べると流石に狭いですが、一人旅には十分なスペースです。部屋にはベッド兼ソファー(座席)があって、窓の下には室内灯、エアコン、オーディオのスイッチがあるシンプルな構造です。車両の疲れ具合も考えようによってはいい雰囲気です。

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午後7時過ぎにゆっくりと動き出しました。早速、デパ地下で買ってきたお気に入りの今半「すきやき弁当」をひろげて、エビスビールを飲みながら食べました。列車の中で食べる弁当の味は格別です。外はあいにくの雨模様です。時折通過する駅は通勤客でいっぱいです。この北斗星の前後を走る列車はみんな帰宅する人で満員なのでしょうから、「すきやき弁当」を食べながら、ビールを飲むと言う行為がとても贅沢に思えてきます。

やがて、車窓の景色から灯りが次第に少なくなって行きました。時間は午後9時半となり、食堂車「グランシャリオ」の「パブタイム」の開始を知らせる車内放送が入りました。北斗星とカシオペアの食堂車では予約制の「ディナータイム」と予約なしで利用できる「パブタイム」があります。

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寝る前にもう一杯!と思って、「パブタイム」開始の放送の直後に食堂車「グランシャリオ」へ向いましたが、既に満席でした。仕方ないので部屋に戻ってサッポロ「クラシック」でもう一杯・・・。誰にも気兼ねなくビールが楽しめるのも、北斗星の一人旅の醍醐味です。列車の心地良い揺れとアルコールの効果で次第に眠くなってきました。気が付くと午後10時半を過ぎていました。仕事の疲れもありますし、翌日は遅くまで飲むので早めに就寝することにしました。

備え付けのシーツと毛布を敷き、枕を置いてベッドが完成・・・そして、JRロゴの浴衣に着替えて横になりました。寝台列車に慣れていない人は良く眠れないこともあるみたいですが、私の場合はベテランですので、列車の揺れや音もあまり気になりません。寝ている間に目が覚めたのは盛岡駅停車の際と青森の機関車交換の停車くらいでした。あとは青函トンネルを通ったことも憶えていません。

翌朝6時半過ぎに函館駅到着を知らせる車内放送で目を覚ますも、再び寝てしまい、長万部駅に着く頃に起きました。お腹が空いたので身支度をして、昨夜行けなかった食堂車「グランシャリオ」へ向いました。

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食堂車へ行くと、ちょうど1つだけテーブルが空いていたので、そこに座り朝食セットを注文しました。朝食は焼き魚、ウインナー、スクランブルエッグ、サラダなどがのったプレートにパンとスープまたは、ご飯とみそ汁が選べて、更にジュースとデザート(フルーツとヨーグルト)、コーヒー(または紅茶)が付いてきて1600円です。味もそこそこ美味しいですし、結構ボリュームもあります。普通にホテルで朝食セットを食べてもこれくらいはしますから、列車の中と言う事を考えると結構お得だと思います。

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日本では本格的な食堂車の付いた列車は「北斗星」と「カシオペア」、そして大阪と札幌を結ぶ「トワイライトエクスプレス」くらいしかないですから、列車のなかで温かい料理をお皿に盛られた状態で食べること自体が貴重な体験なのです。

列車は海沿いを走り、のんびり食事をしながら朝の海を見る事が出来ました。途中の駅で隣に停車した特急列車の乗客が羨望のまなざしでこちらを見ています。

カシオペアのダイニングカーも明るくてきれいで良いのですが、北斗星のグランシャリオ(食堂車)は歴史を重ねたいい雰囲気を持っています。なんとも言えない至福の時間でした。

部屋に戻って車窓の景色を暫く眺めていると、苫小牧のコンビナートが見えてきて、そして再び大平原が広がってきました。やがて、南千歳に停車すると列車は札幌の郊外から中心部へ・・・北斗星の旅もまもなく終わりです。なんか名残惜しい気分です。

定刻の11時15分より少し遅れて札幌に到着すると荷物をまとめて列車を降りました。北国の寒さが身にしみます。

東京と札幌は飛行機なら1時間半ですが、北斗星では16時間もかかります。料金も割引運賃を利用すれば飛行機の方が安いのですが、北斗星には旅情をかき立てる何物にも変えがたい魅力があります。22回目の乗車でしたが、やっぱり北斗星は良かったですし、また乗りたいと思ってしまいます。

 

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おばんです!ようこそ北国へ。 (よし)
2008-04-10 02:14:59
おばんです!ようこそ北国へ。
飛行機と違って、途中のプロセスを味わう列車の旅は本当にいいものですね。22回の乗車とは北斗の達人ですね(笑)

今年の札幌は、ここしばらく日中の気温が16~7度と高く今年は桜の開花も早まるようです。そちらの桜はもう、終わりでしょうか?
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よしさん おばんです! (管理人)
2008-04-10 23:45:09
よしさん おばんです!
北斗星の旅はのんびり出来てとてもいいですよ!
自分でもこんなに乗ったのかと思いますが、北海道へ行っている回数も多いので・・・。

札幌に着いた日は寒かったですけど、翌日は本当に暖かかったです。
東京では桜は散ってしまいましたが、札幌ではこれからですね。友人の結婚式のおかげで今年は桜の写真が撮れませんでした。
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