<尊馬油>と書いてあります。子どもたちが在学中は母から命令のように
言われて冷蔵庫に用意されていたものです。
その頃はアルミ製の平べったい缶に入っていて、外傷や火傷のときに
空気から患部を遮断して、皮膚を守る常備塗り薬でした。
今の効能書きには肌荒れや日焼けによるシミ、ソバカスまでに効能ありと
謳っています。
一昨日の夕飯時に出来立ての熱い野菜スープを不覚にも
左足の甲の指側半分にこぼしてしまい、
水道水や氷でしっかり冷やしたのですが、真っ赤に腫れてしまいました。
そのときに思い出したのですが、もう馬油は冷蔵庫には入っていません。
<サラダオイル>でどうかしら?なんて考えたのですが、
ガーゼで包んで寝たのです。
もしかしたら眠れないほどジンジンするかしらと
心配したのですが、かなり長い間冷やしていましたので、
そんなこともなく朝を迎えました。
そして昨日、三連休中の娘から今日の鎌倉初詣でを誘われたメールに、
うれしい誘いだけど、靴が履けないのです、と返信したら折り返し電話が
あり、今日この馬油を持ってきてくれました。
2、3ヶ所、水ぶくれになっていて、赤みはとれていないところも
ありますが、早速塗ってみました。
靴さえ履かなければ、痛みもなく、軽傷ですんだのが幸いでした。
傷の様子を見て、<くれぐれも注意を!!>と言い残し、娘はさっき
渋滞時間をさけて帰っていきました。
新年早々やってしまいました。昨日、今日と絨毯を拭き直したり、
干したりと、余計な手間がかかりました。
でも、なんとなく冷蔵庫に馬油があるというだけで気持ちが
落ち着くのは何ででしょう。
足の踵などにも塗ってみましょうか、ひと瓶もあるのですから。