AKKOMAMのMEMORANDUM

穏やかな時間の流れを楽しみながら...

穏やかな陽ざしのなかで...

2013-10-28 15:02:29 | Weblog
数日前までは台風の通過がいつになるのか、とか、
風雨はどの程度なのか、ベランダの植木はどうするか、などと
気の休まることのない日々でしたが、
昨日、今日は快晴に恵まれて、お布団の入れ替えや洗濯などに
動いています。 今日は娘の掛け布団、タオルケットなどを
ベランダに広げていました。明日もこのお天気は続きそうです。
でも、朝晩はだいぶ寒くなってきました。
一枚羽織るものがほしいようです、秋も深まってきています、
まわりの山々の木々もうっすらと色づきはじめて、
やさしい色あいになってきました。

      

この本<暮らしの手帖>です、しかも1982年早春とあります。
私が習い始めたこぎん刺し<津軽のこぎん>の記事が掲載されて
いるのを見つけて送ってくださいました。
櫛引元三氏がかなりのページにわたってこぎん刺しの歴史、
その美しさにひかれたお父さまが津軽に生まれ、
津軽で育ったこぎんを散逸させないようにと
家業のかたわら1500枚ほどを集められたと記されいます。

      

      

      

最初は麻しか採れず、麻しか着ることを許されなかった民の寒さから
逃れるための工夫からはじまった刺しこが時代の変遷とともに
地域性をもち、連帯意識を培うことになり、それぞれの特徴を
生かした柄などをうみだしていったようです。

私がこぎん刺しを知ったのも、東北を旅したときの
ひょんな出会いから魅せられたのです。
でも、1982年の<暮らしの手帖>にこんなに詳しく丁寧に
取り上げられているとは知らず、添えられていたお手紙を読んで、
胸が熱くなりました。
ともにブログの上での交流でお会いしたこともありませんが、
私が習っていることを知っていてくださり、
記事を見つけたからと
そのページに栞まで挟んで送ってくださったのです。

ベランダの陽だまりで干しているものを取り込むまでの間、
読んでいました。
習うにあたっていろいろな本、展示会などで学んできた
つもりでしたが、
この記事からも、今も世界から注目されているこぎん刺しの持つ
歴史に裏打ちされた美意識の歴史にますます
のめり込んでいきそうです。

紡ぐ、繕う、という言葉が遠くなってきている今、
この言葉に内在されている本当の意味や歴史にふれることの
できたことを幸せに思うのです。
これからもそれを心に古の知恵に思いを寄せながら過ごしたいと
思いながら本を閉じました。
まだまだいろいろなことが載っている貴重な本です。
私も長い間愛読していました本ですが、
今、思いがけなく手にとり、懐かしさで一杯です。
常に手もとにおいて全てを読んでみたい!!に駆られています。
コメント
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