昨日、出身高校から、面白い招待状がきました。
これがその招待状です。
そう、読んでいただくとわかるように、「今年の高校の卒業式に出席しませんか?」 というものです。文面にも有るように、卒業してから40年も経つのだそうです。残念ながら、卒業式には出席できませんが、急に高校時代のことがよみがえってきました。
高校のとき、中学までとは大きく違ういろいろな仲間や先生と出会い、大きなショックや影響を受けたことを思い出します。その大きなショックや影響が今の“おかさん”の人格の半分を形作っているといっても過言ではないくらいです。
先生たちもみなユニークな方々ばかりでした。社会科では、教科書をほとんど使わず、時事問題である、「問題(差別問題)」や「家永教科書裁判」のことを調べさせられました。一方的に教えるのではなく、自ら、図書館の書物や新聞などで、それらの問題の内容を調べ、その事例をどのように捉え、考えたらいいのかを、先生から突きつけられたのを憶えています。
中学のときの暗記科目としての社会科のイメージとは全く違っていました。社会に目を向けることの大切さを、この授業からいつの間にか習得したような気がします。このとがきっかけで、私の中では、社会科が好きな科目に変わりました。
また、美術の先生は、ものすごく絵や物つくりが好きな人で、ヘンリームーアやゴッホなどの美術展が東京で開かれると、授業の代わりに美術展に行かされました。その当時、美術や芸術というものに全く興味が無かった“おかさん”でしたが、少なからずその展覧会でいくつかの作品を見て、「すごい!」、「これいいな!」と感激したのを覚えています。
音楽の先生も同じ方式だったのですが、自分が美術や音楽をものすごく好きだということを、毎回の授業を通して生徒たちに見せ付けるほうしきでした。今思うと、この教え方もすばらしいなと、改めて思わされます。
そんな高校時代から早40年が経ったことを知らせる一枚の招待状でした。「18歳+40年」=「58歳」=「アラカン(アラウンド・還暦)」??
<追伸>
今学舎でには、高校入試を、11日後に控えた生徒が8人います。彼ら・彼女らにとって当面の目標は、第一志望校への入学ですが、それがゴールではなく、そこからが新たな出発点であることを自覚し、彼ら・彼女らにも、“おかさん”同様、有意義な高校生活を送ってもらえたらと、改めて思いました。