「こうこう」
■こうこうとは?
●群馬県で生まれたリンゴ
「こうこう」は青森県の塩崎雄之輔 氏によって「弘大1号」に「ふじ」を交配して育成された品種で、2008年4月に品種登録されています。親となった「弘大1号」、「ふじ」ともに赤いリンゴですが、この「こうこう」は熟しても黄色いリンゴとなります。
●こうこうの特徴
「こうこう」の外観は扁円形でどっしりとした形をしています。果皮の色は黄緑から黄色地で、物によって部分的に赤みが差しています。大きさは中位で,300gから400g前後となります。果肉の色は黄色みを帯びていてやや固く,しっかりとした歯ざわりが感じられますが、蜜が入りやすいリンゴで、酸味が弱いこともありとても甘く感じます。
基本的には無袋栽培に向いているとの事で、産地でも無袋で栽培されているようです。
◆品種登録データベースに記されているこうこうの特徴
農林水産省の品種登録データベースには以下の通り記載されています。
『--------
果実の外観は扁円,王冠は中,がくの開閉は開,がくあの深さ,広さ及びこうあの深さは中,広さはやや広である。
果実の大きさは中,果皮の地色は黄,被う色は紫紅,被う色の強さは淡,型は縞不明,量はかなり少である。
さびの位置は側面,量は無~僅か,果点の大きさは中,密度は低,スカーフスキンは無,粗滑の程度は滑,果梗の長さは長,太さは細,肉こうの有無は無である。
果心の形は平円,果肉の色は黄,硬さは硬,褐色化は弱,蜜の多少は多である。甘味はやや高,酸味は弱,果汁の多少は中,種子の形は倒卵,大きさは中である。
発芽期,開花期は中,成熟期はやや晩で育成地において10月下旬,普通及び冷蔵貯蔵性は非常に長い,心かびの発生は少である。
「金星」と比較して,果実が扁円形であること,さびの量が少ないこと等で,「メロー」と比較して,花の色が淡桃であること,果実が扁円形であること等で,「ぐんま名月」と比較して,果実が扁円形であること,がくの開閉が開であること等で区別性が認められる。
--------』 以上、抜粋。
■こうこうの主な産地と食べ頃の旬
●まだまだ希少なリンゴです
「こうこう」は栽培されている農家は非常に少なく、平成30年産特産果樹生産動態等調査によると全国の栽培面積は青森県の6.8haしか記載されていません。
●こうこう りんごの収穫時期
品種登録のデータでは育成地(青森県南津軽郡藤崎町)において10月下旬頃に成熟する品種とされています。また、とても貯蔵性が高く、翌春まで美味しく食べられます。
●食べ頃の旬
貯蔵性が高く食べ頃の旬の時期は11月から3月初旬頃までと思われます。写真の物は3月10日に百貨店で買ったものですが、まだ美味しいと感じました。ただ、限界ぎりぎりかなと言う気もしました。数量も少ないので、市場に出回る期間も非常に短いので、見かけたら即買いしましょう。
*https://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/fruit/apple-Koukou.htm より