第81回 2015年1月27日 「千年のぬくもりと手ざわり~岩手 鳥越竹細工~」リサーチャー: 原田夏希
番組内容
今回のイッピンは、岩手県一戸町の「鳥越(とりごえ)竹細工」。若い女性に大人気のお弁当箱や、東京・築地で愛用される「市場カゴ」など、美しく、軽くて丈夫なため、今、注目されている。雪深い地で農閑期の仕事として生まれた鳥越竹細工は、伝承では一千年の歴史を持つ。入念な竹ひご作りから、繊細な編みのワザまで、手のみが生み出す極上の芸術品に、女優・原田夏希が迫る。自然の恵みと使う人へ感謝を忘れぬ職人の姿に感動!
*https://www.nhk.or.jp/archives/chronicle/detail/?crnid=A201501271930001301000 より
詳細不明につき、勝手に調べてみました。
「鳥越竹細工」
1000年の歴史を持つ工芸品「鳥越竹細工作家 柴田恵」 岩手県 CRAFT2013.3.31
鳥越竹細工ってどんなもの?
「鳥越竹細工は1000年も続いている工芸品だと言われています」。そう教えてくれたのは、岩手県二戸郡一戸町の鳥越地区で鳥越竹細工を制作している柴田恵さん。鳥越観音を開山した僧が伝えたとされ、その起源は平安に遡ると言われている。
鳥越竹細工は地元に自生する「すず竹」といわれる細い竹を四等分に割り肉をそぎ、しっかりと編み込んでいくことで強さを出す。今も昔も変わらず、かご、ざる、行李など日用の「道具」を主に作る、生活に密着した工芸品だ。また、使い込むことで独特の色つや、風合いがでることでファンやリピーターも多い。
時代によって変化するもの
だが、作り手は若い人がなかなか増えず、高齢化しているということを柴田さんは危惧していた。「趣味として習いに来てくれる人は増えたんですが、仕事にするというとなかなか…。だからもっともっと若い世代にも広げていきたい」と柴田さんはいう。
そのためにも現代の生活に合わせたデザインが必要になる。どのあたりが変わってきたのかと中田が聞くと「これまで丸いかごっていうと本当に丸いものしかなかったんです。でも現代の台所の形にあわせて楕円形のかごも作るようになった」と柴田さんは答えてくれた。またほかの素材と組み合わせるということもしていきたいという。
「ただそのあたりのプロではないのでなかなか難しい。ほかの漆や木工の人たちとも一緒にやりたいねって話しています」
その話を受けて、中田もいろいろなアイディアを出す。
「基本的には丸いものが多いですよね。とがった角をいっぱいつけることもできますか?」
「なるほどね。でも、この技術では難しいかも」
「あとは食器籠を下の籠、上の籠で重ねられるようにするとか。下に茶碗を置いて、上にお箸をおけるように。網目の大きさを変えて、組み合わせられるようにバリエーションを作るとか」
「それはすごくいいですね。こうやって話すとこちらが考えもしないこと、やらないことっていうのがいっぱいでてきて楽しい。ぜひ作ってみますよ。ぜひお送りします」
作り手がいなくなるのは寂しい
古くは農家の農閑期の副収入としての作業という立ち位置でもあった鳥越竹細工。農家の貴重な現金収入源であったのだ。それが江戸時代頃には特産品として注目されるようになったが、柴田さんによれば、「やっぱり農家で冬だけ作っていました。ほとんどの家庭で作っていたんではないでしょうか」という。
柴田さんは生まれも育ちも鳥越。だから鳥越竹細工は身近にあったということだ。小さな頃から母が作るのを見ていたという。ただし「教えてくれなかったんですよね。作業が忙しくて、そんな暇がないんですよ」という。その母が病気で倒れ、家の中に作り手がいなくなるのが寂しいと思い、自分でがむしゃらになって作り方を覚えたのだという。
古くから伝わる暮らしの道具、地域に根付いた工芸品がいまどのくらい私たちの身の回りにあるのだろうか。岩手の県北の小さな集落で、いまも1000年の歴史を持つ竹細工が受け継がれていた。
*https://nihonmono.jp/article/14730/ より
*https://kurashi-to-oshare.jp/goods/13435/ より
「鳥越竹細工」産地を守る会
原材料となるスズタケの大量枯死のため、生産量が激減しています。
製作者の休止もあり、新規ご注文に応じられない物が多々あります。
なにとぞご了承をお願いいたします。
また、発送の通知をした後の注文追加はご遠慮願います。
※ 形状や色彩が写真と若干異なる場合があります。また手作りのため個々の製品に多少の違いがあります。
生産量が少ない製品は、ご注文に応じかねる場合や、納品にかなりの期日を要する場合があります。
当会製品には消費税がかかりません。
市場かご尺二寸と尺三寸に極上品があります。
やや割高になりますが、特に美品をお求めの場合はご検討下さい。
*http://www.toritakesaic.sakura.ne.jp/index.html より