いいもの見ぃ~つけた!

「いいもの」は探せばいっぱいあります。独断と偏見による個人的「いいもの」情報発信所です。

伊勢丹 隠れ名品#裏002 クロテッドクリームファッジ ミルク缶 〈ロダス〉

2023-07-26 08:44:41 | 食品

 「#裏002 クロテッドクリームファッジ ミルク缶〈ロダス〉」

衝撃的なくちどけ

〈ロダス〉のクロテッドクリームが贅沢に使われたイギリス発祥の伝統菓子「ファッジ」。濃厚でコクがあり、くちどけはうっとりするほどなめらか。1粒で高い満足感を得られます。紅茶やコーヒーのお供にぴったり。(推薦人:WEB FOODIEスタッフ・杉山真子)

175g 1,981円 レア度★
※2022年4月より価格改定いたしました。
[カフェ エ シュクレ]

*https://www.mistore.jp/shopping/feature/foods_f2/isetan_ura100sen_10_f.html#anc_002 より

 ロダス 

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イッピンNHK 「美しい石を暮らしの中に~香川 高松の石製品~」

2023-07-26 08:38:42 | イッピンNHK

 第94回 2015年6月9日 「美しい石を暮らしの中に~香川 高松の石製品~」リサーチャー: 原田夏希

 番組内容
 日本が世界に誇る高級石・庵治(あじ)石。墓石や灯籠で名高い、この香川県高松産の「花こう岩のダイヤモンド」が、今、フルーツボウルやコーヒーミル、ワインクーラーなどに華麗に変身を遂げ、大好評を博している。石の重さや硬さを生かしつつ、独特の繊細な斑文を際立たせた、上品なイッピンだ。平安時代以来の1000年の伝統を誇る石工の驚くべきワザとは?女優・原田夏希が知られざる石の世界を徹底リサーチする。

*https://www.nhk.or.jp/archives/chronicle/detail/?crnid=A201506091930001301000 より

 詳細不明につき、勝手に調べてみました。

 「庵治石」

 歴史に磨かれた天下の銘石「庵治石」。世界に類をみない上質な石材。
 水晶と同程度を誇る硬度と、気品ある美しさ、高い耐久性、
 細かな細工にも耐える石質、重量感、そして希少性。
 すべてを兼ね備える庵治石は、世界一の石材とうたわれています。

 主な産地 庵治町、牟礼町

 庵治石とは
 香川県高松市の東に位置する石の里は、山全体が花崗岩の層からなる八栗五剣山にいだかれた牟礼町・庵治町にまたがり、そこから庵治石は産出されています。庵治石は日本三大花崗岩のひとつに数えられ、世界でも花崗岩のダイヤと呼ばれ、高く評価されている石材です。きめ細やかな地肌であるため、風化に強く、磨けば磨くほど艶を増していきます。主成分は石英と長石で、そこに少しの黒雲母が含まれているため、「フ(斑)」と呼ばれる珍しい表情が現われてきます。花崗岩は細目、中目、荒目と分類されますが、庵治石は細目と中目に分類されており、きめ細かな模様の細目になるほど貴重品として扱われています。また、庵治石はその硬度でも知られています。水晶と同じ硬度7に分類され、200年は彫られた字が崩れたり、艶がなくなったりすることがないと言われているのもこの硬さのおかげです。

 石材の単価「世界一」

 庵治石の大きな特徴のひとつとして「斑」があります。「斑」とは、よく研磨した石の表面に黒雲母が特に緻密に入り、「指先で押さえたような湿り気または潤いを与えたような」まだら模様に濃淡がでることです。そして、庵治石で良く使われる表現に「斑が浮く」という言葉があります。これは、石の表面が二重の絣(かすり)模様のように見えることをいいます。このような現象は、世界の石材の中でも類を見ず、庵治石特有の現象であるとされています。この希少性、特質から、石材の単価「世界一」と評価されています。


 歴史が磨き上げた庵治石
 庵治石の歴史は古く、およそ1000年前にまでさかのぼります。平安時代後期から採石使用され、遠く京都にまで送り出されていました。また、香川県での庵治石製品加工の発祥は、およそ650年前の石清水八幡宮の再建時と考えられています。工法作品等斬新的な加工がはじまるのは1814年屋島東照宮造営の頃と言われています。それまでも牟礼・庵治には石工がいましたが、人手不足のため和泉の国より石工を呼び寄せました。そうして牟礼・庵治にやってきた石工達は、任務終了後そのまま住みつき、自らの業を立て始めました。この頃から明治時代くらいまでが、「庵治石産地」としての基礎づくりの時代でした。当時は注文を受けた石工が自ら山へ足を運び、原石を採掘加工していましたが、時代の進展とともに採石と加工が分業化されるようになってきました。大正から昭和の戦前は「庵治石発展」の時代であり、花崗岩の中でも特に硬い庵治石を見事に製品化する技法を得た石匠が、その技によって刻みあげる石彫品は、庵治石とともに全国に知られるようになりました。その後、灯籠、墓碑等の需要が高まっていき、昭和35年ごろには石材切削機が導入され、石材加工に大変革をもたらしました。このようにして、時代とともに庵治石と石匠の技術は磨き続けられ、現代では、石匠が身につけた技術を思うがままに発揮できるようになっています。

*https://www.kensanpin.org/product/craft/994/ より

 

 【庵治石】“花崗岩のダイヤモンド”で暮らしを彩る(香川県高松市) ほんのひととき 2020年5月26日 06:00

 日本全国の“地域の宝”を発掘する連載コーナー「地元にエール これ、いいね!」。地元の人々に長年愛されている食や、伝統的な技術を駆使して作られる美しい工芸品、現地に行かないと体験できないお祭など、心から「これ、いいね!」と思える魅力的なモノやコトを、それぞれの物語と共にご紹介します。(ひととき 2019年7月号より)
 高松市の東部、源平合戦の古戦場として名高い屋島。相引川河口を挟んだ向かい側にそびえるのが五剣山だ。山麓の牟礼町・庵治町は、愛知県の岡崎、茨城県の真壁とならぶ花崗岩(庵治石)の三大産地として知られる。

 採石場のある五剣山
 庵治石は石肌を構成する複数の鉱物の結晶が非常に緻密で硬いのが特徴。ほかの石には見られない、「斑(ふ)」という黒雲母の細かな結晶が牡丹のような淡い文様を見せる。〝花崗岩のダイヤモンド〟と称され、墓碑や灯籠の最高級石材として珍重されてきた。

 「最盛期には石材関連だけで500社近くあったのが、いまでは約200社にまで減っています」と語るのは、高松市牟礼庵治商工会の平田宗展さん。墓の維持や継承に対する意識の変化や安価な外国産石材の流入などが背景にあるという。

 地場産業の衰退に歯止めをかけたい。庵治石の素晴らしさをもっと多くの人に知ってもらいたい、との思いから、平成24年(2012)、商工会と匠の技をもつ石工有志が立ち上げたのがAJI PROJECT(アジプロジェクト)だ。テーマは「暮らしに寄り添う庵治石プロダクト」。花器やテーブルウェア、アクセサリーなど、多彩な商品を生み出している。

 磨きの違いが石に独特の表情を作る。花器(後列右2点)、漬物石、キャンドルホルダー(前列2点)、右手前はワインクーラー。中山石材工房にて
 平田さんにプロジェクトメンバーを紹介してもらった。小物を得意とする伏石康宏さん。高松市の市章ピンバッジも手がけた。「厚さ2ミリまで削ることができるのは庵治石ならでは」だという。墓碑に文字を彫り込むサンドブラストの技術を応用し、石のトレーに格子の細工を施す二宮力さん。「位置を決めて石板の表と裏から研磨剤を吹き付け、穴をあけていく。硬くて粘りがある庵治石だからできる加工」だそうだ。

 精巧な彫りが美しい二宮力さんのソープディッシュ。アクセサリー置きなどにも。同じ手法で彫られたコースターのシリーズも人気
 〝丸もの〟を得意とする中山忠彦さんの新作は、柔らかなかたちのキャンドルホルダー。外側は石そのものの手触りを残し、内側を磨きあげる。「どんな商品をつくるか、アイデアを練るのが楽しくてしょうがない」と笑う。

 石という硬い素材を、柔らかな発想で〝かたち〟にしていくAJI PROJECT。その挑戦はこれからも続く。

秋月 康=文 佐々木実佳=写真

 ご当地◉Information
 ●高松市のプロフィール
 瀬戸内海に面した、牟礼・庵治エリアは、約680年にわたる石の文化と歴史の町。石匠の里公園の展望台からは五剣山の採石場や屋島を見晴るかすことができる。また高松港に近い北浜地区には、香川県産の食材や伝統的手工芸品などを扱う、香川県を五感で楽しめるスポットが点在して賑わいを見せる。

*https://note.com/honno_hitotoki/n/n920b9f9e6781 より

 

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< お米 > お米の品種・銘柄 奥久慈の恵 うまかっぺ

2023-07-26 08:24:23 | お米

 「奥久慈の恵 うまかっぺ」

県北の奥久慈地域は、専門機関からも定評があるコシヒカリの産地。中山間地という地形のため 少量しか市場に出回らない「幻のお米」です。米作りのプロが徹底した土作りと栽培管理を行い、さらに収穫後にも厳しい選別をかけます。お米のタンパク質や脂肪量を測る「食味計」という機械で食味値「85」のお米が「奥久慈の恵うまかっぺ」となります。手塩にかけて育てたコシヒカリをさらにふるいにかけて粒が大きいものだけを選別したうまかっぺ米。 一口食べればうま味と甘みが口いっぱいに広がります。是非一度ご賞味下さい!

取組主体名 奥久慈うまい米生産協議会
市町村名 常陸大宮市、大子町、常陸太田市
主な販売場所 ・JA常陸直売所 グリーンハウス大宮
・JA常陸直売所 特産物直売所 奥久慈
・JA常陸直売所 瓜連直売所
・道の駅常陸大宮 かわプラザ
・カスミ フードスクエア 水戸赤塚店
・カスミ フードスクエア イオンタウン水戸南店
・エコス 山方店 物産館

*https://www.ibaraki-shokusai.net/season/new_rice/ より

 

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<いろいろな異名-郷土富士> 姫島富士

2023-07-26 08:19:50 | 異名

 「姫島富士 矢筈岳」

  東国東郡姫島村にある標高266.6mの山。

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<難読漢字-動物> 海狸

2023-07-26 08:16:55 | 難読漢字

 「海狸 ビーバー」

 ビーバー(海狸)は、齧歯目ビーバー科ビーバー属(ビーバーぞく、学名: Castor)に属す種の総称。

 和名は海狸(かいり、うみだぬき)。中国語では海ではなく河の文字を当て、河狸と表記する。

*Wikipedia より

 海狸の由来
 水中で暮らし、たぬきに似ているから「海狸」と書くようになったと言われています(諸説あり)。

*https://sotokoto-online.jp/local/15577?page=2 より

 

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<料理用語-和食> 従兄弟煮

2023-07-26 08:11:23 | 料理用語

 「従兄弟煮」

 畑の物と、田の物を一緒に煮たもので、小豆(又は大豆)と野菜の組み合わせで煮るのが一般的ないとこ煮である。

 固くて煮えにくいものから「おいおい」「めいめい」に煮ていくことからこう呼ばれるようになったという説と、お事始めに作る「おこと汁」が転じたという説がある。

*https://temaeitamae.jp/top/t2/kj/1_B/024.html より

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<慣用句・諺> 様を見ろ など

2023-07-26 08:08:32 | 慣用句・諺

 「様を見ろ」

 人の失敗をあざけりののしって言う語。失敗した相手に向かって、それ見たことかの意で言う。ざまあみろ。ざまあみやがれ。

 

 「座を組む」

 あぐらをかく。くつろいで座る。

 

 「座を醒ます」 

 一座の興をさます。座をしらけさせる。

 

 「座を占める」

 1 席につく。すわる。

 2 ある地位に就く。

 

 「座を取り持つ」

 同席の人々の興をさまさないように心を配り応対する。

 

*goo辞書 より

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<国産ワイナリー> まるきワイナリー

2023-07-26 08:02:09 | 国産ワイナリー

 「まるき葡萄酒(株)/まるきワイナリー」

 現存する"日本最古のワイナリー"
 1877年(明治10年)、当時青年だった土屋龍憲と高野正誠は、日本人として初めてワイン醸造技術習得のためにフランスに渡りました。帰国後、本場の技術が導入された醸造所を引き継ぎ、土屋龍憲の手によって1891年(明治24年) 「マルキ葡萄酒」が設立されました。これが現存する日本最古のワイナリーまるき葡萄酒株式会社です。
 ワイン造りは、常に条件の違う状況で仕込みを行うことになります。その場その時に合わせてベストの方法を選択することになります。常に一期一会です。その選択基準は「会社にとって」「自分にとって」ではなく、最優先はあくまで「ワインにとって」であると考え日々作業しています。

 まるき葡萄酒(株)/まるきワイナリー 山梨県甲州市勝沼町下岩崎2488

 商品リスト

ラフィーユ トレゾワ リザーブド 甲州

地下貯蔵庫で30年〜40年もの間、熟成させた希少な古酒を複数年ブレンド。
熟成酒の魅⼒である溢れんばかりの凝縮感と複雑な味わいが特徴。
アルコール度数13.0%

いろ甲州 2019

甲州種の魅⼒を⼗分に引き出しました。
爽やかな酸味とすっきりした⼝当たりは 和⾷にぴったりです。
アルコール度数12.5%

*https://www.winery.or.jp/winery-map/2702/ より

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<大阪製ブランド-インテリア・家具・雑貨> 段ボール製デスクセット おべんきょうごっこ

2023-07-26 07:49:05 | 大阪製ブランド

 「段ボール製デスクセット おべんきょうごっこ」

段ボールの中に 東北ガンバレ!の思いが詰まっている。

震災支援のために開発した机とイスを商品化。

2011年3月11日。東日本大震災の日が、この小さな机とイスのスタートの日だ。津波で園舎を流され、別の保育所に通うことになった園児の机が足りないという被災地の声を聞いた。段ボールと紙器を扱うマツダ紙工業株式会社の松田社長は、すぐさま机とイスのセットを送った。段ボールならではの軽さ。そして70kgの荷重にも耐えられる丈夫さ。天面はフィルム加工がほどこされ、お絵かきではみだした絵の具もかんたんに拭き取れる。組み立てには接着剤も工具も不要だ。いままで、「段ボールは流通の役には立っていたが、開封されれば捨てられる」。そんな虚しさを感じていたが、段ボールは、リサイクル率95%を誇る元祖エコな素材だ。このデスクセットの他にも仮設住宅で使えるよう、5年の使用に耐えられる丈夫なチェストやプライバシーを守るための更衣室も開発した。それが今、商品となって多くの人の暮らしに役立っている。

 マツダ紙工業株式会社 東大阪市衣摺5丁目14番24号

*https://osaka-sei.m-osaka.com/product/301/ より

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イッピンNHK 「漆と木が生み出す琥珀(こはく)色の輝き~岐阜 飛騨春慶~」

2023-07-26 07:42:36 | イッピンNHK

 第93回 2015年6月2日 「漆と木が生み出す琥珀(こはく)色の輝き~岐阜 飛騨春慶~」リサーチャー: ともさかりえ

 番組内容
 今、手作り弁当を楽しむ人たちから料理を引き立てる「ワンランク上のアイテム」として熱い注目を集めているのが、岐阜・高山市で作られる漆器「飛騨春慶」のお弁当箱。コハク色の上品な輝きと、光沢の奥に浮かぶ美しい木目が魅力だ。優美な曲線を作る木地師や繊細な塗りをほどこす塗師(ぬし)のワザに迫るのは、女優・ともさかりえ。さらにベテラン職人が作るユニークなコップや、伝統をアレンジした「忘れな盆」を徹底リサーチ!

*https://www.nhk.or.jp/archives/chronicle/detail/?crnid=A201506021930001301000 より

 会社員で、『四季をたのしむ 丸の内弁当』という本を出されている丸の内で働くOLの柚木涼子さんにとって1日で至福な瞬間は作ったお弁当を詰める時。
 そんな柚木さんは、「飛騨春慶」のお弁当箱を愛用しています。

 岐阜県高山の伝統工芸品「飛騨春慶塗」は、秋田県能代市の「能代春慶」(のしろしゅんけい)、茨城県東茨城郡城里町粟の「粟野春慶」(あわのしゅんけい)と並び、「日本三大春慶塗」のひとつとして古くから知られています。

 木目の美しさをそのまま活かした透明感のある塗りが、他の漆器とは異なる「飛騨春慶塗」の最大の特徴です。
 昭和50(1975)年に、当時の通産大臣(現在の経済産業省)から「伝統的工芸品」として第一次指定を受けました。

 「飛騨春慶」は、一般的な漆器と異なり、塗られた漆越しにでもはっきりと分かる木目の美しさが1 番の魅力です。
 ひとつの作品が仕上がるまでには、「木地師」(きじし)と「塗師」(ぬし)の職人の丹念な手作業によって生み出されます。
 
 そんな「飛騨春慶」が、料理を引き立てるアイテムとして、今人気を集めています。

 1.木地師(「木地工房 西為」3代目・西田恵一さん)

 岐阜・高山市は古来より漆器作りが盛んで、「木地師」(きじし)と「塗師」(ぬし)合わせて30から40人くらいの職人が「飛騨春慶」づくりに携わっています。

 西田恵一さんは、「西田木工所」(現「木地工房きじこうぼう 西為にしため」)の三代目の木地師です。
 
 昔から、「飛騨春慶」の職人は、「木地師」(きじし)と「塗師」(ぬし)に分かれて製作してきました。
 「木地師」(きじし)は、材料となる木材を仕入れて様々な技法で作品の形に仕上げところまでを担当し、「塗師」(ぬし)は木地師から預かった作品に漆を施し、完成させるまでを担当します。
 それを「問屋」が引き取って販売します。
 
 木地師の西田さんの仕事は、まずは木の選定から始まります。
 材料となる杉や檜を見て、節が入っていないか、長さ、幅は木地に適しているかなどを見極めて仕入れをします、それを製材所で挽いてもらい、2年程天然乾燥させ、木材の動きを安定させてから使用します。
 
 こうして板を熱湯に浸すと、驚くほどしなやかに曲がります。
 ただ熱過ぎるとアクが出過ぎてしまうので、湯加減は極めて重要だそうです。
 その後、「コロ」と呼ばれる円形の型に沿って力加減を調整しながら曲げて、「ツカミ」と呼ばれる道具で固定します。
 重ね合わせた部分をニカワで接着し、数日乾燥させます。
 
 専用の万力で固定したら、「目刺し」という手製の道具で重なった接着部に体重をかけながら一つ一つ細く等間隔に穴を開けていきます。
 
 山桜の皮を薄く削いで短冊状にした桜樺皮を、板の接着部に開けた穴に縫い合わせるように通していきます。
 桜樺皮は接着部を補強するだけでなく、絶妙なアクセントにもなっています。
 
 最後に隙間が出来ないように、カンナで繊細に調整された底板をはめ込んで仕上げました。
 
 木地工房 西為 岐阜県高山市大新町2丁目198

 

 2.塗師の阿多野一夫さん

 「阿多野春慶」(あたのしゅんけい)の阿多野一夫さんは「飛騨春慶塗」を始めて半世紀超という、ベテラン伝統工芸士の塗師です。
 
 阿多野さんは砥粉を塗って拭き取る「目留め」をした後、木地に食紅で着色します。
 次に台所で、水でふやかした大豆をミキサーにかけて濾した「豆渋」(まめしぶ)という搾り汁を木地に数回塗って薄い膜を作ります。
 この工程を省いてしまうと漆を塗った時に木地が黒くなり、美しい木目が出ないのだそうです。
 
 次いで、生漆(きうるし)にえごま油を混ぜ合わせたものを木地に摺込み、布で拭き取ったらまた、漆を木地に染み込ませます。
 何度も繰り返すうちに、艷やか光沢にしてきます。
 仕上げに「透き漆」という透明度の高い漆をムラが出ないように慎重に上塗りしたら「ふろ」という大きな戸棚のような乾燥室に入れたら、適切な湿度と温度を保って乾燥させて「飛騨春慶」が出来上がります。

 飛騨の漆は、縄文の頃より暮らしに活かされてきましたが、近年では山に入って漆を採る「掻き子」がいなくなったことから、
漆の木が育たず、別の産地や外国産に頼っています。
 平成28(2016)年より高山市と飛騨春慶連合共同組合により「飛騨漆」の山整備計画が行われています。
 阿多野さんもこれに参加し、自らが山に入り森の手入れや漆掻きの講習を受け、100%飛騨の木材と「飛騨産漆」を使った作品を目指しています。
 3年を経て、ウルシオール値の高い良質な漆を採取出来るようになってきました。
 
 阿多野春慶 高山市七日町1丁目30

 

 3.木地師・大前 弘文さん
 
 「飛騨春慶」は江戸時代初期の慶長年間に、高山城下で社寺の造営に当たった名工・高橋喜左衛門がある日打ち割った椹さわら(ヒノキ科)の割目の美しさに心打たれ、その木で盆を作り、高山藩主・金森重頼の兄・宗和に献上しました。
 その盆を気に入った宗和が、塗師の成田三右衛門に盆を塗り上げさせたところ、その色目が加藤景正の名陶「飛春慶の茶入」に似通っていたところから「春慶塗」と名付けられ、将軍家に献上されたと伝えられています。
 
 木目の美しさと琥珀色の輝きが藩で奨励され、江戸時代半ばから庶民も手にするようになり、職人が技を競い合って産業としても発展しました。
 
 大前弘文さんは、「籠目」(かごめ)という格子状の模様を生み出した名人です。
 大前さんは昭和29(1954)年より製作を続けている大ベテランで、平成25年には伝統工芸士に指定されています。
 
 厚さ2㎜の檜の板上に手作り定規を扇形に配置し、定規に沿って絶妙な力加減で小刀で格子状の模様をつけていきます。
 次に「コロ」という道具で板を曲げて、板を型にはめて曲げると、外側に美しい「籠目」が浮かび上がりました。
 
 大前さんは、平成25(2013)年には「岐阜県卓越技能表彰」、平成26(2014)年には「飛騨高山の名匠認定」、平成31(2019)年度の春の叙勲で「瑞宝単光章」を受章されました。

 

 4.nokutare(ノクターレ)(「TS産業」代表・塩谷英雄さん)

 高山市は飛騨地方の中心として、様々な伝統技術が受け継がれています。
 中でも漆塗りの「飛騨春慶塗」と彫刻の「一位一刀彫」は、豊富な木材を利用した、飛騨を代表する匠の技として知られています。
 
 家具製造の「TS産業」の代表・塩谷英雄さんは、オリジナルブランド「nokutare」(ノクターレ)を立ち上げて「一位一刀彫」「飛騨春慶」といった伝統工芸と「木工」を組み合わせた新しいスタイルの製品づくりにチャレンジしています。

 「Nokutare」(ノクターレ)とは、「のくたい」(飛騨の方言で「温かい」)と、「インヴェンターレ」(イタリア語で「創り出す」)を組み合わせた造語で、「温もりを創り出す」ことをコンセプトとしたブランドです。
 「一位一刀彫」「飛騨春慶」といった伝統工芸に現代的なデザインに取り入れ、シンプルな中にも確かな技と木の温もりが生きる、毎日の生活に取り入れやすい製品を作っています。

 ショールームには、飛騨春慶の名刺入れ「木の名刺入れ」、フラワーベース、スマホケースといった製品が陳列しています。
 
 「忘れな盆」とは、メガネ、時計、携帯、鍵、財布など、忘れそうなモノを置くお盆として江戸時代から作られていたものです。
 
 Nokutareの「携帯忘れな盆」は、凹形状トレー部にメガネや鍵など小物を置くことも出来るのですが、本体の携帯スタンド凹部にiPhoneを差し込めば、iPhoneの内蔵スピーカーより木の持つ特徴である「ぬくもりある」音を響かせることが出来ます。


  「ヒダノオト」は、楽器にも使われる楓(かえで)を主に耳に当たる部分には肌触りの優しい檜(ひのき)を用いた木製ヘッドホンです。
 木の反響を活用することで上質なサウンドを楽しむことが出来ます。
 

 TS産業 岐阜県高山市清見町三日町82

*https://omotedana.hatenablog.com/entry/Ippin/Gifu/Takayama/Hidashunkei より

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