「鳴門わかめ」
特産「鳴門わかめ」収穫 薄くて歯ごたえがあり噛むほどに甘い 徳島・鳴門市 2/16(日) 12:15配信 MBS NEWS
徳島県鳴門市では、特産の「鳴門わかめ」の収穫が始まっています。
のれんのように垂れ下がった、つやのあるわかめを船から引きあげていきます。徳島県は西日本一の養殖わかめの産地で、この時期、漁協関係者らは朝早くから鳴門海峡周辺に向かい、収穫作業に追われています。
陸あげされた鳴門わかめは、最初に葉や茎などの部分に切り分けられます。そして、灰汁抜きのため90℃以上に熱した海水に入れられると、見る見るうちに鮮やかな緑色に変わります。
鳴門海峡の急流にもまれて育った鳴門わかめは薄くて歯ごたえがあり、噛めば噛むほどほのかに甘くなるのが特徴です。
収穫作業は3月末まで続けられ、乾燥わかめに加工するなどして全国各地に出荷されます。
*https://news.yahoo.co.jp/articles/4914f10edf03551b125f778c7e1642017082dd4c より
一昔前だと、大阪でも「旬」の味覚のひとつとして話題になったものだが・・・
「鳴門わかめ」
鳴門わかめ(なるとわかめ)は、徳島県鳴門市周辺の地域で収穫されるワカメのブランド名。
概要
鳴門海峡を挟んだ徳島県および淡路島沿岸で収穫されるワカメを指す。鳴門の渦潮に代表される激しい潮流のなかで育つため、通常のワカメよりも歯ごたえがあり、鮮やかな緑色なのが特徴である。徳島を代表する名産品の1つで、プライドフィッシュの1つに挙げられている。
徳島県は2014年(平成26年)10月に『徳島県鳴門わかめ認証制度』を創設。適正な食品表示と加工履歴管理を備えた加工業者であることを徳島県が認定するものだが、制度に強制力はなく、2021年(令和3年)4月時点で県内加工業者288業者中23社が認定を受けるに留まり、県外業者は制度の対象外となっている。
「鳴門わかめ」という名称は徳島県漁業協同組合連合会が地域団体商標として出願し、2008年(平成20年)1月に登録された。しかし、「鳴門わかめ」として出荷されるわかめのうち3割前後は淡路島で生産されており、「徳島県の商標」として登録されたことに対して淡路島を中心とする兵庫県の5つの漁協が異議を申し立て、翌2009年(平成21年)7月に商標が取り消された。これは登録された地域団体商標が取り消された最初の例となった。
歴史と生産量
鳴門わかめの歴史は古く、天平時代や平安時代に阿波の貢物として朝廷に献上されていたとの文献も見つかっている。現在では三陸地方に次ぐ主要産地で、都道府県別に見ると徳島県の生産量は全国で3位である。2011年(平成23年)には東日本大震災により最大産地の三陸地方が被災したことで三陸わかめの生産量が大きく減少し、相対的に生産割合の増えた徳島県が生産量で1位になった。
昭和中頃までは天然わかめが大部分を占めていたが、1963年(昭和38年)から鳴門市と阿南市の一部で養殖へと移行し、1974年(昭和49年)には養殖の経営体数が800、収穫量は15500トンに達した。その後は経営体数自体が徐々に減少し、温暖化による水温上昇の影響もあり、2016年(平成28年)には収穫量が全盛期の4割程度の5946トンまで落ち込んだ。こうした事態に徳島県では2012年(平成24年)から品種改良を進めている。
*Wikipedia より
現在では「国産わかめ」の生産量のうち「鳴門わかめ」は国内シェア14%。三陸産が80%を占めている。
感覚的には「鳴門わかめ」の信用性は低い。なぜなら「産地偽装」を払拭できていないから。
鳴門わかめ 相次ぐ産地偽装を防ぐ手段は? 2024年2月1日 NHK徳島放送局
徳島の特産品「鳴門わかめ」。
その産地偽装が未だに後を絶ちません。
相次ぐ産地偽装を防ぐ手段はあるのか。
三陸地方での対策など取材しました。
産地偽装を防ぐ手段は
鳴門わかめは生産量の国内シェア14%、そして一大産地である三陸地方は国内シェアのおよそ80%を占めます。
しかし2008年以降、徳島県内で鳴門わかめの食品表示について、21件の是正指示や厳重注意を受けたのに対し、三陸地方で過去発生した是正指示・厳重注意は、過去15年間で1件のみです。
一体何が違うのか。
現地へ行き、その取り組みを取材すると、鳴門とは違う三陸特有の取引方法がありました。
そのシステムが「共販会」というものです。
「共販会」とは
三陸では水揚げされた、ワカメが共販会に持ち込まれます。
この共販会に、買い手の業者が集まり、取引が行われます。
ほぼ全ての三陸わかめの売買を一元化することで、流通の透明性を高める狙いです。
このシステムを導入した全漁連の東北事業所によると、さらにもうひとつの仕掛けが。
それが管理番号を用いたもの。
管理番号をたどると購入した買い手がどこの業者なのかに加え、加工した日時、さらに生産者がいつ水揚げしたのかなど、詳しい情報を追跡することができます。
さらに、梱包に使用するのは、粘着力が強い特注のテープ。
開封した痕跡が残るため、後からわかめが混入されることを防ぐ狙いがあるといいます。
それでも偽装が発覚すれば、事業者は、共販会から締め出され、取引に参加できなくなる取り決めとなっています。
全国漁業協同組合連合会 東北事業所 山﨑 大吾さん
「生産者と買い手業者の両輪で、そういった偽装の部分を防いでいくというところ、三陸の場合は徹底されていると思います。逆に産地の部分が間違いなく三陸のもので、当然品質の方もしっかり保証した中でやらせてもらってます。そういった意味では消費者の方は安心して三陸産をお召し上がりいただけると思います。」
鳴門で取引の仕組みは
一方、鳴門わかめの取引では主に買い手と売り手が1対1で行う、相対取引が行われています。
取引の実態が外部からは見えにくく、流通の形態が不透明なことが偽装を生む可能性のある環境になっているかもしれません。
鳴門で共販会のような仕組みを取り入れることができるか。
県内の関係者に取材したところ、共販会という制度そのものは、徳島県内ではスジアオノリなどの海産物でも行われていますが、鳴門わかめの歴史は古く、業界の中で、実際に誰が旗振り役となって、導入のコストをどう負担するのか、取引方法を大きく変えるハードルは高いということでした。
認証制度にも課題残る
他に偽装を防ぐ方法として、徳島県では鳴門わかめの認証制度を行っています。
このマークがある鳴門わかめは、生産・加工の履歴など、トレーサビリティの取り組みが徹底された、鳴門わかめだと言えるものになっています。
ただし現状、県内におよそ300ほどの販売業者がいる中で、実際に参加している事業者は20にとどまるなど、参加が広がらないという課題があります。
(取材後記)関係者一体となって産地偽装を防ぐ取り組みを
三陸わかめの取り組みは、生産者サイドは共販会に出すために手数料を支払ってわかめを出品し、買い手の業者側は偽装をした場合はペナルティを受けるというルールのもとで参加しています。
偽装を防ぎ、ブランドを守るために、産地にかかわる関係者が一体となって、全員で取り組むということが大切なのではないかと感じます。
今回の取材の中で、鳴門の産地の中でも様々な人に出会いました。ちょうどわかめの種をつける時期で、良いわかめを育て、多くの人にその味を知ってもらいたいという漁師さんたちの姿が印象に残っています。
未来の世代に徳島が誇る鳴門わかめを残していくためにも、より多くの人に安心して味わって頂くための取り組みが求められているのではないかと思います。
*https://www.nhk.or.jp/tokushima/lreport/article/004/26/ より
もっともっと「鳴門わかめ」のブランドが人気になればいいのにな。
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