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<みかん> 興津早生

2022-09-20 07:03:44 | 果物

 「興津早生」-早生温州みかん

 1940年に現・農林水産省果樹試験場興津支場において,宮川早生にカラタチの花粉を交配して得られた珠心胚実生個体から選抜され,1963年にミカン農林1号として登録された。

 早生温州としては樹勢が旺盛で樹の発育が良く,幹の肥大や樹冠の拡大は宮川早生よりはるかに良好である。枝の伸長は宮川早生より良く,節間もやや長く直立ぎみである。葉はやや大きく実生樹由来であるため,初期の昭和40年代のころにはとげが多く発生したが,接ぎ木を繰り返すことによるエージング処理により,漸次減少し結果期に達し樹齢を経るにしたがい消失した。現在ではとげの発生はほとんど認められず,栽培上の支障はまったくない。

 開花期は宮川早生とほとんど差がない。着花性は比較的良好で,結果性も良く,きわめて豊産性で,隔年結果性もほとんどない。宮川早生と同様に樹上におそくまで着果させておくと品質は向上するが,翌年の着花量が少なくなり隔年結果性を起こしやすい。

 果実の大きさはやや大果系で,若木時や結果量が少ないと極大果になりやすいが,適正結果量であれば玉揃いは良好。果形は宮川早生より扁平で,果梗部の突出がきわめて少ない。

 樹勢が旺盛で,特に若木のときは枝が立ち徒長しやすく樹が落ち着きにくいため,耕土の深い肥沃な園地より,比較的耕土の浅い園地が適している。

 剪定は若木のときはできるだけ切らないように心がけ,間引き剪定を軽くする程度とし,樹を早く落ち着けるようにする。施肥は樹勢が旺盛な場合には,窒素成分はやや抑えぎみとし,リン酸やカリの比率を高め枝の充実を図る。

 糖度は9月中下旬ごろから急激に増加し始め,熟期の10月下旬~11月上旬ごろには宮川早生より高く11.0度前後となる。クエン酸濃度は,宮川早生とほとんど差がなく,糖酸比は糖度が高いぶん優れていることから食味は良好である。宮川早生と同じく収穫期の10月下旬~11月上旬以降も糖度は徐々に増加し,クエン酸の減少はきわめて緩慢であるため,おそくまで味ぼけすることがない。宮川早生と同様に11月以降に気温が高く,降雨量が比較的多いと浮皮が発生する。

 きわめて豊産性品種で、完全着色以降も、樹上で糖度が上昇するので、味ボケしないが、長期樹上完熟させると翌年の結果量が減るのでほどほどに。気温の低い地域でも、「宮川早生」のように、果梗部に緑色が残らない。つまり、収穫時期が長いので作業分散できるので楽。1月上旬までの樹上完熟は最高だが、翌年の結果量と相談の上。

*http://www.ykken.jp/14679366877116 より


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