「たけのこご飯」
主な伝承地域 県内全域
主な使用食材 たけのこ、米、人参、油揚げ
歴史・由来・関連行事
たけのこは、和食に欠かせない食材で、「古事記」にも記されているほど、古くから食べられていたという記録がある。 現在流通しているたけのこは、主に孟宗竹と呼ばれる中国原産のもので、皮には茶色の毛が生えていて大型で肉厚、身は白く柔らかい。えぐみは少ない方で、甘みを含んだ独特のうま味と歯ごたえがあるのが特徴である。
栄養素としては、塩分を輩出するカリウムや亜鉛などのミネラル、食物繊維を多く含み、またグルタミン酸などのうま味成分も豊富である。低カロリーであることから、ダイエット食品としても注目を集めている。
宮城県内では4月ごろから各地で孟宗竹が顔を出す。主な産地は丸森町や名取市で、ここでは商業用の出荷はもちろん、たけのこ掘り体験などもおこなわれている。
たけのこは県内どこでも収穫され、雨上がりには食べきれないほど獲れるので、農家では田植えの時や行楽でたけのこご飯や煮しめ、味噌和えや味噌汁として食卓に上る。
5月下旬になると、孟宗竹にかわってから竹などが収穫される。
たけのこご飯は、たけのこのアレンジメニューとしては最も一般的であり、宮城県だけでなく日本全国で食されている。
食習の機会や時季
4月から5月半ばにかけて地元のたけのこが市場に出回る。たけのこご飯は春を感じさせる日常のご飯として、また行楽弁当の主食としても親しまれている。
地上に頭を出す前に掘り出したたけのこは、やわらかく生でも食べることができる。姫皮は和え物に、穂先は和え物や若竹汁等の吸い物に、根元の硬いところは煮物や揚げ物に用いられる。たけのこご飯にはどの部位でも使用するが、根元は繊維に直角に切って使用する。
飲食方法
下処理したたけのこと人参やしいたけ、山菜などを加えて炊きこみご飯にする。ひとりずつの茶碗に盛り付けて食す。野菜だけでなく、鶏肉なども一緒に炊きこむこともある。
保存・継承の取組(伝承者の概要、保存会、SNSの活用、商品化等現代的な取組等について)
各家庭で親から子へ伝わってほしい料理である。また、食品メーカーから炊き込みご飯のもとなども発売されている。
*https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/takenoko_gohan_miyagi.html より
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