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<伝統野菜> 山形 雪菜

2021-08-31 09:32:11 | 伝統野菜

 「雪菜」

 【産地】置賜地域・米沢市

 【特徴】雪の下で保存される野菜は各地に散見されるが、「雪菜」は雪の中で育つ全国でも珍しい野菜。

 【食味】生で食べると甘味がある。生でも食べれるが、熱湯に通すと独特の辛味が生まれる。地元では「ふすべ漬け」という漬物にして食されている。

 【来歴】雪国の生鮮野菜の確保のために奨励したと言われ、江戸時代までさかのぼる。米沢藩主・上杉鷹山公が考えだし、栽培を進めたことから始まったといわれ、従来「かぶのとう」といい、「遠山かぶ」のとう(花茎)を食していた。現在は長岡菜との自然交雑から選抜育成したもの。

 【時期】12月中旬~3月上旬

*https://tradveggie.or.jp/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E4%BC%9D%E7%B5%B1%E9%87%8E%E8%8F%9C%E2%80%9506-%E5%B1%B1%E5%BD%A2/#i-57 より

 

 「雪菜」おきたま伝統野菜

 うまれ
 米沢の冬の伝統野菜である雪菜は、米沢市の西側に位置する上長井地区(笹野、遠山、古志田)で栽培されています。米沢藩9代藩主上杉鷹山が、冬の野菜を確保するために栽培を奨励したものです。もともとは「かぶのとう」と呼ばれ、米沢市上長井地区特産の伝統野菜「遠山かぶ」の“とう(花茎)”を食していました。それが、越後から伝えられた「長岡菜」などとの自然交雑を繰り返し、その中から選抜育成したものが現在の形となっています。
 雪菜はほかの品種と混ざりやすく、純系統の種子を確保することが難しい野菜です。そのため、生産者自らが自家採取しながら多品種の混合を防ぎ、代々種を守っています。

 そだち
 栽培方法はとってもユニーク。雪の中で“育つ”野菜なのです。
 全国的に見ても、雪の中で保存することでおいしくなる野菜はたくさんありますが、雪の中で育つ野菜というのは、とても珍しいですね。
 雪菜は8月下旬ごろ種をまき、11月中ごろから12月上旬にかけて収穫されます。ここまでは普通の秋野菜と同じです。そこからが、雪菜独特の栽培方法。
 収穫した雪菜を10株ほどずつ束ね、1箇所にまとめて稲わらと土で囲う床寄せ作業を行い、雪室を作ります。あとは、雪が降るのをじっと待ちます。雪が降り積もり周囲をすっぽりと雪で覆われると、雪室の中の気温と湿度が一定になり、その中で雪菜は成長を続けます。「とう」(花茎)が立つほど育ったところで、雪から掘り出して収穫します。秋の収穫時には50~70cmある雪菜は、冬の収穫時には自らの茎や葉を栄養分にして1/4ほどになっています。

 おいしさ
 雪菜は、食物繊維や無機質(カリウム、リン等)、ビタミンCが多く含まれているため、野菜が不足しがちな真冬の貴重な栄養源でした。
 生の雪菜はほのかに甘く、後からふわっと苦味が来ます。くせがなくセロリに似た食感ですので、生のまま味噌つにけたりサラダにしても美味。
 雪菜の食べ方で最もポピュラーなのが、「ふすべ漬け」という漬物。“ふすべる”は米沢の方言で“湯通しする”ことを言い、湯通しすることで雪菜から独特の辛み成分が出てきます。この湯通しした雪菜を塩漬けにしたものが、ふすべ漬けです。ワサビともカラシとも違う、独特の辛味とほのかな甘み、シャキシャキとした食感が病みつきになります。日本酒が飲みたくなるおいしさです!

*https://yamagata-okitama-shoku.net/shokuzai.cgi?catid=dentouyasai&shokuzai=yukina より


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