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<都市の異名> 雷都

2022-08-02 07:34:15 | 都市の異名

 「雷都 宇都宮」

 雷のもとは、氷点下になる高い空に浮かんでいる氷の粒です。氷の粒は上昇気流で上っていったり、自身の重みで下りてきたりするうちに、こすれあってプラスとマイナスの静電気が生じます。地面に向かって放電されると「落雷」になります。
 気象庁によると、二〇〇五〜一七年の十二年間で全国の落雷被害は千五百四十件。約三割が八月に集中しています。夏は落雷に注意が必要です。
 関東地方では、夏になると房総半島や相模湾沿いから吹く湿った空気が山にぶつかって上昇気流になります。夏場の海風は水分をたっぷり含んでいるため、上空に強い寒気が入り込むと氷ができやすくなり、雷が発生します。今年は梅雨明けとともに猛暑がやってきました。地上の空気が暖められ上昇気流が発生。このため、関東では今月上旬に雷が多発しました。
 栃木県や群馬県は「雷王国」とも称されます。気象庁の統計をみると、宇都宮市の雷日数は平年で二四・八日。東京の一二・九日のほぼ倍です。「雷都」を名乗るのもうなずけます。
 落雷への警戒が必要なのは北関東だけではありません。一六年八月、埼玉県川越市で高校の野球部員が練習試合中に落雷に遭い、一人が心肺停止、四人がけがを負いました。暑い時期に地面が熱せられると、空気が軽くなって上昇気流が生じます。山間部ほどではないにしても、平野部でも雷雲が発生する危険があります。
 背の高いモクモクとした入道雲が見えたら、雷雲かもしれません。頑丈な建物や自動車の中に避難してください。逃げ込む建物がなければ、避雷針代わりになる電柱などの構造物を探してください。近づきすぎると横向きの落雷「側撃雷」に巻き込まれるおそれがあるので、四メートルほど離れる必要があります。
 気象庁の雷日数の統計をみると、宇都宮よりも多い都市がありました。雷日数が年間四二・四日の金沢です。新潟も三四・八日で上回っていました。ただし、日本海側の落雷は太平洋側とは発生の仕組みが異なり、冬場に多くなります。関東に限定してみれば、宇都宮が「雷都」であることに間違いはありません。(布施谷航)

*https://www.tokyo-np.co.jp/article/50960 より

 


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