「農間紅八朔」
偶然と偶然が重なって誕生した「農間紅八朔」。
広島県御調郡向島町(現 尾道市)の農間寿二氏は1951年の秋、経営する八朔園(推定樹齢20年生)の1樹の1枝に果皮の色沢が淡橙色を帯びている果実を発見したのが、農間紅八朔のはじまりである。その後、 園主は注意深く観察を続けてきたが、この枝には毎年淡橙色の果実が結実していることを認めていた。
そこで1957年の秋、当時の広島県立農業試験場柑橘支場が鑑定の依頼を受け、調査を行った結果、明らかに枝変わりにより生じたものであることを確認した。
だが、農間氏の原母樹はトリステザウイルスに感染しておりそのままでは現在の普及には至らなかったであろう。1964年原母樹から採穂し、育成した苗木より、偶然にもトリステザウイルスフリーの個体が発見され、1973年に県の奨励品種に指定された。今後、経済的栽培が有望と考えられたので1975年に農間紅八朔として出願申請され、1976年登録された。
果皮色が淡橙色、紅八朔という名の由来である。普通八朔より甘味比が高く貯蔵性も優れる。結実性がよいので、成らせ過ぎには注意。
*http://www.ykken.jp/14682210005248 より
●紅はっさくとは
◆正式な品種名は農間紅八朔
紅はっさくは1951(昭和26)年に農間寿二氏が広島県尾道市向島町にある自分の農園においてハッサクの枝変わりを発見し、これを増殖したものとされています。正式な品種名は、この発見者の名前を冠して「農間紅八朔」といいますが、その後各地に広まり、一般的には「紅はっさく」という名称で流通しています。
◆紅はっさくの特徴
もともとのハッサクに比べ、果皮の色の赤みが濃く、幾分ジューシーで糖度も高めになるものが多いようです。
皮はやや厚く、ナイフなどで切り込みを入れないと手では剥きにくいですが、果肉はしっかりとしているので、ジョウノウ膜はてで剥きやすいです。とはいっても、果肉自体はパサパサした感じではなく、つやがありぷるっとしています。
●主な産地と旬
◆主な産地と生産量
主な産地は広島県と和歌山県です。広島県では普通八朔から紅はっさくに切り替えが進んでいるようですが、全国的な生産量から見るとまだまだ普通八朔の割合が多く、紅はっさくは希少な品種で、価格も少し高めになっています。
◆収穫時期と旬
収穫時期は早生八朔の後で、市場に出回るのは2月の中旬ごろから4月上旬ごろまでとなります。
*https://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/fruit/hassaku-beni.htm より
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