12月28日の千葉日報の記事には、まだ続きがありました。
14面に、一ページの4分1を使い、「論壇」が掲載されていました。これも、共同通信社の全国配信記事です。タイトルの、大きな活字を紹介いたします。
「回顧」「不穏な気配の令和幕開け」
国内10大ニュースの暗いトーンを、「論壇」の記事でさらに強調しています。ここではいつものように、お抱え学者や評論家を使い、自社の意見を代弁させています。書き出しの文章を、転記します。
「令和時代が始まったが、大事件や災害が続き、」「日韓関係も悪化、言論界には、」「不穏な気配が漂った。」
大事件や災害が続く中でも、国民は両陛下の即位を喜び、「令和」の元号に希望を抱いたのに、共同通信社は、皇室と国民の新しい絆が生まれ、新しい御代が始まったという喜びを、国の慶事として伝える気がないようです。
「天皇皇后両陛下の、即位パレードなど一連の行事には、」「好意的な、視線が集中。」と書き、ここで名古屋大准教授の河西秀哉氏の意見が、紹介されます。
「退位した上皇ご夫妻の、天皇制の存続戦略の巧みさ。」「象徴天皇制を維持するため、皇室に対する無関心層へ、」「働きかけ続けられた、2人の人柄への敬愛の念が、」「次代にも受け継がれたようだ。」
そして、通信社のこんな言葉が、続きます。
「だが、天皇制そのものを議論する機運は、低い。」
昨年私は、「共同通信社の記事は、国民への挑戦」というタイトルで、ブログを書いたことがありますが、今回の記事もそうでした。河西准教授が何者であるのか知りませんが、上皇両陛下のことを「ご夫妻」「2人」と呼ぶところからして、礼儀知らずの人間と分かります。その上、上皇両陛下の足跡を表す言葉が、「天皇制を維持するための、無関心層への働きかけ」とか、「存続戦略の巧みさ」だとか、どこから、このようなおかしな思考が出てくるのでしょう。皇室を蔑ろにする共同通信社が、引っ張り出した学者らしい意見です。
次の行には、「新時代の目標も見えない」と書き、英オックスフォード大の刈谷剛彦教授の新著から、引用します。
「西欧に追いつくという、近代化モデルが、」「1980年代までに、経済面で達成され、」「掲げる目標が消えた故、迷走が続いた。」・・・これが令和元年だったと、共同通信社は説明します。
経済面で西欧に追いついたかもしれませんが、日本には、敗戦以来の課題が未解決のままです。掲げる目標が消えたとか、迷走が続いたなどと馬鹿な意見を発信し続けるのは、国民でなく、反日のマスコミだけです。
1. 皇室護持 日本の歴史と文化、伝統を守るため
2. 憲法改正 国の安全を守るための軍の再建
論壇の筆頭に、河西准教授という、愛国心も、礼節もない人物の話を、共同通信社が無神経に掲げるほど、「皇室護持」の目標が蝕まれている事実が、発信されています。 1.と2. が、日本にとって、何にも増して重要な目標であることを、いまだに理解できない通信社の記事を、どうして本気で読む気になれましょう。
次の行では、慶應大学教授小熊英二氏の、著書からの引用です。私の読解力がないのか、文章がいい加減なのか、よく分からない記事です。そのまま転記します。
「社員の平等を志向して、社内の頑張りを評価軸とする、」「日本の雇用環境が、社会の活力を失わせたという、分析。」
「団塊ジュニア世代の、正規雇用が不足し、」「非正規に頼らざるを得ない苦境が、80年代から予測されていたという、指摘。」
こういう分析と指摘を、小熊氏がしていたにもかかわらず、経済界なのか、政府なのか、何も対応しなかったので、現在の大事件が起こっていると、こういう意見です。大事件とは、
1. 京都アニメーション放火事件 ( 容疑者は41才の男 )
2. 川崎での小学生襲撃事件 ( 容疑者は51才の引きこもり男 )
3. 東京で70代の父親が長男を刺殺 ( 長男は44才の引きこもり )
最後は、韓国問題に関する同社の卓見です。
「日韓関係悪化を背景に、保守系オピニオン誌は、」「韓国批判で部数を伸ばす一方で、」「特集を組んだ週刊ポストは、差別的だと批判を受け、」「謝罪に追い込まれた。」と、ここで、同志社大教授浅羽祐樹氏の解説が入ります。
「ずっと下に見てきた、韓国経済との差が縮まったことへの焦りが、」「日本の態度の硬化に、つながった。」「それだけ日本という主体にとって、重要な他者が、」「韓国なんです。」
私の知る限りでは、韓国糾弾の原因は、徴用工問題でした。国民の多くも、韓国が下だとか縮まったとか、そんなことは考えていないはずです。国民の考えてもいないことを、事実であるように語る浅羽氏とは、何を勉強している人間なのでしょう。しかも、共同通信社は、浅羽氏の意見に続け、「この言葉は、韓国依存を深める言論界を、」「象徴するようだ。」と、結んでいます。
息子たちよ、ご覧なさい。昨年も、最後の最後まで、反日のマスコミは、御用学者と協力し、勝手な意見、というより妄言を、国内外に発信しています。もう少し記事が残っていますが、父は無視します。
共同通信社の配信記事が、程度の悪い妄言だとしても、私は千葉日報の購読を止める気はありません。千葉日報は、千葉のための記事を沢山書き、「両論併記」を頑張っているからです。共同通信社の記事にしても、全てが劣悪・妄言でなく、まともなものもありますから、取捨選択して読めば良いのです。反日・左翼の朝日新聞には、取捨選択する余地がなかったことを思い出しますと、千葉日報はまだ、良い新聞です。