ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

敵基地攻撃能力 - 16 ( 空疎な念仏「専守防衛」を唱える岩屋元防衛相 )

2020-08-15 18:50:48 | 徒然の記

  《 2. 新聞のスクラップ帖 ( 6月16日以来の、千葉日報の記事 ) 》

 「前防衛大臣 岩屋毅インタビュー」の説明が、もう少しで終わり、残りが3件となります。

   9. 7月26日 前官房副長官補・兼原信克インタビュー  ( 下 )

    10. 7月29日 自民党ミサイル防衛検討チーム座長  小野寺五典元防衛相

    11. 8月  1日   自民党国防部会

 前回は、岩屋氏の意見が、自衛官への冒涜と思え、脱線してしまいました。感情的になれば、反日・左翼の思う壺なのに、つい気持ちが昂ってしまいました。今度は、休憩を挟んでいますから、落ち着いて、どんな馬鹿な意見にも対応いたします。

《 質問 6   》

  「 日本は、どのような安保政策をとるべきか ? 」

《 回答 6      》

  「専守防衛を、崩してはいけない。」「軍事面ばかりに焦点を当てた、近視眼的な議論は不適切だ。」「大局的な視野に立ち、わが国の平和と安全を守り、」「地域の安全を図ることが、必要だ。」

 どのように怒りを抑えようとしても、湧き上がる忿怒があります。核弾頭を搭載したミサイルが、百の単位で日本を狙っていると言うのに、これが元防衛大臣の意見でしょうか。一体どちらが近視眼的なのか。国民投票で確かめたくなります。

 「大局的な視野に立ち、わが国の平和と安全を守り、」「地域の安全を図ることが、必要だ。」・・・この言葉は、朝日新聞と共同通信社とNHKを筆頭に、散々聞かされてきた「お経」です。綺麗な表現ですが、中身は何もなく、「座して死を待つ無策」の言葉です。戦後74年間、私たちは反日・左翼のマスコミに、騙されてきました。

 この言葉の根底にあるのは、「日本だけが悪かった。」、「日本だけが間違った戦争をした。」と言う、東京裁判史観です。自衛官たちは、反日・元防衛大臣の記事を読み、拳を握り締めていることでしょう。この愚かで、空疎な「念仏」を受け、共同通信社の意見が続きます。文字通り、岩屋氏と共同通信社の「共同捏造記事」の総まとめです。

 「日本に向かう弾道ミサイルの、発射拠点を叩く敵基地攻撃能力が、」「安倍政権の、安全保障政策の焦点となってきた。」「『イージス・アショア』の断念が、契機だ。」

 「『盾』から『矛』への、防空戦略の転換に対し、」「安倍政権内にも賛否がある。」「論点を、探った。」

 最後はいつも通りの、安倍政権批判です。私は、是々非々の立場での総理支持者ですから、反日・左翼たちの一方的な、偏った批判に対しては、同意しません。このような場合は、強い支持者に変わります。

 息子たちに言います。

「日本だけが悪かった。」「日本だけが間違った戦争をした。」と言う、東京裁判史観は、戦後の日本を支配してきた「捏造思想」でしたが、見直しの時が来ています。話が飛びますが、8月7日の千葉日報の記事を紹介します。

 「原爆投下、必要なかった。」「歴史家ら、米紙寄稿」・・こんな見出しのついた、四段組みの記事です。長くなりますが、できるだけ省略せず、転記します。

 「米紙ロサンゼルス・タイムズは5日、広島、長崎への原爆投下をめぐり、」「『米国は、核時代の幕を開ける必要はなかった』と題し、」「米国人の歴史家らが寄稿した記事を、掲載した。」

 「トルーマン大統領が、原爆を使わなくとも、」「日本が近く降伏すると認識していたことは、証明済みだとし、」「日本への核兵器使用をめぐる、真摯な国民的対話の必要性を訴えた。」

 日本人の学者や政治家の中には、こうした意見を言う人物もいましたが、マスコミは一切認めませんでした。だが、米国人の学者たちの寄稿となりますと、早速取り上げます。情けない共同通信社ですが、記事にしたことだけは評価します。

 歴史家のガー・アルペロビッツ氏と、ジョージ・メイソン大学教授のマーティン・シャーウィン氏の共同寄稿だと言います。記事を続けます。

 「米国では、原爆投下が戦争終結を早め、多くの米兵の命を救ったとの主張が、」「主流だが、日本との戦争を経験していない若者の増加などから、」「変化の兆しもある。」

 「両氏は、ソ連が参戦すれば、日本は降伏を免れないとの見方を、」「連合国の情報機関が、数ヶ月前から報告していたと、言及。」「ソ連参戦が近いと言う、トルーマン氏によるポツダム会談時の日記の記述も踏まえ、」「ソ連参戦が、日本の敗戦を決定づけることを、」「大統領も知っていたと、指摘した。」

 「また当時の、軍最高幹部の多くが、原爆投下は軍事上不必要だったか、」「倫理的に許されないものだった、との見方を示したことにも触れ、」「ポツダムで、原爆使用の必要性を否定した、アイゼンハワー元帥は、」「正しかったと、強調。」

 「米国が、核時代の幕を開けたことは、」「いまだに過去の出来事に留められていない、と訴えた。」

 真珠湾の奇襲攻撃についても、ルーズベルト大統領が事前に知っていたと言う資料も、既に出ていますし、日本だけを悪とした「東京裁判史観」は、遠からず修正されていくはずです。「安らかに眠ってください。過ちは繰り返しませぬから」と書かれた、広島の原爆慰霊碑の言葉も、修正する必要があります。( この言葉は、広島大学教授の雑賀忠良義氏が、当時の広島市長の浜井信三氏の依頼を受け、提案、揮毫したものと言われています。)

 「間違った戦争をした日本が、他国を攻撃できないようにしてしまえ。」と言うのが、「専守防衛」の起点です。自衛隊の手足を縛り動けなくする「専守防衛」を、いまだに持論としている岩屋氏ですが、8月7日の記事を読んでいるのでしょうか。防衛大臣の席を汚し、恥を知れと、言いたくなります。

 これで、岩屋氏に関する記事を終わります。忍耐強く、読んで頂いた方には、感謝します。次回は、前官房副長官補・兼原信克氏へのインタビュー記事です。

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敵基地攻撃能力 - 15 ( 亡国の防衛大臣だった岩屋氏 )

2020-08-15 13:41:36 | 徒然の記

  《 2. 新聞のスクラップ帖 ( 6月16日以来の、千葉日報の記事 ) 》

 7月25日の記事「前防衛大臣 岩屋毅インタビュー ( 上 )」の説明 が今回で終わり、残りが3件となります。

   9. 7月26日 前官房副長官補 兼原信克インタビュー  ( 下 )

    10. 7月29日 自民党ミサイル防衛検討チーム座長  小野寺五典元防衛相

    11. 8月  1日   自民党国防部会

《 質問 5   》

  「 防衛相時代に策定した、中期防衛力整備計画には、」「長期巡航ミサイルの整備推進を、明記した。」

《 回答 5      》

  「日本への侵略を試みる艦艇や上陸部隊を、効果的に阻止するのが狙いだった。」「国防上の観点から、必要な装備品だと判断した。」

 自衛隊が検討しているのは、通常兵器への対応策でないと、伊藤元空将が語っているのに、共同通信社と岩屋氏は、およそ関係のない「中期防衛計画」の話を、国民に聞かせようとしています。情報操作というより、これはもっと悪質な「捏造記事」になります。息子たちのため、私は再度、伊藤氏の説明を引用します。

 「この戦略兵器が日本に飛んできたとき、どうするのかという議論が、」「弾道ミサイル防衛体制の、根っこにあります。」

「ここを言わずに、当たる当たらないの議論や、」「通常ミサイルについての話を一緒にするのは、間違っています。」「敵基地攻撃能力を持つというのは、抑止論のことでもあります。」「相手に、撃たせないための、工夫なのです。」

 いよいよ最後の質問になり、終わりが見えてきましたが、共同通信社と岩屋氏による、「共同捏造記事」も最終段階です。

《 質問 6   》

  「 日本は、どのような安保政策をとるべきか ? 」

《 回答 6      》

  「日米同盟が基軸で、日本が『盾』で、米国が『矛』を担う役割分担は、変わらない。」「日本の防衛方針は、憲法に基づく専守防衛だ。」「自衛隊への国民理解や、国際社会からの信頼は、」「専守防衛があるからこそだ。」

 やはり氏は、共同通信社が主張する「役割分担論」に言及しました。この場合の「国際社会」は、中国と、韓国・北朝鮮を念頭に置いた話になりますが、この三国が果たして「国際社会」なのでしょうか。反日・左翼の政治家らしい、狭く限定された「国際社会」ですが、こんな言葉も、そろそろ通用しなくなりつつあります。

 「専守防衛」については、また、伊藤氏の説明を引用しなくてならなくなりました。

  「・自衛隊における、弾道ミサイル防衛体制について、世間には誤解が生じている。」「・ミサイルなら、何でもかんでも防衛対象にしているのではない。」「・核弾頭が搭載されているミサイルのみが、敵基地攻撃の対象となるのである。」

  「・通常の高さで飛んでくるミサイルなら、今の航空自衛隊は、全て打ち落とせる。」「・核を搭載したミサイルは、遠くへ飛ばすため、いったん宇宙空間へ上がり、そこから落ちてくる。」「・自衛隊の弾道ミサイル防衛体制とは、核を搭載したミサイルへの対応手段である。」

  「・相手が核弾頭ミサイルを打ってくれば、自衛隊は、発射場所がピンポイントで探知できる。」「・その場合に、敵基地を攻撃するということであるから、先制攻撃にはならない。」「・相手に撃たせた直後に、敵基地を攻撃し破壊するのであるから、" 攻撃 "でなく、むしろ " 反撃 " というべきである。」

  「・国民が間違いやすい「攻撃」という言葉を、不用意に使うから混乱が生じる。」「・自衛隊は常に、国策である「専守防衛」を守り、先制攻撃はしない。」

 氏の説明の重大さを、私自身、何度も覚悟して読んでいます。最終兵器が日本を攻撃したら、間髪を入れずこちらも反撃しますが、この数分後に、攻撃した国も、攻撃された日本も破壊されているのです。発射台を攻撃するとか、発射基地を破壊するとか、そのような段階の話ではありません。

 国の法律を守り、馬鹿な政治家たちの言う「専守防衛」を守るため、自衛官たちが検討しているのは、「やられたら、やり返す」と言う日本人の魂のあり方なのです。座して死を待つのでなく、理不尽な兵器を使った相手国も、同じ目に合わせると言う、覚悟です。

 「祖霊まします この山河 敵に踏ませてなるものか 」と、武田武士は命を賭して戦いました。ここにあるのは、自分の住む国への愛であり、父祖の地である故郷への強い思い入れです。戦争の形は違いますが、国を守る自衛官たちは、座して死を待つのでなく、相手も殲滅すると言う覚悟ですから、私は彼らの計画を受容します。それは、大伴家持が歌った「防人の歌」に通じています。

  海行かば 水漬く屍  ( かばね )   山行かば 草生 ( くさむす ) 屍  ( かばね ) 

  大君の辺 ( へ ) にこそ死なめ  かえりみはせじ

 この場合の大君は、日本人の心の中心にある、日本の象徴としての天皇です。反日・左翼たちは、軍国主義の代表のように説明しますが、日本の天皇は国民とともにあり、国の平穏と国民の幸せを祈られる神官というのが、本来の姿です。

 敵兵器で滅ぼされると言うのなら、同時に敵も殲滅し、日本国民は運命を陛下とともにしようと言う、ギリギリの計画ですが、岩屋氏のような風見鶏の政治家に、分かろうはずがありません。

 今回も少し話が横道へそれ、新聞記事が残ってしまいました。大事なことですから、どうか、息子たちも、「ねこ庭」を訪問される方々も、辛抱してください。次回は間違いなく、岩屋氏の記事を終わらせますので・・

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敵基地攻撃能力 - 14 ( 自衛隊員にも見放されていた元防衛相・岩屋氏 )

2020-08-15 07:45:16 | 徒然の記

  《 2. 新聞のスクラップ帖 ( 6月16日以来の、千葉日報の記事 ) 》

 7月25日の記事、「前防衛大臣 岩屋毅インタビュー ( 上 )」の続きです。前回は、質問 2の途中でスペースが無くなり中断していますから、そこから始めます。

  《 質問 2   》

  「 敵基地攻撃能力の保有を、どう考えるか ? 」

  《 回答 2      》

  「昭和31年に、当時の鳩山首相による答弁がある。」「わが国が、誘導弾等によって攻撃された場合、」「座して死を待つと言うのが、憲法の趣旨ではない、」「と言うものだ。」

 「他に手段がなく、やむを得ない場合に、」「必要最小限度の対応を取ると言う見解を、維持すべきだ。」

 64年前と、現在の状況は同じでありません。鳩山首相の答弁は、万が一攻撃されたらと言う仮定の話です。今は中国と北朝鮮が、ミサイルの照準を日本に定めています。それも、通常のミサイルでなく、日本を壊滅させる戦略兵器です。「他に手段がなく」、「やむおえない場合」、「必要最小限度の対応」などと言っている場合ではないのです。

 そのようなことを検討していたら、日本の国民と領土は壊滅です。それとも氏は、戦略兵器が発射される前に敵対国から情報を得て、自分は国外逃亡ができるとでも考えているのでしょうか。

 《 質問 3   》

  「 自民党では抑止力強化として、保有論が強い ? 」

 《 回答 3      》

  「相手国が能力を増強するたびに、あれが足りない、これが必要と、」「際限なく、装備品を導入する恐れがある。」「地域の緊張を高める行動は、自制しなければならない。」

 国民に本当のことを言わない、馬鹿な政治家のためには、もう一度、伊藤元空将の言葉を持ち出さなくてなりません。

 「戦略兵器というのは、相手にとどめを刺す、最終兵器のことを言います。」「これを所有していると分かれば、お互いが使えなくなります。」

 岩屋氏が言っているのは、通常兵器の話ですが、自衛隊が検討しているのは、最終兵器である戦略兵器です。際限なく導入するような兵器でなく、一発でもあれば、相手国を殲滅すると言う武器です。国民に知識がないのを良いことに、違う話をしています。

 岩屋氏には在任中、自衛隊の幹部から、大事な話が伝えられていなかったと聞きますが、さもありなんと推察します。平成30年の12月、氏が防衛大臣だったとき、能登半島沖で、海上自衛隊の哨戒機に、韓国軍艦がレーダー照射をした事件がありました。

 国際的常識では、レーダー照射は撃墜のサインで、即座の反撃を誘発する、危険な行為です。政府は直ちに抗議しましたが、韓国は事実を認めず、岩屋氏は「遺憾だ、遺憾だ」と言うだけで、韓国軍の責任を追及しませんでした。まかり間違えば撃墜されていた、自衛隊員の命を考えていないのかと、私は怒りを覚えました。

 自衛隊のトップが、現場の自衛官を見殺しにしたのと同じですから、この時から氏は、自衛隊員に見放されたのではないでしょうか。防衛に命をかけ、日夜訓練に励む隊員からすれば、自分たちに寄り添わない大臣だと、心が離れたのでしょう。あれ以後、氏には肝心の情報が伝えられなくなった・・と、私が推察する根拠です。

 隊員に離反されていても、防衛大臣の肩書は残りますから、今回のように共同通信社が利用します。多くの国民は、大臣失格の氏の話を読み、信じてしまうということになるのでしょうか。

 これから先の問答は、読むに耐えない喜劇となります。忍耐力のある人だけが読んでください。

 《 質問 4   》

  「 例えば、日本にミサイルが一発撃たれ、2発目の準備を確認できた場合、 」「相手の発射台を攻撃するのは、先制攻撃に当たらないとの指摘もある。」

 《 回答 4      》

  「一発目を撃たれた段階で、武力攻撃事態であり、」「日米安保条約第5条に基づき、日米で共同対処することになる。」「米国による反撃を、日本が支援する形が基本だ。」

 氏が喋っているのは、通常兵器の話です。相手にとどめを刺す最終兵器で撃たれたら、その時はもう、米軍も壊滅、自衛隊も壊滅、国民も全滅です。岩屋氏の話は、的外れで、無意味で、何の役にも立ちません。日本の国が攻撃され、殲滅状態になろうしているときに、「米国による反撃を、日本が支援する形が基本だ。」など、こんな間抜けを、どこの国の防衛大臣が言うのでしょう。アメリカ軍の兵士は、「何で、こんな腰抜けを守らなくてならないのか」と、そっぽを向くでしょう。

 米軍の兵士より前に、私の方が腹を立てそうですが、良い具合に、スペースが無くなりました。一息入れ、気持ちを静めて、次回に臨みます。息子たちは、日本のマスコミと政治家の、かくもお粗末な現状認識を知って欲しいと思います。

 「私は決して騙されない。オレオレ詐欺と共同通信社と、岩屋氏に。」

 今回は警告文に、岩屋氏を追加します。

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