《 2. 新聞のスクラップ帖 ( 6月16日以来の、千葉日報の記事 ) 》
7月16日の記事の説明 ( 「予定外」を含め ) までが、終わりました。
7. 7月23日 自民党がヒヤリングした、有識者4人が肯定的回答
8. 7月25日 前防衛大臣 岩屋毅インタビュー
9. 7月26日 前官房副長官補 兼原信克インタビュー
10. 7月29日 自民党ミサイル防衛検討チーム座長 小野寺五典元防衛相
11. 8月 1日 自民党国防部会
今回は、7.番目の記事からです。敵基地攻撃について、自民党が有識者4人に意見を聞いたという内容です。記事をそのまま転記すると、分かりにくいので、私が編集しました。
《 ヒヤリングした有識者名 》
1. 谷内正太郎・前国家安全保障局長
・一定の打撃力が必要
2. 神保謙・慶應大学教授
・中国や北朝鮮の能力向上を念頭に置き、巡航ミサイル導入、長距離攻撃能力の保有は有効である
・安保戦略方針を曖昧にしたままでの、攻撃能力保有には懸念がある。
・名称は「攻撃」でなく、「打撃力」に変更したらどうか
3. 森本敏・元防衛相
・攻撃手段の選択肢として、「艦艇や航空機搭載の巡航ミサイル」や、防衛省が研究中の「島しょ防衛用高速滑空弾関連技術」を念頭に置くようにすること
・前提条件として、日米役割分担の合意を、国家安全保障戦略に反映させるべき
・「地上イージス・アショア」は必要だ
・代替え案として、高性能レーダーを地上に設置し、迎撃ミサイル装置を護衛艦に置く、「分離案」ではどうか
4. 河野克俊・前統合幕僚長
・攻撃能力保有の必要性がある
・「地上イージス・アショア」は必要だ
共同通信社による補足説明が、次のようにされています。
「自民党内に、敵基地攻撃能力保有に慎重論もあるが、検討チーム関係者は、」「今回の提言が、過去の提言より後退することはあり得ないと、」「明言した。」
さらに今回は、同社の批判的論評も追加されています。
「全員が、敵基地攻撃能力保有に肯定的で、」「前のめりなチームの姿勢を、反映した。」「ただ、米国との戦略協議や、国家安全保障戦略の見直しなど、」「熟考を求める注文もついた。」
朝日新聞と同様に、自分の気に入らない政策を政府が進めると、共同通信社も必ず「前のめり」と言う言葉を使います。
「安倍総理は、憲法改正に前のめり」「安倍内閣は、コロナ対策に前のめり」「安倍首相は辺野古移転に前のめり」などと、あたかも総理が一人で走り出していると、言わんばかりです。「情報操作・用語辞典」というものがあるとしたら、私は一番に「前のめり」を加えます。
記事だけ見ますと、有識者と言っても、一番発言しているのは森本氏くらいで、どの人物が「前のめり」なのか、私にはよく分かりません。それどころか、アメリカに忖度し、防衛について、日本独自での開発・研究や、米国からの独立を考える人物は誰もいません。もっと言えば、「イージス・アショア計画」断念の反対者ばかり、のような気がします。
私は森本氏以外の人物について、ほとんど知りません。国家機密事項が多いから、多く喋らないというのなら分かりますが、それにしても何を言いたいのか、はっきりものを言わない人たちという印象です。もともと私は、森本氏についても、自民党が有識者というにふさわしいのか、疑問を持っています。
ネットで調べますと、氏の前職は、「航空自衛官」「外交官」「国際政治学者」「防衛大臣政策参与」となっています。自衛隊から外務省へ行き、その後拓殖大学で教鞭を採り、総長にもなっています。
「平成24年、野田内閣で、無能だった田中直紀氏の後任として、防衛大臣に任命された。」
こう言うネットの情報も、見つけましたが、野田内閣といえば、民主党政権の最後の総理です。どうして森本氏は、民主党の閣僚になったのでしょうか。彼は自民党でも野党でもいいから、大臣になりだけの人物なのでしょうか。どんな仕事でもそつなくこなし、一家言を語る人間は、優秀とか、有能とか言われますが、私にとって何の魅力もありません。
有能な人間は、敵のためでも味方のためでも、一人前の仕事をしますが、こんな人間はリーダーになる資格がありません。まして防衛大臣など、危険な人選ですが、民主党政権なら不思議ではありません。不思議なのは、安倍政権になっても、こういう人物が有識者として意見を述べていることです。こういう人物を重用するようでは、「自民党は、腐っている」としか言いようがありません。
今回はここで終わりとしますが、次は8.番目の記事です。「7月25日 前防衛大臣 岩屋毅インタビュー」ですが、この人物は森本氏以上に愛国心のない、「腐った政治家」です。心の準備をして、「ねこ庭」をご訪問ください。すでに知っている方は、二度も三度も不愉快になる必要がありませんので、スルーしてください。