ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

敵基地攻撃能力 - 12 ( 危機感の欠如した有識者たち )

2020-08-13 19:19:09 | 徒然の記

 《 2. 新聞のスクラップ帖 ( 6月16日以来の、千葉日報の記事 ) 》

 7月16日の記事の説明 ( 「予定外」を含め ) までが、終わりました。

     7. 7月23日 自民党がヒヤリングした、有識者4人が肯定的回答

     8. 7月25日 前防衛大臣 岩屋毅インタビュー

     9. 7月26日 前官房副長官補 兼原信克インタビュー

      10. 7月29日 自民党ミサイル防衛検討チーム座長  小野寺五典元防衛相

      11. 8月  1日   自民党国防部会

 今回は、7.番目の記事からです。敵基地攻撃について、自民党が有識者4人に意見を聞いたという内容です。記事をそのまま転記すると、分かりにくいので、私が編集しました。

 《 ヒヤリングした有識者名 》

   1. 谷内正太郎・前国家安全保障局長

    ・一定の打撃力が必要

   2. 神保謙・慶應大学教授

    ・中国や北朝鮮の能力向上を念頭に置き、巡航ミサイル導入、長距離攻撃能力の保有は有効である

    ・安保戦略方針を曖昧にしたままでの、攻撃能力保有には懸念がある。

    ・名称は「攻撃」でなく、「打撃力」に変更したらどうか

   3. 森本敏・元防衛相

    ・攻撃手段の選択肢として、「艦艇や航空機搭載の巡航ミサイル」や、防衛省が研究中の「島しょ防衛用高速滑空弾関連技術」を念頭に置くようにすること

    ・前提条件として、日米役割分担の合意を、国家安全保障戦略に反映させるべき

    ・「地上イージス・アショア」は必要だ

    ・代替え案として、高性能レーダーを地上に設置し、迎撃ミサイル装置を護衛艦に置く、「分離案」ではどうか

   4. 河野克俊・前統合幕僚長

    ・攻撃能力保有の必要性がある

    ・「地上イージス・アショア」は必要だ

 共同通信社による補足説明が、次のようにされています。

 「自民党内に、敵基地攻撃能力保有に慎重論もあるが、検討チーム関係者は、」「今回の提言が、過去の提言より後退することはあり得ないと、」「明言した。」

 さらに今回は、同社の批判的論評も追加されています。

 「全員が、敵基地攻撃能力保有に肯定的で、」「前のめりなチームの姿勢を、反映した。」「ただ、米国との戦略協議や、国家安全保障戦略の見直しなど、」「熟考を求める注文もついた。」

 朝日新聞と同様に、自分の気に入らない政策を政府が進めると、共同通信社も必ず「前のめり」と言う言葉を使います。

 「安倍総理は、憲法改正に前のめり」「安倍内閣は、コロナ対策に前のめり」「安倍首相は辺野古移転に前のめり」などと、あたかも総理が一人で走り出していると、言わんばかりです。「情報操作・用語辞典」というものがあるとしたら、私は一番に「前のめり」を加えます。

 記事だけ見ますと、有識者と言っても、一番発言しているのは森本氏くらいで、どの人物が「前のめり」なのか、私にはよく分かりません。それどころか、アメリカに忖度し、防衛について、日本独自での開発・研究や、米国からの独立を考える人物は誰もいません。もっと言えば、「イージス・アショア計画」断念の反対者ばかり、のような気がします。

 私は森本氏以外の人物について、ほとんど知りません。国家機密事項が多いから、多く喋らないというのなら分かりますが、それにしても何を言いたいのか、はっきりものを言わない人たちという印象です。もともと私は、森本氏についても、自民党が有識者というにふさわしいのか、疑問を持っています。

 ネットで調べますと、氏の前職は、「航空自衛官」「外交官」「国際政治学者」「防衛大臣政策参与」となっています。自衛隊から外務省へ行き、その後拓殖大学で教鞭を採り、総長にもなっています。

 「平成24年、野田内閣で、無能だった田中直紀氏の後任として、防衛大臣に任命された。」

 こう言うネットの情報も、見つけましたが、野田内閣といえば、民主党政権の最後の総理です。どうして森本氏は、民主党の閣僚になったのでしょうか。彼は自民党でも野党でもいいから、大臣になりだけの人物なのでしょうか。どんな仕事でもそつなくこなし、一家言を語る人間は、優秀とか、有能とか言われますが、私にとって何の魅力もありません。

 有能な人間は、敵のためでも味方のためでも、一人前の仕事をしますが、こんな人間はリーダーになる資格がありません。まして防衛大臣など、危険な人選ですが、民主党政権なら不思議ではありません。不思議なのは、安倍政権になっても、こういう人物が有識者として意見を述べていることです。こういう人物を重用するようでは、「自民党は、腐っている」としか言いようがありません。

 今回はここで終わりとしますが、次は8.番目の記事です。「7月25日 前防衛大臣 岩屋毅インタビュー」ですが、この人物は森本氏以上に愛国心のない、「腐った政治家」です。心の準備をして、「ねこ庭」をご訪問ください。すでに知っている方は、二度も三度も不愉快になる必要がありませんので、スルーしてください。

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敵基地攻撃能力 - 11 ( 予定外 )

2020-08-13 09:11:58 | 徒然の記

 今回は、6.番目の記事、「敵基地攻撃で、公明党が自民を牽制」に関する、予定外のブログです。息子たちが知っているのかどうか、中国の公船が尖閣の領海を侵犯していますが、これを監視しているのは、海上保安庁の巡視船です。領海内にはい入らないよう、警報を発したり、近づいて来るのを阻止したり、連日苦労しています。

 まずこの海上保安庁について、基本となる情報をネットから転記します。

 「海上保安庁は、日本の行政機関のひとつ。」「海上における人命・財産の保護、法律違反の予防、事件の捜査・鎮圧を任務としている。」「国土交通省の外局として設置される、警察機関である。」

 つまり、海上保安庁は、国土交通省が管轄する組織だと言うことです。ここをしっかりと頭に入れておき、次の情報を読んでください。

 「国土交通大臣に就任した者は、国家安全保障会議設置法に基づき、国家安全保障会議の議員に、就任する。」

 「過去の運輸大臣、建設大臣、北海道開発庁長官、国土庁長官の職務を包括するものとして、平成13 ( 2001 ) 年の、中央省庁再編と共に置かれた。」

 つまり現在の海上保安庁は、警察機関として、平成13年以降広範な権限を持つようになっています。山口氏の談話との関連で、重要視しなければならないのは、次の説明です。

 「自公連立政権では、第二次小泉内閣までの小泉政権や、福田康夫改造内閣、」「及び麻生内閣といった一部のケースを除くと、公明党議員の指定席となっている。」

 尖閣領海の監視に当たっている海上保安庁は、国土交通大臣が管轄し、その大臣席は、公明党の指定席になっていると言う説明です。国交大臣の名前と就任期間を、公明党議員に絞り、別途調べてみました。

 1. 北側一雄  平成16 ~ 平成18年 ・・ 小泉内閣

 2. 冬柴鐵三  平成18 ~ 平成20年 ・・ 第一次安倍、福田内閣

 3. 太田昭宏        平成24 ~ 平成27年 ・・ 安倍内閣

 4. 石井啓一  平成27 ~ 平成31年 ・・ 安倍内閣

 5. 赤羽一嘉         平成31 ~ 現在   ・・ 安倍内閣

 これを見れば一目瞭然ですが、公明党は海上保安庁を管轄する国交大臣を独占し、尖閣領海の監視活動も一手に行っています。しかも当大臣は、国家安全保障会議の議員ですから、緊迫する尖閣情勢を詳細に把握しています。

 だから私は、尖閣の領海へ頻繁に中国公船が侵犯行為を繰り返しても、全く報道されないのは、媚中派の公明党が管轄大臣だからでないのかと、ずっと疑っています。中国の違法行為や日本への威嚇行為を、国民に知らせないようマスコミをリードしてきたのは、公明党ではなかったのか。安倍総理は、選挙の組織票が欲しいため、公明党の背信行為を黙認してきたのではなかったのかと、私は考えています。

 今回の「武漢コロナ」について、中国や韓国からの入国者をきちんと制限できなかった理由には、「観光立国政策」による、観光客誘致がありました。政府は現在も、これについてきちんと説明をしていませんが、二階氏と協力し、観光客の誘致を大々的に進めてきた観光庁は、国土交通大臣の管轄です。これについても、息子たちのため、ネットで調べました。

 「観光庁は、日本の行政機関のひとつ。」「日本の観光立国の実現に向けて、魅力ある観光地の形成、国際観光の振興、」「その他の観光に関する事務を所管する、国土交通省の外局である。」「2008年10月1日に設置された。」

 ここまでの事実を知っていれば、公明党は二階氏とともに、中国寄りの政策を進めていることが理解できます。「憲法改正反対」も「女系天皇賛成」も、中国共産党政府の重要な対日政策です。

 私が、山口代表の新聞談話に怒りを燃やす理由が、ここにあります。こんなことは、政界の闇でもなく、政治家たちの陰謀でもありません。国を愛する庶民になら、調べれば誰にでも分かる事実です。分からなくしているのは、

 1. 報道しないマスコミ

 2. それを許している自民党政府

 この二つです。安倍氏だけでなく、歴代政権からの腐れ縁ですが、それでも安倍総理の責任は重大です。「美しい日本を取り戻す」と国民に約束し、「憲法改正」「女系天皇反対」と旗印を挙げ、一方では売国に等しい政策を推進する二階氏や、公明党と連携しているのですから、とんでもない総理です。

 その後継者の一人が、石破氏と聞いて、国民は愕然とするほかありません。

「中国の軍事費増大は、ほとんどが人件費なのだから、心配することはない。」

 石破氏は、こんなことを言う元防衛大臣です。公明党の山口氏と同類の、中国を大事にする自民党議員です。これでは安倍氏より、さらにひどい総理になるわけですから、現在は安倍氏を支持するしかありません。野党はもとより、自民党にも人材がいません。たとえいても、彼らは、二階氏や菅氏や安倍総理に押さえつけられたままです。そんな不甲斐ない彼らでは、到底国難は背負えません。

 敵基地攻撃能力に関する検討は、国家安全保障会議でされますが、ここには公明党の国交大臣がいます。話は全て、敵対国へ筒抜けのはずです。安倍総理の「花見の会」など、個人的なスキャンダルには何ヶ月でも大騒ぎするのに、国家機密の漏洩疑惑には、目も向けません。

 息子たちに言います。これが、予定外のブログです。国難は「武漢コロナ」だけではありません。「安倍内閣」そのものが、そうなのです。

コメント (6)
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