ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

1994年 世界は、 - 5 ( 北を称賛する4人の日本人 )

2020-08-31 17:01:45 | 徒然の記

 悲惨な北朝鮮の実情を、金賢姫が落合氏に語ります。戦後教育で育った息子たちには、彼女が説明する北朝鮮が理解できないはずです。そんな国が本当にあるのかと驚くのが、せいぜいでしょう。

 国民の自由を奪い弾圧し、気に入らなければ強制収容所へ送り、二度と戻れないにようにし、最後は殺してしまう。金一族が世襲で支配する北朝鮮は、中国と並ぶ国民弾圧の独裁国家です。

 そんな北朝鮮を賞賛してやまない日本人たちの言葉を、紹介しようと思います。金賢姫の話に驚く前に、現在の日本にはとんでもない馬鹿ものがいると、こっちの方に驚いてもらいたくなります。以前取り上げた事例なので、根気よく過去のブログを探し見つけました。

 息子たちが、戦後日本の狂気とも言える実情を理解してくれればと、そんな気持ちで探しました。

 〈 北朝鮮を賞賛してやまない日本人たち 〉

    1. 立命館大学名誉総長 末川博氏         ( 『 金日成伝記』への書評  )

  「人類のながい歴史のなかで、それぞれの民族や国家は、波瀾興亡をくりかえして きたが、」「現代における奇跡といってもよいほどに、驚異的な発展をとげて、」「栄光と勝利に輝いているのは、朝鮮民主主義人民共和国である。」

 「かって幾世紀かの間、内憂と外患のために苦しんできた朝鮮民族は、」「いま金日成首相を天日と仰いで、社会主義国家としての基本路線をまっしぐらにつきすすみ、」「 ゆるぎない基盤を築きあげている。」

  「まさに金日成首相は、百戦錬磨の偉大な政治家であるとともに、国際共産主義運動と労働運動の、卓越したリーダーである。」 「この伝記は、ありきたりの記録ではない。」

 「世界史上にもまれな、民族解放闘争を勝利へと導いた、」「人間金日成将軍の、感動あふれる一大叙事詩であり、」「輝かしい朝鮮 近代史であり、人類の良心とも希望ともいえる不滅の人間ドラマである。」 

 「朝鮮民主主義人民共和国こそ、立命館大学が理想とする国家である。」
                                                                

    2. 作家 小田実         ( 昭和60年、雑誌のインタビューで語った意見  ) 

   「北朝鮮には、あの悪夢のごとき税金がない。」「食料は、ほとんど完全に自給自足できる国だ。」

 「北朝鮮の社会を見ていると、それはあたかも働き者の一家で、」「みんなが懸命に働いていて、一家の頂に、" アポジ " (親父 )として、金日成さんがいる感じだ。」

 「北朝鮮は、ものすごい管理体制の中で蓄積したから、去年くらいから、ものすごく豊かになった。」「これから、韓国との差がものすごく出てくる。」

  税収無しで国家は成り立たないという、基本知識の無い氏は、北朝鮮が別の形で税を徴収していることに気づきませんでした。自給自足の国が、どうして生活必需品や食料品を、厳格な配給制度にしているかについても、疑問を抱きませんでした。国民圧政の欠片さえ感じ取れず、能天気な印象を述べています。

 
  3. 朝日新聞入江特派員   ( 昭和59年 北朝鮮から送った記事  )

 「北朝鮮の、経済建設のテンポはもの凄い。」「鉄、電力、セメント、化学肥料や穀物の、一人当たり生産高は、」「日本を凌ぐと政府は言っている。」「深夜の街で、酔っ払いなど一人も見かけない。」「深夜の道を歩いているのは、夜勤へと急ぐ労働者だけだ。」

 4. NHKの解説委員 寺尾五郎   ( 昭和33年  テレビでの解説 ) 

 「昭和61年になれば、一人当たり生産額で、北朝鮮が日本を抜くでしょう。」「日本が、東洋一の工業国だと自負していられるのは、」「せいぜい今年か、来年の内だけである。」

  今回も金賢姫のインタビューに触れないまま、スペースが無くなりました。次回は、彼女が語る北朝鮮を紹介します。日本人の学者、作家、朝日新聞特派員、NHK解説委員たちの愚かな意見と比較し、じっくりと読んでください。

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1994年 世界は、 - 4 (木村伊量とベンジャミン・ミルフォード)

2020-08-31 12:39:03 | 徒然の記

 落合氏が好意的インタビューの記事を書いたからと言って、取り立てて騒ぐことはないと、氏のため補足しておく必要があります。

 爆破事件から13年経った平成22年は、自民党に代わり民主党が政権に就き、菅内閣の時代でした。反日・左翼が政権を取ると、どういうことになるのか、これも息子たちのため、ブログに残しておきたいと思います。

 「2010 ( 平成22  ) 年7月20日早朝、日本国政府のチャーター機で、金賢姫の訪日が実現。」「21日、22日に、横田滋氏ら拉致被害者家族と面会し、23日に韓国へ帰国した。」

 「滞在の場所として、鳩山由紀夫前首相の軽井沢別荘が、警備上等の理由で選ばれている。」「政府は元来、死刑囚や懲役5年以上の刑を受けた外国人の、」「日本入国は、出入国管理及び難民認定法の規定で認めていないが、」「千葉景子法務大臣が、出入国管理及び難民認定法の12条特例条項を適用して日本入国を認め、」「日本警察も、旅券偽造による事情聴取を、今回の来日中は見送った。」

 「また、この訪日に対して、自民党、公明党等の野党から、」「超法規的措置判断での入国や、関越自動車道等の封鎖、」「ヘリコプターによる遊覧飛行などの、いわゆる要人待遇に、非難の声が強まっている。」

 「中井拉致担当大臣は、遊覧飛行は韓国側の要請によって行われた、」「と主張しているが、韓国国家情報院は、韓国から日本に要望した事実はないと否定している。」

 拉致被害者家族との面談をさせるという理由で、民主党政権は金賢姫を迎え入れ、下へも置かぬもてなしをしています。高速道路の封鎖や、ヘリコプターでの遊覧飛行など、何のためのサービスなのでしょう。田口八重子さんから日本語の教育を受けたとか、横田めぐみさんは生きていると、そんな話を聞き、拉致被害者家族は喜んだのでしょうが、問題の解決には何の役にも立っていません。

 反日・左翼の彼らは、野党である時は自民党を攻撃しますが、自分たちが政権を取ると、無節操なことを平気でやります。拉致問題の中心人物である辛光洙(シン・グァンス)の、助命嘆願をしたのと同じ流れで、日本人にとって凶悪犯罪者でも、「人権尊重」の美名のもとで、国賓待遇のもてなしをします。お人好し外交政策でしかなく、中身は何もありません。

 自民党と公明党が批判していますが、マスコミは民主党の側に立ち、もてなしの報道に熱をあげていました。これが事件発生から13年後の日本です。事件後6年の落合氏のインタビューが、好意的雰囲気で行われても不思議ではありません。当時の日本は、拉致問題より、日韓関係や日朝関係の方が重要だという風潮が強かったのです。

 今では誰も信じませんが、当時はまだ、日本マスコミ界のトップリーダーと呼ばれていた、朝日新聞との関係を語らなくては、息子たちへの説明が完成しません。書評と離れますが、全く無関係ではありません。敗戦以来、朝日新聞がやってきた情報操作が二つあり、それがみごとに結実したのが当時の世相です。

  1. 東京裁判史観による国民意識の煽動

  「日本だけが悪かった」「日本は中国や韓国を侵略し、植民地化した。」「日本は、アジア諸国に甚大な被害を、与えた。」と言う、反日報道の発信。

  2. 韓国慰安婦問題による国民意識の煽動

  ペテン師吉田清治の大ウソを利用し、「日本軍が、韓国女性を力ずくで慰安婦にした」「人権無視の奴隷扱いをし、彼女らの人生を踏みにじった。」と連日のような反日記事の発信。

  反日団体の日弁連が、この大ウソを国連に持ち込み、日本への糾弾活動をし、おかしげな少女像が世界の各地で作られるようになりました。

 息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々に、知って欲しいのは次の事実です。

  1. 平成14 ( 2002  ) 年、小泉総理が訪朝した時、日本人を拉致したのは、自分たちであると、金正日自身が認めた。

   2. その事実を知りながら、平成22 ( 2010  ) 年、なぜ民主党政府は金賢姫を日本へ招き厚遇したのか。

 金正日が拉致を認めた時、朝日新聞の政治部長が署名記事で述べていました。

 「朝鮮半島の植民地支配を踏まえ、拉致問題は棚上げし、日朝国交正常化を進めるべきだ。」

 朝日新聞は社を挙げて日本の過去を糾弾し、責任の全てが日本にあると主張し、国民に「日本だけが悪かった」と思わせることに成功していました。東京裁判史観に基づく情報操作と、吉田清治の慰安婦の嘘を記事にし、日本人の悪行を世界中に拡散しました。

 拉致が北朝鮮の仕業と判明しても、反日野党は動揺せず、自民党でさえ拉致国民を奪還する動きをしなかった原因がここにあります。保守系の学者や国民の一部が、「慰安婦問題は、おかしい。」と反論しても、政治家が耳を傾けませんでした。そういう意見を、朝日新聞に代表される反日マミコミが黙殺しましたから、国民にも伝わりませんでした。

 平成26 ( 2014 )年の8月、朝日新聞社社長・木村伊量 ( ただかず ) 氏が、吉田清治の記事を間違いと認め、一連の記事を取り消すし、国民へ謝罪をしました。国民は、やっと朝日新聞の反日姿勢を理解し、不信感を抱きました。補足しておきますと、金正日が拉致を認めた時、署名記事を書いた当時の政治部長が木村伊量氏だったということです。

 私が名前を呼び捨てにする人間が、4人います。吉田清治、本多勝一、植村隆、田原惣一郎です。彼らは日本の歴史を汚しご先祖を足蹴にし、国民に苦痛を与えた人間です。本日ここに、新たに二人の人間を追加します。

 木村伊量 ( ただかず )とベンジャミン・ミルフォードです。

 肝心の金賢姫のインタビューに触れず仕舞いでしたが、いつものことなので、驚く人もいないでしょう。次回に、頑張ります。

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