ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

敵基地攻撃能力 - 21 ( 結果は、安倍総理退陣への党内政争 )

2020-08-19 15:08:24 | 徒然の記

 今回は、いよいよ最後になります。11.番目の、「8月 1日、自民党国防部会」の記事です。最後を飾る素晴らしい記事にならないところが、現実なのでしょうか。

 まずは、記事の見出しを紹介します。

「基地攻撃力  提言了承」「自民  来週首相に提出」・・・三段組の小さな記事ですから、共同通信社も、大して重要視していない姿勢が伺われます。書き出しの部分を、そのまま転記します。

 「自民党は31日、国防部会と安全保障調査会の合同部会を、」「党本部で開き、ミサイル防衛検討チームが策定した、」「敵基地攻撃能力の保有を含む、提言案を了承した。」

 内容は、

 1. 相手領域内で、弾道ミサイルなどを阻止する能力

 2. 地上配備型迎撃システム「イーシース・アショア」の代替案・・・など、抑止力向上の取り組みを求める、というものだと説明しています。

 これではもう、最終兵器に対応する提言でなく、通常ミサイル兵器への対応策に過ぎません。一発攻撃されたら日本がお終いになるという、危機感はどこにもなく、反日の岩屋氏の意見のコピーです。

 「8月4日にも、安倍晋三首相に提言を手渡す。」と、当然のことのように伝え、共同通信社による説明が続きます。これもまた、岩屋氏と同社が作成した、「共同捏造記事」の延長です。

 「提言案は、与党内の慎重意見に配慮し、」「『敵基地攻撃能力』『打撃力』の表現は、直接盛り込まず、」「憲法の範囲内で、専守防衛の考え方を守る姿勢を、強調した。」

 岩屋氏と共同通信社が組めば、こんな捏造記事が全国発信されます。岩屋氏の後ろにいるのは、言わずと知れた媚中派の二階氏と、金儲けだけを考える経団連です。どちらも安倍政権を支える政治勢力と、スポンサーです。さらに同紙は、座長である小野寺氏の、耳を疑うような談話を紹介します。

 「『敵基地攻撃』という言葉は、『先制攻撃』という印象を持たれる危険性がある。」「『ミサイル阻止力』という言葉が、合うのではないか。」

 もしかすると小野寺氏も、岩屋氏と同様、自衛官からの信頼がなく、肝心の情報が伝わらない人物だったのでしょうか。伊藤元海将や兼原氏の現状認識の厳しさがなく、別の世界のお話をしています。それなのに共同通信社は、氏がいかに無能であり、祖国愛のない防衛大臣だったかを証明する談話を、読者に提供します。

 「来週の党政調審議会で、説明する内容は、北朝鮮や中国による、ミサイル能力強化に触れるとともに、」

 「1.  地上イージスの代替機能確保と、計画断念に関する国民への分かりやすい説明。2. ミサイル探知用の小型衛星群や、無人機の検討。 3. 日米の基本的な役割分担の維持と、緊密協議。」「 4. 情報収集、警戒監視能力強化、をあげた。」

 「ミサイル阻止力の装備については、いわゆる攻撃的兵器を保有しないなど、」「必要最小限に限る方針を維持するよう、要求した。」

 ここまで説明されると、たとえ馬鹿でも分かります。

「小野寺五典氏は、岩屋氏の仲間だった。」「彼は日本国民に、座して死ぬことを勧めている。」・・・氏は情報を遮断し、歪め、党内の議員たちに説明してきた張本人でした。

 これだけで終わらず、共同通信社は、もう一人の張本人も紹介しています。短い記事ですが、重要な報道でした。

 「菅義偉官房長官は、記者会見で、」「専守防衛という考え方のもと、自民党提言を受け止め、議論したい、」「と語った。」

 ほとんど全てを転記いたしました。息子たちと、「ねこ庭」を訪問される方々に言います。この記事は8月1日の、ものです。現在私の机には、8月13日のスクラップ記事があります。「ポスト  安倍模索」という連載記事です。大きな活字で、見出しがついています。

 「二階、菅連合で、主導権」「品定め、石破氏も接近」

 自民党の現状を心配する読者なら、説明不要ですが、私が言いたいのは、この一連の「敵基地攻撃」記事が、安倍総理退陣の布石だったのではないか・・ということです。二階、菅、石破各氏が手をつなぎ、党内、閣内で反旗を翻し、その尖兵となっているのが、岩屋、小野寺両氏でした。

 体調を崩し、病院へ行ったという安倍氏への批判を、私はしばらく控えます。心ある国民の方々も、どうか暫時攻撃の手を休めては如何でしょう。

 「私は決して騙されない。オレオレ詐欺と共同通信社に、岩屋氏に。」

 この警告文も、修正します。

「私は決して騙されない。オレオレ詐欺と共同通信社に、二階、菅、石破、岩屋、小野寺氏に。」

 いやそうでなく、「事態はもう遅し」なのでしょうか。

「私はすでに騙されている。オレオレ詐欺と共同通信社に、二階、菅、石破、岩屋、小野寺氏に。」

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敵基地攻撃能力 - 20 ( 名前だけの「国家安全保障会議」・日本版NSC )

2020-08-19 07:04:39 | 徒然の記

 どうやら自民党内には、国の防衛問題を検討する組織が、「ミサイル防衛検討チーム」のほかに、国防部会、安全保障調査会、国家安全保障会議などがあると分かりました。

 国家安全保障会議は、日本版NSCとも呼ばれ、おそらくこれがトップに位置する会議です。概略でもと思い、組織のメンバーや相互の関係を調べてみましたが、国家安全保障会議以外は、ほとんど情報がありませんでした。各組織の相互関係も、不明ですが、分かった範囲で以下ご報告します。

 1. 国家安全保障会議

  ・国家安全保障に関する重要事項、および重大緊急事態への対処を審議する目的で、内閣に置かれる。

  ・主務大臣及び議長は、内閣総理大臣。

  ・内閣総理大臣と、内閣官房長官、外務大臣、防衛大臣他により構成され、4大臣会合を中核として、9大臣会合、緊急事態大臣会合の3形態の会合が置かれる。

  ・現在のメンバーとその役職

   議 長 安部晋三  ( 内閣総理大臣 )

   議 員 麻生太郎   ( 副総理兼財務大臣 )  高市早苗  ( 総務大臣 )

       茂木敏充  ( 外務大臣 )                     河野太郎  ( 防衛大臣 )

       梶山弘志  ( 産業経済大臣 )                赤羽一嘉  ( 国土交通大臣 )

       菅義偉   ( 内閣官房長官 )       武田良太   ( 国家公安委員会委員長 )

   事務局 北村滋 ( 国家安全保障局長 )

 2. ミサイル防衛検討チーム

  ・座長に小野寺五典・党安全保障調査会長が就き、歴代の防衛相経験者ら15人がメンバー。

  ネットの情報は、これだけしかありません。歴代防衛大臣を検索し、民主党を除く自民党の大臣15名を、私が機械的に古い順番に並べましたので、間違っているかもしれません。

  大野功統  額賀福志郎  久間章生   小池百合子  高村正彦

  石破茂   林芳正    浜田靖一   江渡聡徳   中谷元

  稲田朋美  岸田文雄   小野寺五典  岩屋毅    河野太郎

 3. 国防部会

  ・国防部会は、自民党の政策部会である「政務調査会」の中に14ある、部会の一つである。

   ・内閣第一部会  内閣第二部会  国防部会   総務部会    法務部会

   外交部会    財務金融部会  文部科学部会  厚生労働部会 農林部会

   水産部会    経済産業部会  国土交通部会  環境部会 

  ・部会は、各省に対応して作られている。

 4. 安全保障調査会

  私の探し方がまずいのか、安全保障調査会には、ほとんどデータがありませんでした。私のような門外漢には、これだけでも概略は推察できます。

 もし「ミサイル防衛検討チーム」の顔ぶれが、私の並べた通りなら、会議の結論が、「危機意識のない、空恐ろしいもの」になっても、不思議はないという気がいたします。親韓派の議員、媚中派の議員、田母神氏を辞任させた大臣、おかしな服装で任務を遂行した「おバカな大臣」、軍艦島で奴隷労働があったという、韓国の嘘を黙って受け入れた大臣などなど、まともな防衛論議ができる議員諸氏と思えません。

 こうなりますと、あとは最高の意思決定機関である、国家安全保障会議が最後の希望です。麻生副総理と河野防衛大臣を除けば、菅氏も梶山氏も赤羽氏も、二階氏寄りの議員ですから、このメンバーで安倍総理がどこまで踏ん張れるか、これまでの実績から見ると不安になります。

 安倍総理は昨年の9月に、会議の事務局である国家安全保障局長を、無能だった谷内正太郎氏から、北村滋氏に交代させました。外務省出身の谷内氏から、警察官僚だった北村氏への交代人事を、他の人はどう思うのか知りませんが、私は総理の決意を感じました。強力な二階人脈と菅、石破ラインの接近など、綱渡りのような総理の日々だと思います。今回の入院も、そんなところに原因がありそうな気かしてなりません。

 是々非々の私は、やはり孤立気味の総理を支持したくなり、体調不調の総理を、しばらく責めないようにしたいと思います。

 次回は、いよいよ最後になります。11.番目の、「8月 1日、自民党国防部会」の記事です。とうとうお盆が過ぎ、ご先祖様の送り火を焚き、御供物を全て片づけました。ブログも、明日で片づけたいとます。

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