〈1. 外郭団体〉〈2. 加盟団体〉〈3. 共闘団体〉〈4. 国際交流組織〉
共産党の〈4. 国際交流組織〉は、「アジア」「欧州・アフリカ」「米州」の3つに大別されています。前回「アジア」の紹介が終わりましたので、今回は、「欧州、アフリカ」の紹介をします。
〈 欧州・アフリカ 〉
・ドイツ 左翼党(ドイツ)、ドイツ共産党、民主的社会主義党 ( ドイツは例外なのか、3つの政党と交流 )
ドイツは日本にとって欧州最大の貿易相手国。
日本はドイツにとって中国に次ぐアジア第2位の貿易相手国
・フランス フランス共産党
国連安全保障委員会・常任理事国
G7・G20、欧州評議会、世界貿易機構、北大西洋条約機構党の主要メンバー国
核拡散防止条約で核兵器の保有を認められた、5つの「公式核保有国」の一つ
GDPは世界第7位、ユーロ圏ではドイツに次ぐ第2位の経済力の国
・アイルランド アイルランド労働党
平成30年、日本にとって欧州連合内の輸出国として第12位、輸入は第5位の国
・スエーデン 左翼党 ( スエーデン )
スカンディナヴィア半島の東部を占める立憲君主国。首都はストックホルム
1397年デンマーク・ノルウェーと統一王国(カルマル同盟)を形成し、デンマークの支配下に置かれた国。
・デンマーク 社会主義人民党
複数政党制国家で、2ないし3の強力な政党が存在する
どの政党も単独過半数を獲得することができないため、連立政権を組んでいる国
・チェコスロバキア ボヘミア・モラビア共産党
どの政党も単独過半数を獲得することができないため、連立政権を組んでいる国
・キプロス 労働人民進歩党・・マルクス・レーニン主義を掲げる
非武装中立的国家建設を目指し、EUとの関係強化、北キプロス・トルコ共和国との連邦制を目標
キプロスは元来、ギリシャ系住民とトルコ系住民の混住する複合民族国家
昭和49年住民紛争のため南北に分断、島の北部約37%がトルコのみが承認する、トルコ系住民による北キプロス・トルコ共和国
分断後は、ギリシャ系住民による単一民族国家
・ギリシア ギリシャ共産党
中道右派新民主主義党(ND)と、中道左派全ギリシャ社会主義運動(PASOK)の二大政党が続いていた
平成22年に発生した巨額債務問題以降、政党は多党化傾向
あと6ヶ国の紹介が残っていますが、スペースの都合で今回はここまでとします。これまでのところ、日本共産党が交流している政権与党は、キプロスの労働人民進歩党だけで、あとは全て野党でした。
分断国家だった東西が統一したドイツだけでなく、フランス以下他の国々も国内に多くの問題を抱えています。それだけに日本共産党も、これらの国々の政争に無縁でないということが分かりました。日本国内の他の泡沫野党勢力に比較すると、驚くほどの世界情報を直接に得ています。
左翼政党の世界的な退潮についても、共産党が一番認識しているはずですから、そろそろ日本での身の振り方を考える時と思いますが、難しいようです。無数の反日団体を配下に従え、威勢よく政府攻撃をしているのでは簡単に方向転換できません。これもまた同党の、自業自得の宿痾です。
次回も、この続きを紹介します。