前作「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ」がやっとやっと久々に面白かった(笑)ジム・ジャームッシュの新作。
今作は前作の吸血鬼な派手さはなく、一つ間違えると大駄作化しかねない展開(汗)
プロットは何処?というほど何も起こらない(笑)
んだけど、しっかりみせる。
ホント普通の生活。
バスドライバーの主人公、パターソンはニュージャージー州パターソンに美人妻と生活している。
(日本でいうと、目黒に住む目黒くん?ってカンジ 笑)
主人公を演じるは、アダム・ドライバー、妻はイラン美女のエース、ルシフテ・ファラハニ(彼女が消えた浜辺)
あとラストクレジットでも何と3番目に登場するブルドッグ犬(笑)
ペットがこれだけ高い位置で紹介される映画は過去ないレベルでは?!
それくらい、普通の生活。
そんな日常を主人公は、ノートに詩として書き付ける。
彼が毎日感じるちょっとした日常の変化や気づきがテキスト化される。
作品の舞台パターソンは元々、ウィリアム・カーロス・ウィリアムズ、アレン・ギンズバーグ出身の街。
彼らを偲び、わざわざ遠くからパターソンの街を訪ねる人物も登場(誰かは秘密!)
今作はそんな詩人に捧げられている作品だったわけね、と途中で気づく。
映画が終わり劇場を出ても、映画の日常感の延長上にいるようにしか感じない映画は珍しい。
その点で今作ならではのこの「味」は貴重。
結論:復活ジャームッシュがそっと差し出す、平凡な日常に潜む、ちょっとした 幸せ や 変化、を じんわりと味わう(笑)
次作「ポルト」も楽しみ!