~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

本番&打ち上げ

2009年08月11日 12時40分19秒 | 雑感
~プログラム~

J.ウィリアムス:スターウォーズ「メイン・タイトル」
ドボルザーク:交響曲第9番「新世界より」第2楽章
ロッシーニ:「ウィリアムテル」序曲より<静寂>と<スイス軍隊の行進>
ロジャーズ&ハマーステイン2世:サウンド・オブ・ミュージック組曲
ウ゛ェルディ:「椿姫」より<花から花へ>
ウ゛ェルディ:「リゴレット」より<女心の歌>
プッチーニ:「蝶々夫人」より<かわいがってくださいね(愛の二重唱)>

アンコール~
「椿姫」より<乾杯の歌>

トランペット吹きの休日



やっぱり本番は違いますね。
まず指揮者のテンションが違う・・・指導箇所を考えながら振るのと、自分も演奏する側になるのとでは一体感が全然違って、当然引き出される音も変わります。
私は、「スターウォーズ」と「花から花へ」と「マダムてふてふ」の3曲だったので、あとはオケの中にいながら聴いてましたけど、昨日と今日、そしてリハーサルと本番の違いに驚きました。
やっぱりあれだけの楽器がひとつの「気」になるとすごい圧です。

3年前の前回は、子どもにわかりやすいトークを交えながら、楽しくコンサートを進められたマエストロでしたが、「椿姫」や「蝶々夫人」という、ある意味「教育上よろしくない曲(爆)」の入っている今回、どういう展開になるのか・・・

これが力業というかなんというか、アンコールを含め、全体がひとつのストーリーになってしまったのにはビックリ。
スターウォーズのジェダイは宇宙戦争のあと、地球の紛争を見、女性に会い、恋をしてしまい、お酒で乾杯までしてしまうという・・(笑)。

小道具もライトセーバー(スターウォーズ)、りんご型の風船(ウィリアムテル)、葡萄ジュースの入ったワイングラス(乾杯の歌)、といろいろ用意されてました。

あとから打ち上げで話されたのですが、トークはほぼ即興だったそうです(驚)。

今回、3年前と違ったのは歌手が入っていたことで、本番では「あ~」と伸ばされた声の行方をオケみんなで聴き届けて、音をのせていく配慮が感じられました。
マエストロも打ち上げで、「『花から花へ』の途中、歌のあるフレーズ聴いたあと、みなさんの音色がガラッと変わったのを感じました。声を聴けるオケになりましたね」とおっしゃってました。
こういう相互のやりとりや刺激によって感覚が向上する機会は、ピアノばかり弾いてるとなかなかないので、私にとってはかなり貴重な体験でした。

お客さんの様子も私からはよく見えましたけど、ほんとによく聴いてくださってました。

打ち上げは病院内最上階の展望レストラン。各地の名酒持ち込み、
マエストロ、歌手のお二人、医療センター総長、総師長さんもいらして盛り上がりました。

マエストロは、午前に他の病院でご自身のピアノ伴奏での歌のコンサート、午後からはここでリハーサル&本番というわけで、多少お疲れのご様子でしたが、次々とサインや写真撮影、話をみんなからお願いされ、とても飲んだり食べたりは無理という感じ。
宴の終わりごろ、お兄さま(聴きにこられてました。フランス文学者)とゆっくりワインを飲もうとされたところ、すでにグラスはなく、コーヒーカップで飲まれているという・・・
しかも、マエストロへのお礼というのが、一泊二日の人間ドッグご招待券ということで、胃カメラ、大腸検査、MRAもついてるとか。
胃カメラは初めてというマエストロは「覚悟を決めて行って参ります」と、いきなり<まな板のコイ>状態。

医療関係者って・・ヒドす(爆)。




追記:8月17日
同じパーカッションパートのH先生が写真入りの詳細なブログを書いておられます。
例の「小ドラのたくさん」の楽器は<タイゴング>というそうです。