~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

前橋汀子 ヴァイオリンリサイタル

2010年06月22日 00時07分30秒 | バイオリン
前橋汀子さんのリサイタルに行ってまいりました。

20年くらい前に親友が追っかけをやっていましたし、いろんな方から「とにかくすごいオーラ!」と伺っておりましたが、いやもう想像以上でございました。

<プログラム>
バッハ/ヴィルヘルミ編:G線上のアリア
ベートーヴェン:ヴァイオリンソナタ第5番 ヘ長調 作品24「春」
バッハ:シャコンヌ
~~~~~~休憩~~~~~~
シマノフスキ:アレトゥーサの泉(「神話--3つの詩」より)
ヴィニャフスキ:モスクワの思い出
ストラヴィンスキー/サミュエル・ドゥシュキン編:ロシアの踊り(バレエ「ぺトルーシュカ」より)
チャイコフスキー:感傷的なワルツ
マスネ:タイスの瞑想曲
クライスラー:ウィーン奇想曲作品2
サラ・サーテ:ツィゴイネルワイゼン
(アンコール)
エルガー:愛の挨拶
ブラームス:ハンガリー舞曲 第1番、第5番、第2番

       ピアノ イーゴリ・ウリヤシュ


ピアノはステージ中央より少し上手。ピアノの椅子がセンターあたりで、ヴァイオリニストはその下手。ピアニストからすると、少し振り返る位置になります。
(私以前、このような配置でチェロの伴奏をしたことがあり、後ろを振り返るのがちょっと大変だった記憶があります。そのときも「この方がいいから」ということでその位置になったのですけど、この配置での音響面でのメリットはどういったことなのでしょうか。)

前半は真っ白、後半は真っ赤のドレス。いずれも少し裾を引くくらいの長さでお姿も女王の風格。
ヴァイオリンの技術や細かいことについては私何もわからないのですけど、プログラムが進むにつれてお客さんを釘付けにする引力、曲のふとした瞬間にトリコにする魔力、言葉はアレなんですけど、まさに「やられた~」という感じでした。

それにしても・・・なんですけど、

前橋さんというと、昔からお美しい方で有名でしたけど、今もほんとにお変わりない。年齢を申し上げるのもはばかられるような妖艶さ。
「プロフィールの写真は若くて素敵だったけど、実際行ってみたらあれあれ・・・」なんてことは実際の演奏会では日常茶飯事ですけど、この方に限ってはまったくそんなことはなく、時が止まったような感じです。
自分よりはるか年上の方が、変わらず健やかでお綺麗でいらっしゃるというのは、それだけでもなにかうれしいことで、元気をいただける気がします。

・・・コンサートの帰り、背筋を伸ばしてすーっと歩く自分に気づいたのは初めての経験(笑)。