ここ数日どういうわけか「河村尚子さんのピアノを聴きたいなあ・・」と時々思っていたのですが、神のなんとやら、本日に10時にテレビをつけたところ、やってました(驚)。
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<NHKクラシック倶楽部>
河村尚子ピアノリサイタル/木嶋真優バイオリン・リサイタル
- 河村尚子 ピアノ・リサイタル -
「ピアノ・ソナタ ト長調 Hob.X6-40」 ハイドン作曲
「厳格な変奏曲 ニ短調 作品54」 メンデルスゾーン作曲
(ピアノ)河村尚子
- 木嶋真優バイオリン・リサイタル -
「シャコンヌ」 作曲者不詳
「悲劇的な詩 作品12」 イザイ作曲
「チャールダーシュ」 モンティ作曲
(バイオリン)木嶋真優
(ピアノ)江口玲
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河村さんについては2005年のショパンコンクールの時「一味違うピアニストだ・・・」と思い(惜しくも2次予選で1番くじだったとか・・本選進出ならず)、なんとなく忘れられずにいたのですが、翌年のミュンヘンのコンクール入賞後、爆発的にお名前を見るようなり、今や国内外でのコンサートに飛び回っておられるようです。
最近では、ラフマニノフの「パガニーニの主題による変奏曲」の強烈な演奏のテレビ放映が印象に残っています。
ばねとキレがすばらしい一方で、「濃い」演奏をされます。今日のハイドン・メンデルスゾーンにしても、粒立ち、発音の良さと同時に、一音一音の表情の豊かさに圧倒されました。
後半の木嶋さん&江口さんのプログラムも楽しめました。
作曲者不詳のシャコンヌって??と思っておりましたら、まぎれもない「ヴィターリのシャコンヌ」。近年では研究が進み、ヴィターリの作品ではないということがわかったそうです。
ラバーズコンチェルトで有名なバッハのメヌエットしかり。今さらバッハではない、ヴィターリではないと言われても、ねえ(笑)。バッハの方は「ぺッツオルトのメヌエット」ということに落ち着いているようですので、早く「なんとかさんのシャコンヌ」も解明してあげてくださいませ。
木嶋さんも、グッと来る演奏をされる方なんですね。これからも楽しみに聴かせていただきます。
一方のピアノの江口さんですが、執事のようなシブイたたずまい、演奏のバツグンの安定感、私かねがね惚れているのですけど、本日もさすが内外のバイオリニストが全幅の信頼を置いておられる方だと釘付けでございました。
東京芸大作曲科出身で、その後ジュリアードのディレイ先生のクラスの伴奏者などを務められたとのことですが、ソリストとしても国際コンクールに優勝されたり、ソロリサイタルも開いておられます。
エモーショナルに連れていかれる演奏も大好きなんですが、こういう堅実に構成されてじわ~っと感動がくるような演奏も好きです。
朝からいいものを聴かせていただきました。