~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

ベールに包まれるも一興

2011年08月10日 11時04分58秒 | 雑感

私たちが若いころのことですが、

歌謡番組が非常にさかんで、なかでも「ベストテン」なるランキング番組は大人気。

毎週、ランキングが発表されて、それぞれの歌手が出てくるわけで、

友人たちは必死で見てました(私自身の家庭はあまりテレビをみなかったので、私は見てませんでしたけど)。

その時期、いやもう少し前の時代というのは、

ある種のタレントさんは「アイドル」と呼ばれていて、私生活はベールに包まれ、

ほんとにあの人たちはご飯食べたり、お風呂入ったり、するんだろうか・・・・・的な存在でもありました。

今どうなっているのかよくわからないのですが、今はわりに親しみ易さやその人の人間性そのもので売っている部分も大きいのかなあ・・・と思ったりもします。

それはタレントさんにとってもある意味楽なのかな、隠したり、作ったりしなくて済む部分もあるのだろうし・・・と思います。

 

そういう開けた方が増えれば増えるほど、一方で、謎めいた方々がいっそう気になったりもするもので(笑)、

たとえば、いっさい顔や職業を明かさないミュージシャンだとか、

私生活をいっさい出さない(床屋にすら外にはいかない)俳優さんだとか、

いろいろご事情はあるにしても、イメージ保持のためのある種の努力をされている感じがあって、

私にはたまらなかったりします。

人間、「見える部分」よりも「見えない部分」にイマジネーションが掻き立てられるものであるし、

舞台人は舞台以外のことはチラとも漏らす必要はない・・・・という姿勢もまた潔いかと。

 

さて、クラシックの演奏会も最近わりに親しみやすいものが増えてまいりました。

さすがにマナー面では、客席で飲食したり、しゃべったりはあり得ないですけど、

たとえばトーク付のコンサートなどは以前はこれほど多くなかったような気もします。

私見によると(あくまでも独断と偏見にみちた私見によると・・・・)ですけど、

これも効果的な場合とそうでない場合があるように思います。(もちろんその演奏会の趣旨、プログラム内容、会場の雰囲気などによりますが・・・)

というのは、演奏者の声が入るというのは、素の部分というか、練り上げられてない部分が混入する感じがあって、

聴いている方にも一種のゆるみが生じる場合があるわけです。

演奏とトークの両方がなんなくバランスよくできる方と、とってつけたような感じの方とあるようにも思いますけど、

緊張度の高いプログラムであればあるほど、トークは、やはりそのタイミング、声の調子、言葉遣いなどなど、

練り上げてきた自分自身の演奏の邪魔を自分でしてしまわないような慎重さが要求されるかもしれません。

ずっとしゃべらずに最後に一言ごあいさつをされる場合もよくあります。

最後に「あんな声で、あんな語りかたをされるんだ~」と一気に引きつけられることもありますが、

得も言われぬすばらしい音の余韻が、素の地声(なかには声楽家なみに声の良い方もおられますけど)で、上書きされてしまう場合もあり、

これまた難しいもんです。

このあたり、世界的な巨匠となると、たとえ服がいまいちだったり、髪がバサバサだったりしたとしても、

カーテンコールで頭を下げられるだけで、一種絵になるので、これが巨匠の巨匠たる部分なのかな、と思ったりもします。

 

プロのステージというのはトータルで魅せていただきたいなあ・・・というのが私の願いであります。

別に俳優さんみたいに一挙手一投足を美しくなどということではなくて、

変人なら変人で大いにけっこうなので(殴)、あまりお客さんに気をつかいすぎず(存在はもちろん感じていただきたいですけど)、

やっていただければなあ~と思っております。

・・・・・あくまでも私の願いですので(汗)。なかには、「今日の人はニコリともせんかった」とか「ひとこともしゃべらんかった」と怒ったりされるむきもありますので、もしかすると少数意見かもしれません。・・・・・・・・


動くコンサートホール?

2011年08月10日 10時13分21秒 | 雑感

 昨夜配信されたニュースでちょっと驚いたのがこれ。

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【ルツェルン(スイス中部)共同】東日本大震災の被災地の復興を音楽で支援しようと、建築家の磯崎新さんが9日、音楽祭が開かれているスイス中部ルツェルンで、移動式のコンサートホール計画「アーク・ノバ(新しい箱舟)」を発表した。

 磯崎さんは、臓器を思わせる形の真っ赤なホールの模型を前に計画を発表。移動式ホールは空気注入式のテントで、実際には高さ23メートル、長さ72メートル、幅42メートルとなる予定。音楽のジャンルに合わせて舞台の配置などを変更でき、500~700人を収容できるという。来年春には被災地にお目見えする予定だ。

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その発想はなかった・・・・

というか、そんなことができるんですかっ???という感じなんですが(驚)。

500~700人収容といったら、かなりの大きさです。

市内の区民文化センターホールがどれも550席だったと思いますが、満席というのはなかなか目にすることがないです。

移動式というと、サーカスの大テントを思い浮かべますけど、あれで何人くらい収容できるんでしょうか?

「ハコものを維持する」のと、「ハコものを適宜出動させる」のと、どちらがコストかかるのかよくわかりませんけど、

これだったら、市民球場跡地でも音楽祭ができるのでは?

気になるのは音響ですが・・・・・・・

 


ドゥダメル&SBYOのマンボ

2011年08月10日 00時24分17秒 | 交響曲・管弦楽曲等

すみません、動画が止まりません(笑)。

これでとりあえずアガリです。

クラシックの音楽会と思えない、一種狂乱の場です。

広島でも2年くらい前でしたかコンサートがあり、アンコールはこれでした。

比較的おとなしいと言われる地元の聴衆が、総立ち?というくらいみな立って、見知らぬおとなりさんとも抱き合わんばかりに盛り上がったのを覚えております。