恒例ですので(笑)、ご報告いたします。
コンペの採点票が届きました。
賞をいただいていればだいたい点数の予測はつきますけど、そうでなかったので、
いったいどれくらいなのか・・・まさか予選より悪かったなんてことは(相当悪かったので)・・・とドキドキしてましたけど、
いちおう、恥ずかしくない程度の点数をいただいておりました。
通過点(つまり全国決勝に行く2人の最低点)が8.52なんですが、私は8.4でして、
通過点以下に3人受賞者(優秀賞、奨励賞)がいるというわけなので、
そこまで悪くはなかったのかな~・・・と思っています。(もちろんこの0.12点の間に残り全員が集中している可能性はありますけど)。
審査員は7人なんですけど、毎年ひとりくらいは気の狂ったような高得点を出されて、むなしく上下点カットの憂き目にあう方がいらっしゃるのですけど、
今年はそこまでの点数のばらつきもなく、良くも悪くもわりとまとまった評価だったような気がします。
で、寸票なんですけど・・・・
自分の覚書のためにほぼ、まんま書きます。ご興味のない方はスルーしてください。
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〇とても、豊かな表現されてます。主題の右手の加減は大変良いと思いますので、左手の動きや音のコントロールがそれに見合うとよいですね。展開部に入る前、89~92(小節)で、あまり荒々しさだけでなく、響きの品位が確保できるとよろしいですね。展開部138~の右手は、和音・旋律両面から、説得力のある内容にすることは可能かと思います。弱音を効果的に使いましょう。
(・・・小節番号まで書かれていることにびっくり。楽譜を持ってこられていたのか・・・それとも暗記されているのか・・・)
〇第1テーマはagitatoですが、細かい動きやアクセントも確実にしてみてください。第2テーマはまた全然違う性格ですね。より変化がほしいです。展開は、情緒的ではありますが、しかし、逆に結構うちに秘めていく方が・・・というのが私の意見です。
〇ひきしまった演奏でした。pの時に、気弱なpではなく、しんのあるpで弾けるといいですね。fの音割れないよう、和音の響きもう少し大切に。歌うメロディーラインうるおいがあるといいですね。
〇出だしの音、とても立派でした。そこで一回興奮を収めてください。腕・肩・固いままだと音をはずしたりかすれたりしますよ。シャープなリズム感はとても良いです。が、全体を通じて少しエキセントリックになり過ぎましたね。無気味さの中の盛り上がりを今度は考えてみてください。
(「エキセントリック」と書かれてよろこんでいては、いけません・・・・・殴)
〇生き生きと表現されています。また、堂々と弾かれていますね。左手の表現が正確にひかれるとよいですね。
〇リズムにムラができないように。勢いに押されすぎず。緻密にコントロールできるとずっとよくなると思います。響きも、より整頓できるとすてきですね。これからもがんばってください。
〇意志と構成のある演奏ですね。時として、右メロディーをもっと充分にと思うことがありますけど、曲を仕上げる力が高い方です。fやffになると、音量は満たしていても、音質があまりよくなくなってしまうので、それにも配慮してください。時々、前に進む力がおとろえることがありますので、持続してください。
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メジャーな曲を弾くとこんなコメントいただけるのか・・・・・(汗)
というより、毎年感心するのですけど、朝10時くらいから夜19時くらいまで審査され続けるわけですが、
ひとりひとり短時間(6分弱)に、よく細かいコメントをお書きになれるものだ、と。字もそこまで読みにくくはないですし・・・。
子どもたちの、課題曲の部門ならまだいいんですよ。
大人の部門は完全に自由曲で、現代曲はもちろん、自作曲もたまにはありますし、
それを全部聴くだけも大変なのに、ここまでコメント書かれるという・・・・(驚)。
これはぜひ、今後へ生かしていかなければバチが当たります。
審査員の先生方、ほんとうにありがとうございました。