もう直ぐお盆を迎えるこの時期は、なんとなくお世話になった故人の事を思い出し、色々と気になる。
毎日の先祖供養の際、お世話になった方々にも感謝を送るように努めているが、今日は師範との思い出が強かった。
日中、ケアマネージャーさんの訪問があったが、学生のインターンが同席。
聞くと、
滑り止めで受かった大学で福祉の勉強をすることになった。
しかし、学んで行く内にすばらしさに気づいて、今はその道で生きたいと思っているとの事でした。
思わず自分の経験と重ねて、
自分も一浪した事で極真空手に大きな影響を受け、さらに入学した大学にその部があり、極真空手を始めるきっかけを貰った事。
一生懸命稽古する中で思いも寄らない事に人生が大きく開き、運命に感謝していると話した。
そして、経験から、
福祉の仕事は芯から人間性が試される厳しい仕事だから、本当に自分と向き合ってこの仕事で生きていこうと腹が決まってから決めないと大変なことになるからよく自分と相談したほうがいいよ。。。
この仕事は本当に一歩間違うと自分も殺すし、相手も殺す事になることもあるから肝に銘じて。。
ビジネスで成功するのはインチキやごまかしもあるけど、、、、
普通のOLは愚痴っていれば済むけど。。。。
福祉の世界はごまかしが利かないから、、その世界でうまく行っているという事は、、
人間性も向上しているという事だから、、、、、、
本当にごまかしの無い世界だから意識を高く持って進んでください。。。。。
などと偉そうに講釈をたれた。。。
そして、、最後に 「でも、運命と感じられるなら大丈夫だね。」 と一言添えた。
自分は折角天が与えてくれた一生の仕事を自ら捨ててしまったようなものだった。
師範の言葉が現実的と思えず全く世間話のように受け取って真剣に検討すらしなかった。。。。。。
しかし、あの時期、不思議に色々なお話を頂き、、、
導かれるように思ってもいないような方向へ自然と進んで行った。
そして、自分の中では確かに、、鳴り響いていた声があった。
「きちんと就職しないといけないぞ、、空手など好きなことをやっていてはダメだぞ、、みんな嫌でもサラリーマンとして働くのだ、お前も好きなことはもうだめだぞ、」 そういう声が聞こえていた。
不思議なくらいに鮮明に、いつも就職のことを考えると頭に浮かんできた。
師範には申し訳ない気持ちしかありません。 別に裏切るつもりなど全く無かったのですが、師範は多少そういう思いもあったでしょう。
「良い会社に決まったから強引に引き止める訳には行かないけど。。。。出来れば、、、、、、、、
これっきり最後でもう言わないから良く考えてくれ。」
この言葉の重みを全く感じられなかった幼い自分が恥ずかしい。
そして、社会人2年目の夏、、転勤が決まり、師範に挨拶に行った時、、、
泣き崩れて、、初めて自分の本心を自分自身が知ったのだが、、、、、その時も忙しさにまぎれ、なくなすがままに過ごしてしまった。
その後、会社では人生最悪の物凄い酷い目に遭うのだが、、それを乗り越え、社会を学ぶ。
今となると、こちらの人生が俺の人生だったのかも知れないと感じる。。。。
両立する事など考えもしなかったが、、それが出来れば一番良かった。 死ぬ気で努力すべきだった。
そう言う価値のある事だったのに。
幼い自分は、 自分で自分を諦めていた。
それが、悔しい。。