アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

雀始巣

2017年03月25日 | Weblog
七十二候の「雀始巣」・・・これをなんと読むか?「じゃんしそう」…ブーッ。「すずめすずくりはじむ」…意味は合っていますが、読み方はブーッ。
 正解は、「すずめはじめてすくう」。我が家のすずめたち、厳冬期はどこで過ごしたかは不明ですが、二十四節気の「春分」に、姿を見せてくれました。挨拶にだけ来てくれたらしく、巣作りはまだ始まっていません。

 我が家の雀たちは、「我が家の換気扇の入り口に巣を作る雀たち」のこと。おかげで、春先から晩秋までは、換気扇を回すことは出来ません。
 雀たちは我が家の換気扇を根城になにをするか…
 1 巣作り
 2 産卵
 3 (孵化して)子育て
 4 (ヒナ達の)飛行訓練
 5 冬を越すためにどこかへ行く
 このような暮らしを、我が家の換気扇に住みながらしているのです。家賃ですか?払ってもらったことは一度もありません。「ピイピイ」というヒナの声を聴かせてくれるのが家賃なのかなあ。茶の間で、野生の雀のヒナの鳴き声を聴ける人って、それほど多くはないと思います。
 
 で、当然雀たちは、大家である私どもを観察しております。飛行訓練中のヒナなどは、話しかけるかのように近づいてきます。不用心です。私の好物の一つが雀であることなど知るよしもない。「遊ぼうよ」とでも言っているようで可愛いです。食べるのは止めておきます。親雀たちは、さすが野生の用心深さ。私への恩などどこかへ飛んでおります。ただ、私どもを「身内」だと思っているらしく、ボデイゾーンは、1メートルですね。

 雀の社会も少子化しているらしい。
 1990年の調査では、4000万羽いた成鳥が、2008年にはおよそ半分の約1800万羽と推定されている。原因は、「換気口を雀に盗られないように。換気扇を回す家庭が多いから」…というのは冗談。
 考えられる雀激減の原因は…
 1 住宅の様式が変わり(軒下がない家が増えた)営巣しづらくなった。
 2 草地が少なくなった。えさ場が減った。
 3 あと、化学物質の影響…豊洲の雀なんか、大変ですよね。

 雀を増やすには、やはり「換気扇を回さない運動」これがもっとも効果的かな。えっ?雀を増やしてどうするって?そりゃあ、食糧難対策…じゃなくて、雀は「益鳥」ですから、減っちゃあ人類が悪影響を受けるからです。