アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

自慢じゃないですが…自慢ですぅ?

2017年03月05日 | Weblog
 先日、自作教材で人権教室を行ってきました。どうだったかって?絶賛の嵐でしたよ。いつもなんですがね。ホントホント!
 40分程の授業ですが、最低10回はリハーサル(シュミュレーション)をしてから授業に臨みます。ですから、失敗はぁ…まずないのです。なぜそれほどまでに時間をかけるか?時間があるから(早い話が暇)ということもありますが、授業を受けてくれる子ども達へのレスペクトです。服装も大切。30数年前に買ったスーツで、ピシッときめていきます。
 ピシッときめられないのが…「顔、頭髪」。もうとっくに吹っ切れていますが、「顔が悪い」。皺とたるみと白目からの出血…!怖いワ。高齢者ですからそれもやむを得ない。頭髪はぁ…まばら…。そのことを善意で教えて下さる子もおりまして…。「先生!…か、髪、薄くなっているよ…」尊敬する先生は、「薄毛のお爺さんではないはず…」ってことなんでしょうか。ありがたいことです。

 自慢じゃないですが、私の授業はいつも素晴らしいのです。なぬ?「自慢じゃないが」と、いいながら、自慢してるじゃないかって?ハイハイ、今日は「逆言法」について書こうと思いましてね。
 なお、私の、「自慢じゃないが」ってのは、「逆言法」ではなく、「真言法」なんですがね。真言宗なのかって?逆言法の逆のつもりで、真言法と書いてしまいました。真言法は、真言宗の若手僧侶がつくっている会ですね。訂正します、私が、「自慢じゃないが」と書く場合は、「逆逆言法」です。真言法は意図的だろうって?もちろん、意図的。我が家の菩提寺は奈良県桜井市の「総本山長谷寺」。真言宗なのです。4月16日の午後3時に、長谷寺へ行く予定です。待ってろよー!長谷寺!

 で、逆言法は、知ったかぶりして説明するまでもなく、「自慢じゃないですが」と言って、実は自慢。このような表現を逆言法といいます。
 「疑うわけではないですがぁ…」→(実際は)疑っている。
 「皆さんご承知の通り…」→「皆さんご承知」と、いいながら「皆さん承知しているはずないから教えてあげるね」ってこと。
 「反論するわけではありませんが…」→(実際は)反論。
 「悪口を言うわけではありませんが」→悪口を言う前の枕詞。

 なぬ?アンティークマンの修辞法は、逆言法ばかりじゃないかって?
 そ、そうでしょうかねえ?私の場合は…
 自慢したいとき→自慢ですがね…
 反論したいとき→反論ですがね…
 悪口を言うとき→悪口ですがね…
 このように率直に言いますがね。

 逆言法は悪いのかって?「否定の逆説」です。いいとか悪いとかではないんです。「言うまでもなく」などの慣用的なものから、「悪口じゃないんですがね(と、言って悪口を言う)滑稽なものまであります。逆言法は楽しい修辞です。
 急に国語学者かぁ?心理学者じゃなかったのかって?…お気づきの通り、国語は大好きですが、白川静さんを100とすると、私は、0.01ぐらい。小者にすぎません。心理学は大過ですけどね!(大家のボケ)。
 えっ?「小者にすぎない」も逆言法じゃないのかって?それはない、それはない。