暗殺と射殺は…同じか？

　１　少年犯罪はゲームが原因である。
　２　 ジェンダーフリー反対。
　３　（県立）伝統高校の男女共学化反対。
　４　いじめ問題に関しては、「いじめられる側もがんばらんかい！」。
　５　中国・韓国・北朝鮮の日本の教科書批判は内政干渉。
　６　慰安婦問題については、強気。
　７　日本の国旗や国歌が嫌いな教員は辞めろ。
　８　八ツ場ダムの建設を中止は無責任。
　９　拉致事件・核兵器開発問題等をめぐる北朝鮮に対する経済制裁に賛成。

　アンティークマンの主張を並べたのかって？いえいえ、確かに似てはいますが、これらは、埼玉県の上田知事の考え方です。数点、賛同しかねる部分はありますが、立派な知事さんですよ。こういう人を知事にする埼玉県民は賢いと思います。

　以上が話の枕で…枕が長いんです…。
　「射殺」と「暗殺」の区別ですが…。「逃げる犯人を射殺した」という使い方は、正しいです。では、「逃げる犯人を暗殺した」は、どうか？暗闇で殺したのなら暗殺で正しいだろうって？そ、そうゆうことでなくてさぁ！「犯人を暗殺」は、おかしいです。
　広辞苑によると…
　射殺→弓矢や鉄砲などで射て殺すこと
　暗殺→政治的に対立している要人を殺すこと

　伊藤博文、初代内閣総理大臣で４度総理大臣を務めた。お札の顔（前の千円札）になるほど立派な歴史上の人物だと思います。この伊藤博文さんは、明治４２年に、中国のハルビン駅で閲兵中に、韓国人に銃撃され命を断たれた。（前後の事情は一大物語になるので割愛）
　日本の歴史には当然登場してきます。日本文教出版の「中学社会歴史的分野」には、「伊藤博文が、射殺された」と書いてある。「暗殺された」ではなく、「射殺された」と。こうなると、歴史の意味が違ってきますよ。

　そこで、埼玉県の上田知事は、「間違っても『伊藤博文射殺』と書いている教科書を選んではいけない。日本国の英雄を日本人自身が『射殺』と書いてどうする」と。全く同感です。知事が、来年度から使用する教科書の選定に当たって、自分の意見を述べる…なかなかないことです。

　と、ところが、埼玉県内唯一の県立中学校である伊奈学園中で、日本文教出版の「中学社会歴史的分野」が使用されていることが判明。アレアレ、灯台もと暗し。飼い犬に手を噛まれていた…。
　日本が朝鮮半島を併合した事実を説明する中で、「初代韓国統監だった伊藤博文が民族運動家の安重根に射殺される事件も起こりました」と書いてある。

　さてさて、来年度の埼玉県の教科書はどうなるのか？本日、採択結果が決まります。