アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

写真を、「撮る際、撮られる際」の注意事項

2011年08月24日 | Weblog
 昨秋のペルーマチュピチ遺跡での出来事。
 日本からの添乗員が、ツアー参加者の写真を撮っていた。ツアー参加者は、気分がハイになっており、下がるスペースなどない崖っぷちでカメラを持つ添乗員に、「もっと下がって、もっと下がって!」と注文。マチュピチの石垣に手すりなどない。添乗員は、谷底深く落下。救助されたが、大怪我をして帰国が遅れた。この話、昨秋詳しく書きました。なぜ詳しかったか?その事故の1週間後に、私がマチュピチ遺跡へ行きました。現地ではその話で持ちきり。日本人と見るや、話しかけてきて、この事故について話し出す。いやというほど聞かされました。

 ナイアガラの滝へも2~3度行かせていただきました。樽に入って、ナイアガラの滝を流れ落ちる冒険への挑戦者が年間数人おられる。ほぼ皆さんが失敗。つまり亡くなるが、たまには生還する人もおられるという。ナイアガラは、それほどすさまじい滝です。

 「日本人留学生の女性がナイアガラの滝に転落した」…このニュース、を聞いて、一瞬、「樽に入って滝くだりに挑戦か?」と思いました。
 地元メディアに寄せられた目撃情報では、「女性は写真を撮ってもらおうとして、滝の展望台にあった鉄柵にのぼり、バランスを崩して滝の手前の川に落下。そのまま滝にのまれた」と。
 女性は、トロントの語学学校で英語の勉強をしていた。日本の家族の心中は…。遺体は、発見されるのが難しい…。魚さえも、滝から落下したら死ぬ。そのせいか、滝壺近くまで遊覧船で行くと、生臭いニオイがします。この女性の遺体は見つかりました。

 マチピチュもナイアガラも、「写真」が事故原因。命がけの一枚の写真でした。撮る側だった人と、撮られる側だった人との違いはありますが。
 観光地などで、「写真を撮ってください」と、頼まれて、「もっと下がって」と注文されたら十分注意して下がりましょう。
 こちらが、「撮ってください」と頼む場合、鉄柵には登らないように注意しましょう。
 以上、「他山の石居士」からの注意事項でした。