アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

リビアの未来はWow Wow Wow Wow 世界がうらやむYeah Yeah…?

2011年08月26日 | Weblog
カダフィも終わりました。42年間に及んだ奇怪な独裁。
 「刑務所の囚人に恩赦を与える」と宣言し、自らブルドーザーを運転して刑務所の壁を破壊して囚人400人を解放しました。…日本から離れているから私は笑っていられるが…なんなんでしょうねえ?
 「テロ支援をやめる」と、宣言しました。…なんで、わざわざ?「カダフィちゃん偉い子ね」と、注目してほしかったらしい。独裁者は、自分中心に地球が回っていると思ってしまう。
 国外に逃れた反体制派リビア人の殺害…「帰国しない場合は命は保証しない」と通告はしていたが、その通りに実行した。帰国した場合、もちろん処刑したでしょう。
 石油によって得た富により、教育費や医療費はタダ…この部分だけを見て、「カダフィはそれほど悪くはない。よい政治をしたじゃないか!」という人もいる。 確かに、ガソリンは1リットル13円、ミネラルウォーターは1.5リットル20円、フランスパンは5本で100円。国公立の学校はすべて無料。そのため肩書きは大卒という若者で溢れている。この大卒、ホワイトカラーの仕事のみを求めるので失業率が高い。(ブルーカラーの肉体労働系の仕事はアジアやアフリカからの移民)。

教育費をタダにして、大卒失業者を増やしたことが、民主化デモに油を注ぐことになった。結果として、教育費タダが命取りになろうとは。生活費を安くしても、憲法を作らない、つまり自分自身が憲法という独裁体制でしたから、擁護の余地なし。カダフィ批判はタブーで、厳しい言論統制の監視社会を作ってきましたし…。

  反体制派による首都完全制圧が成功した今、難題が待ちかまえています。「カダフィ後」の新体制をどう築くか?第一、憲法や議会制度を持った経験がないのです。つまり、ゼロからの国家再建…モタモタしていたら、カダフィ一族の生き残りの報復攻撃もある。それより怖いのは、勝利した反体制派が、たくさんの部族や諸勢力の寄せ集めであるということ。部族対立は激化しますよ。当分不安定な状態が続きます。

 杞憂に終わればよいのですが、カダフィ時代のリビア国旗は、「緑一色」。マージャンの役ではありません。マージャンの緑一色(リューイーソー)は役満でーす。リビア国旗の緑一色は、そのまんま模様(デザイン)がない緑一色。日の丸も負けてしまいました…情けない。かといって、日の丸を赤一色にすると、赤旗になってしまうし、白一色にすると降参の意味になってしまうし…二色ではありますが、日の丸のままで行きましょう。
 
 閑話休題。気になることがあるのです。リビアの反体制派が掲げている旗ですが…北朝鮮、キューバ、旧ソ連邦の国旗に似ているのです。「五芒星」がです。大丈夫でしょうか?「五芒星は一筆書きが出来るから多くの国が使う。北朝鮮、キューバ、旧ソ連邦以外でも使っている国は多いぞ」だって?
 少し安心しました。一筆書きが決め手だったのですね。また、疑問なのですが、六芒星だって一筆書きが出来ますよ。「出来るわけないだろう!」って?では、クロウリーの六芒星については、どう説明してくれますか…。
 
 日本のように、「…未来はWow Wow Wow Wow 世界がうらやむYeah Yeah Yeah Yeah」の国になっていただきたいです。