今日の画像は、7月に行われた「サマーフェスタ」の「チャリティーオークション」開催中の1コマです。僕らが最前列でノザ、ヒロシ、スワっちの3選手が司会をするオークションを楽しんでおりましたら、いきなり目の前に中野社長が登場。ちょうどその時間帯は選手会長のヒロシがマイクを持っている時間で、ノザは商品を競り落とした観客の対応をしている時でした。中野社長がノザに近づいて、なにやら話を始めました。
中野社長「ちょっとちょっと野澤君」
ノザ「あっ社長じゃないっすかぁ」(聞こえたのはここまで)
(以下推測です)
社長「野澤君、オークションの調子はどうだね」
ノザ「いい調子っすよ、みんな喜んでくれてます」
社長「…で、時間の件なんだけどね。君はどうしてもサービス精神旺盛だから時間が延びちゃいそうだけど、時間厳守で頼むね。後のスケジュールも詰まっているからね。」
それを目の前で見ていた八百政夫婦の会話。「すごいね、社長自らオークションの様子を見に来てノザに指示をしてるよ」「中野社長、さっきは売店の方にも顔を出していたわよ」「今日のサマーフェスタ、社長以下総動員なんだね。気合い入ってるなぁ…フロントも」「ノザの司会が心配だったんじゃない?」「次のスケジュールも詰まってるし調子に乗って長引かせるなってか」「まさか、『野澤君、君はキーパーよりも営業を頼むよ』なんて言ってないよね?」
その時はその程度の冗談交じりの感覚でしかなかったわけですが、今季は僕らのようないい加減なサポーターでさえも、中野社長の姿を直に見る機会が他にも数回ありました。それはサッカー講座に参加した時のゲーム前のピッチであったり、あるホームゲームの開催前の売店周辺であったりです。チームというか会社のトップである中野社長自らが、現場の最前線の様子を自分の足と目で確かめようとフットワークよく動き回っているのです。
ボクも就職をして四半世紀以上が経ち、多くの上司に仕えました。さまざまな上司に巡り会いましたが、「現場に足を運び、つぶさにその実態を把握しようとする上司」は間違いなく「信頼できる上司」であり「部下として働きやすい上司」でした。ボクも年をとり組織の中で指導的な役割もいただく立場になって現在に至っていますが、中野社長の姿から、襟を正させてもらったしだいです。
今季の坂本・千代反田ら4名のサプライズ移籍、マルシオの加入など、神田先生をはじめアルビのスカウティング陣の働きの質の高さには目を見張ります。また、サッカー講座で2度ほど話を聞かせてもらった若杉さんのイキイキとした話っぷり、ユース世代が確実に育っていることを感じさせる今回の来季の新加入選手の発表など、「アルビレックス新潟」という組織体の活力を、サポーターとしてとても嬉しく思っています。これも中野社長のリーダーシップのなせる技…とボクは評価しています。
今日、この中野社長に関する2つのエピソードを耳にしました。3連休の2日目、9月23日のことです。
1つ目は、ビッグスワンで開催された「ホームゲーム運営意見交換会」でのことです。ボクはへたれサポで今回は参加していないのですが、例のG裏の「サポーターいざこざ事件」の話題とかも意見交換がされたようです。その席で中野社長は、参加者全員(約60人との新聞報道)に自分のメールアドレスと携帯電話の番号入りの名刺を配ったそうです。「会社への意見や要望はいつでもお聞かせください」ということであります。社長自らがメルアドと携帯番号をオープンにするってスゴイですよね。ビックリしました。
2つ目は、時々拝見しているアルビサポーター系ブログ「さるさる日記:たえちんの新潟4年目日記」で見つけた話題です。23日の「ホームゲーム運営意見交換会」の後、中野社長は「中蒲原地区アルビレックス後援会総会」に出席されたのだそうです。その時のエピソ-ドです。以下、引用です。
この総会にはアルビの中野社長が出席していたんだけど、社長は少し遅刻してきた。実はこの日の午後、スワンではホームゲーム意見交換会が行われていて、社長曰く「議論が伯仲して」予定終了時間を大幅にオーバーしてしまったとのこと。
意見交換会の興奮いまだ冷めやらず、という感の社長は最初の挨拶から意見交換会の内容についてかなり熱く語っていた。
後援会総会でも質疑応答タイムがあったけれど、意見交換会の質問が飛びまた熱く語り、、、他にも質問が次々に飛んで社長が答えて、が続くうち質疑応答の予定時間をオーバーしたらしい。
ここで進行役がそろそろ終わりにして次に、と社長を促した時。
社長が、「こんな大事なところで切っちゃダメだ、まだ質問者がいるし続けよう。河原君が外で立って待ってるからだろう?だったら河原君も中で一緒に聞けばいい、こういう議論を選手が聞く場があってもいいと思う。」と言ったのだ。
すばらしいですね。後援会の皆さんの意見に真摯に耳を傾ける姿勢も立派なら、河原選手に対する配慮も立派。ちなみにその後のサイン会に参加予定の河原選手は、社長の言うとおり会場内に入り議論に耳を傾けていたそうです。
社員の不祥事とか、チームの連敗とか、G裏のいざこざとか、チームや会社にとって逆風があるのも事実です。ですが、中野社長自ら率先して会社を引っ張るその姿勢、僕らも学ばなければならないと思うと同時に、「サポとして後援会員として、できる範囲でチームをしっかりサポートしていこう」と決意を新たにしている八百政であります。
ただ、ちょっと心配なのは、中野社長が前面に出るのはもちろん悪いことではないけれど、「他にサポ対応の面で社長を支えるスタッフはいないの?」っていうのも組織人としては率直な感想であります。
まぁ、とりあえず今日の結論は
頑張れ!中野社長!
っていうことであります。