前節の横浜戦は、新潟から横浜に移籍した松原健選手にとって、特別の思いがあるであろう因縁の試合でした。その件について今日の新潟日報の「新潟レッツゴー!」で、コラムニストのえのきどいちろうさんが「忘れない移籍のケジメ」という題名で振り返っていました。
大分からまずはレンタルで、さらに移籍金を払って新潟に完全移籍となり、計3年間新潟に在籍したマツケン。在籍の3年間をほぼリハビリに費やし、アルビサポはマツケンの完全復活をじっと待っていた日々でした。そしてケガが完治したこのタイミングでのゼロ円移籍。
文中のえのきどさんの、「アルビサポって折り鶴ばかりこしらえてる連中」って表現には苦笑しましたけどね。
そのマツケンが彼なりのケジメとして、横浜戦のゲーム後にアルビサポの前にあいさつにやってきました。そして罵声を浴びせられる覚悟を持って、古巣サポの前に立ちました。そしてアルビサポはそれにブーイングで応じました(ボクは拍手だったけど)。
えのきどさんはその光景を肯定するでも否定するでもなく、「ただ松原健の行動は覚えておきたい」「彼の心情もまた本物だったと思う」と玉稿を結んでいました。う~ん。さすがです。これもまた真実。マツケンの事情、そしてサポの心情。いろいろなモノが入り交じり合いながらも、それぞれがそれぞれの行動でケジメを付けた(付けようとした)行為は、ボクもしっかりと記憶に残しておきたと思います。
マツケンの移籍によって、貴章や尚紀がアルビレックスの右SBで躍動するというのもまた真実。その姿にボクらが熱狂するのもまた真実ですからね。「禍福は糾(あざな)える縄のごとし」であります。